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ドリームメーカー 新世代経営者たちの素顔を読み終えた

2005年05月24日 | 読書ノート
ドリームメーカー 新世代経営者たちの素顔

ソフトバンクパブリッシング

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 インタビューなどから,4人の性格などについて次のような印象を持った。知らず知らずとはいうものの,結構,自分自身,孫さんを高く評価してるのだなと思う,おもわず苦笑した。

★人物好感度(性格良さそう)   熊谷 > 孫  > 藤田 > 堀江
★意外性度(奇想天外だよね)   堀江 > 孫  > 藤田 > 熊谷
★生き残り(長続きしそう)      孫  > 熊谷 > 藤田 > 堀江



 東大中退の堀江,カリフォルニア大学バークレー校卒の孫の2人は学歴エリートではあるけれど,熊谷さんが高校中退だったり,藤田さんも東大などではなかったり,ともに,学歴バリューでは勝負していないところが,ドリームメーカーの夢請負人たる所以でしょうか?

 孫さんについては『志高く』も読みましたが,本当にエネルギッシュで,在日韓国人の負い目のようなものを,カリフォルニア大学バークレー校での学びで払拭できたのが成功へのきっかけになったのではないかと思う。学生でありながらも,現在の電子手帳を創造し,シャープに売り込んだ発明アイデアの質の高さもいいし,ブロードバンド事業にいたっては,既成概念を取り払う,革命的な動きをしたなと思う。

 二十歳やそこらで親父さんのパチンコ店の窮状を救った,熊谷さんの粘りと実行力には頭が下がってしまうし,「人間は書物を通じて,人の一生を数時間で擬似探検できる。だから,本を読め。生涯,勉強し続けろ」という親父さんのアドバイスも気が効いている。

 一方,藤田さんは若さゆえのひ弱さ(4人の相対評価)を感じるものの,時代を感じ取るセンスはやはり優れている。宇宙旅行を構想したり,放送局の買収や球団,競馬場など,異業種へ貪欲に挑戦する堀江さんは,気宇壮大なだけに危うさと隣り合わせで,目が離せない存在でもある。


 ダイエーの中内さんとか,クロネコヤマトの宅急便の小倉氏なども,既成概念にとらわれず起業し幾多の規制を取り払ってきた人たちであり,時代背景は違うとはいうものの,ドリーマーたちに共通する特性が浮かび上がってくるようで面白い。


 

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