#伊勢崎賢治 考。観点の違い。

東京外国語大学総合国際学研究院教授で、NGO・国際連合職員として世界各地の紛争地で、戦争処理や武装解除などに当たった経験者である伊勢崎賢治氏さんが、先の衆院選で山尾志桜里氏の応援演説をしたのですが、その内容を批判的に捉えてる人が多いんですよね・・・「日本の国防の最大の脅威は安倍政権」とした文言が気に触ったらしいんですが・・・・。


私はね。伊勢崎さんをリベラルリアリストだと思うんですよ。

山尾氏の演説の発端は、アメリカ陸軍のロバート・ブラウン大将を通じて太平洋地区の陸軍最高司令官だけを呼んだ会議に講師として招待された事ですよね。

他のメディアでも報じられてるが、米朝開戦で割を食うのは陸軍です。マティス氏がトランプ挑発劇に抵抗してるのも、そう言う事情が有るとも言われてますよね。

まず前提が、例えば３８ノースの見解だと、米朝が開戦して、北朝鮮が東京とソウルを２５キロトンの核兵器で攻撃した場合、死者が計約２１０万人、負傷者が約７７０万人に上ると推計している。１５キロトンで約１７０万人。２５０キロトンで約３８０万人。（参照Newsweek）それだけの犠牲が予測されてるんです。

ただ、それでも日米韓は勝つでしょうが、日韓朝は焼け野原になりますよね。

更に戦後処理にしても、従順に推移した大日本帝国→日本が特種なだけで、麻生太郎議員が言うような武装難民or北朝鮮の要請を受けた抵抗勢力も当然考えられるし、また、そもそも焼け野原をどう処理するかなど想像すら出来ない途方も無い話になりますよ。

個人的には、例えば今回のトランプ来日に際した北朝鮮の沈黙に然りで、挑発に乗れば破綻なのだから今後も自重するだろうし、従ってアメリカも動けない状態が数年続くとは思うが、しかし、論法に従うならですよ。開戦＝日韓の焼け野原です。

アメリカ本土は１万キロ離れた所に有り、火の粉すら飛んで行かないが、しかし、日韓は間違い無く大火事に成るんです。 だから「喜々として挑発に加担する事が【日韓】にとって利益になりますか？」って問い掛けじゃ無いんですか？

だから。#三項加憲 の意義は戦争が出来とるか、抑止力に成るとかそんな話じゃなく士気向上的な話です。それは安倍総理も言ってますよ。

だから。三項加憲の意義は戦争が出来るとか、抑止力に成るとかそんな話じゃなく士気向上的な話です。それは安倍総理も言ってますよ。

前にも書いた気がするが、【士気】とは、武力主体に置いて勝ち負けすら左右する重要な要素なんです。 

現状では、憲法上の規定が曖昧な為に、憲法学者は違憲だと言うし、また反軍事派には批判する者もあって、国の為、国民の為と言う自信が持てず、不安感が勝りモチベーションが保てないと言う意見が有るんですよ。 

平成１５年度に成立した安全保障法制で、非常時に他国の戦力を公海上で排除できるようになった事と、米艦防護や物資補給が可能に成った事で、当面は行けるだろうと判断した安倍晋三氏は、公明党にも配慮し、ハードルの低い三項加憲で、憲法に【自衛隊を明記】して、自衛官地位を確立して《士気を高めよう》と考えたようです。 

これは明らかに護憲派なる者が【国のために命を賭して働く、自衛隊・自衛官を蔑ろ】にして来た結果です。

国・自由確保の根幹は自衛だと自覚すべきですね。　 

私は二項改正派ですが、それでも三項加憲の意義は解るつもりですけどね。 

リベラルと言って【自己決定権主義】を突き詰めると、自ずと〚多数派専制政治〛に成る。だからマイノリティの権利をマジョリティが十分に汲む事を多数派意見にする必要が有るんです。

そりゃそうさ。リベラルと言って【自己決定権主義】を突き詰めると、自ずと〚多数派専制政治〛に成りがち。つまり少数派の権利が蔑ろになる傾向が有ります。この辺が新自由主義の批判される所ですよね。

だから【少数派の権利を十分に汲む事】を〚【多数意見】にしなければ成らない〛んです。そうしないと全体の【自己決定権】を担保出来ない。

それが例えば反白人至上主義。ウィメンズ・マーチ。レインボー・マーチ。ダイバーシティ・インクルージョン。などの【ムーブメント】みたいな奴ですよ。

日本って、全然そこまでは行ってないのは【自由主義者】と思しき集団が、護憲や消極的安保掲げて実に【統制的】なんです。基本的には統制社会主義で、結局のところ急進改革派気取りなんですよね。

日本の意識も欧米並みに成れば少しは良くなるのにな。