カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」日経BP社このアイテムの詳細を見る |
『ドリームメーカー』で,ITに係わる旬の経営者の立志伝を読みながら,かつて(1998年頃)読んだ,佐野眞一さんの『カリスマ』のことを思い出した。『カリスマ』は,ダイエーの中内さんのこと。今は文庫にもなっている。
日本の高度成長期とともに,スゴイ個性で流通革命を起こす時代の寵児。それがダイエーの中内さんだった。米国のスーパーに学ぶ徹底したコスト削減や産地直産の流通革命は,ダイエーを日本を代表する企業にのしあげた。
スター的気質,剥き出しの闘志,弱点を隠さない無邪気さ。佐野さんが描きだす中内さんは個性的だ。と同時に成功者の陥る傲慢さ,独善性を活写され,おまけに日本の戦後経済の軌跡を勉強できる素晴らしい作品である。高度成長の寵児はその高度成長の凋落とともに,光・輝きを失ってしまうが,流通革命に果たした彼の功績は高く評価して良いのではないかと思う。
規制に戦ったという意味ではクロネコヤマトの小倉さんもまた時代の寵児。人物的には,引退後も,福祉分野の経営革命に取り組んでいる小倉さんにシンパシーを感じるが・・・。
さて,IT革命が生み出した時代の寵児たち。10年後,20年後の時代の評価に耐えうるだろうか。実績では,孫さんが一歩リードかな?
かつてユニクロの柳井さんは,マスコミに高く持ち上げられて,その後,おもいきりバカめられた。こうした無節操なマスコミ報道からは少し距離を置いて,寵児たちの意義をしっかりとらえる視点をもちつづけたいものだと思う。彼らの良い面をその一遍でも吸収できれば良いのではないか。彼らのようにはなれないにしても・・・。
私なぞは,ハードカバーや文庫本の類をここ当分読んでいません。前は本が読みたくてたまらない時期というのが定期的に来てたのですが,このところインターネットをパソコンに掛かりきりです。
しかし,マスコミってのは本当に無責任なときがありますね。
マスターのブログから「すざましい光の波動」を受けた感じがします。
それではまた遊びに来ます!
ブログの背景変えるのって,ちょっとためらいがあったのですが,明るい背景で気持ちがスカッと晴れ渡るような清々しさがあって,今は気に入っています。
そのうち,また,違うのにするかも知れません。それも,また,別人になるみたいでいいかも・・・。
でもスポーツ界に入るなら簡単にやめたらいかんと思います。
陸上の老舗チーム、旭化成、カネボウ、東洋工業(現マツダ)みんな苦しくても!!
苦しい中でも,銭金じゃないんじゃという,あそびをどの程度もてるか,これからの企業に必要なことかもしれません。
お金の論理先行型が大半のようなので・・・。