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こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です
以前も書いたことがあるのですが、みなさん韓国の歴史ドラマって見たことありますか
韓国歴史ドラマの基本は
『陰謀、謀略、裏切り、復讐、少し恋愛』
の連鎖繰り返しで、一応史実に沿いながらも、そのような人間模様、フィクション部分が大半です
さて、小平次は韓国の歴史ドラマをよく見てるってわけではありませんが、先日何気なく見ていたものがなかなかに面白く、つい最終回まで見てしまいました
『華政(ファジョン)』
というドラマで、李氏朝鮮の第15代王『光海君(クァンヘグン)』の腹違いの妹『貞明公主(チョンミョンコンジュ』という王女を主人公にしたドラマでありました
今回お話ししたいのは主人公の公主ではなく兄の『光海君(クァンヘグン)』
この『光海君』という王様
韓国ドラマに詳しい人に聞くと、以前は『暴君』として描かれることが多かったそうですが、最近少し変わりつつあるそうです(学問的にも以前はそういう評価が多かったみたいです)
実際どんな王様だったのでしょう
(ドラマではこの方が光海君、なかなかに見ごたえある演技で引き込まれました)
『光海君』は若き日に、父王とともに、豊臣秀吉の対明戦争における朝鮮侵攻の対応にあたっていますが、その時の経験が後の王としての政策に影響します
ドラマの中で『光海君』が言います(セリフは正確ではないと思いますが)
『明と倭国の戦においても、我が国の国土がふみにじられた、朝鮮は大国同士の身勝手な思惑に振り回されてきた、そうならぬためには我が国が自分たちの力で国を護れるようもっと強くならねばならん』
『倭国』を『大国』として認めているのにもこれまでの韓国を思えばちょっと驚かされます
それはさておき、その言葉通り『光海君』は、それまで鉄砲の製造や火薬類の取り扱いを担当していた『鳥銃庁』を『火器都監(ファギトガム)』に格上げし、より一層の軍事力の増強をはかります(この辺は史実…?)
外交面では、豊臣秀吉の侵攻以来、冷え切っていたであろう日本との国交も、徳川幕府と和議を結び復活させます
また、すでに衰退の兆しを見せていたはずの『明』との関係を、貿易上の利権などから重視する朝廷重臣が多い中、その『明』と、のちに大陸の覇者となる北方の『後金(清)』との狭間で、双方の力を見極めつつ中立外交を目指します
しかし、明と後金との武力衝突が起こると、朝廷内の、対明貿易で私腹を肥やしていた『明重視派』、『化外の蛮族の言うことなど聞けるか!』という重臣たちの圧力も大きく、明からの出兵要請に応じざるを得なくなり、軍を出兵させ後金軍に徹底的に叩きのめされてしまいます
ドラマでは、この時に『光海君』が『後金(清)』に通じていたという謀略を明重視派の重臣たちに仕組まれ、次王『綾陽君(ヌンヤングン(仁祖))』によって廃位に追い込まれていきます
この他にも、『光海君』は内政面においては、中間搾取などの弊害の大きかったそれまでの税制改革に着手し、実質的な民への税負担の軽減に努めたりもしていたようです
さてどうでしょう
大国の争いや思惑に翻弄されたり、侵略されたりされることのない真の独立国家となるため、国力の増強に努め、日本はじめ周辺諸国との和議、中立を目指し、民の税負担の軽減にもつとめる
ドラマのみならず史実からも垣間見える『光海君』は、『暴君』どころか朝鮮史上稀に見る『名君』であったように思えます
さて、翻って現在の我が国、自国を自国の意志で防衛することもかなわず、その上アメリカ、中国、ロシアといった大国の思惑に翻弄され続けています
一方
『北朝鮮』
狡猾な外交戦略を展開し、いつの間にか核開発にも成功、一部では米軍の空爆、斬首作戦、などがささやかれておりますが、『核保有国』となった北朝鮮、その報復による、韓国や、我が国で起こりうる甚大な被害を考えれば、いまやアメリカも簡単には手を出せなくなりました
また、永きにわたり主従の関係にあったともいえる歴代支那王朝
現代の支那王朝とも言える中国ですら翻弄されております
『光海君』
『稀代の名君』がその情熱をもって目指した国
『大国の身勝手な思惑に翻弄されたり、侵略されたりしない強い国づくり』
が400年後、良いか悪いかは別として、これまた『稀代の暴君』
『金 正恩』
によって、実現しつつあるというのは何とも皮肉なものであります
御免!
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