★ L (スペースエル) 体を通して人の全体と向き合うサロン 目の前は淡路島の海 女性専用ボディーセラピー

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見捨てない

2019-03-06 19:19:22 | 講座・受講生さんのサロン

父 83歳、母 82歳。
60年という歳月を共にしてきた二人。

現在母は、一日おきに人工透析治療を受けています。
透析中は足がうずいて、
「もう、いてもたってもおられんので」 とのこと。

「こげえきちぃ思いして生きんといけんのかえぇ。もう透析やめてえ」。

わたしへの電話は、たいがいそのような泣き言で始まります。
「でも看護師さんがみんな優しいでありがてえで」 と
数秒で気持ちが晴れる時もあれば、
芋づる式にあれもこれもと愚痴のオンパレードになる時もあります。



一ヶ月ほど前、母から電話がありました。
いつものような泣きごとを言う時の声ではありませんでした。
いつになくシャンとした口調で、母はゆっくりと話を始めました。

「あんな、あんたにも言うちょくな。
父ちゃんがな、レントゲン撮ったら肺に白い影が映っちょってな、
お医者さんから、多分これは肺がんじゃろうなぁち言われたんと」

そう話す母の、なんて落ち着いた声。
いつもの母なら、父の体調がちょっと崩れただけで
そうとう心配そうな暗い声で不安を訴えてくるのに。
こんなに冷静沈着に話す母は何年ぶりだろう。

そう思う裏側で、私は母の内なる声を感じ取っていました。
「これでようやくわたしも死ねる...」
安らかな声でした。
母はずっとそれを、待ちわびていたんだと。


1年半ほど前、透析治療を拒否し続けていた頃の母。

母が人工透析治療を始める前の話になります。
人工透析を受けないとこれ以上命の保証はできませんと宣告され、
それを承知で、母はその治療を拒否し続けました。

父は、
「親からせっかくもろうた命じゃぁにぃ、生きるるだけ生きようじゃぁ」 と、
入院している母のもとに毎日通い、嘆願し続けました。

他の誰が見舞い説得しても、母は聞き入れませんでした。
「もういい。うちは父ちゃんより長生きしてぇとは思わん。もういい。」
そう繰り返すばかりでした。

腎臓が全く機能せず、日に日に肌の色がドス黒くなっていく母に
わたしは言いました。
「父ちゃんは、母ちゃんが死んだら間違いなくすぐ死ぬで。
自分のために生きるんはもういいんなら、今度は父ちゃんのために生きよの?」

母は黙り込んでいましたが、その翌日に、人工透析をお願いしますと
医師に頭を下げました。
そのとき母は、久しぶりに笑顔をみせ、そして泣きました。
その涙がどういう意味だったのか。



「これでようやくわたしも死ねる」
あのとき、自分のために死ぬことは自分が許さなかった、
そんな母の思いなんでしょう。

愛する父のためにつらい治療を続け、懸命に生き延びてきた母の
安らかで誇らしい思いがわたしの胸に響いて、
人生の終焉を迎えようとしている父と母の一日の貴重さを
思い知りました。



何度も書いてきていますが、父は聴覚障害、母は全盲です。
これまでもわたしは折に触れ、魂や神という言葉を持ち出しては、
父と母の神聖な領域に触れようとしてきました。

が、重度の障害を持ち年老いた二人のことを、
魂の道を歩むには無理があるだろう、と、
わたしは心のどこかで諦めていたのかもしれない。

だからその分自分が修行すれば、
マスターを通じてその功徳が父と母へ届くに違いない。
そんな思いでやってきたのも事実です。

でもそれは違うと、母の内なる声を聞いて気づくことができました。
高齢だろうと障害があろうと、このまま無為に年老いて、
ただ死に別れるのを待つだけの日々など過ごしてほしくない。

今からでも間に合う。
どんな状態であろうと、肉体がある今なら十分間に合う。
わたしは心静かに、父と母にマスターの導きが行き届くよう願いました。

その願いは、私からマスターへ、
そしてマスターから旦那さんを通じて叶えられました。

思わぬ急展開でした。
マスターからの導きが現実に展開するときはいつもそうです。



先日の 3月 3日、急遽旦那さんと二人
父と母のもとへ帰省してきました。
淡路島から大分県へ、一泊二日のタイトなスケジュール。

父と母の結婚 60年目の記念日のお祝いに、というのは表向き。
実はマスターの導きにより、父と母に
「0」 回帰特別ワークが先取りで実施されました。

旦那さんのサポートがあって
マスターのもとへ、父と母を連れていくことが叶いました。
その尊い出会いのなかで、予定外のディクシャ拝受!。

父と母にディクシャを拝受くださるマスターの姿は、
まるで父と母に自分の命を捧げるかのような献身の姿でした。
母を何度も抱きしめ、難聴の父に何度もマントラを息吹いてくださり、
実の子のわたしでさえ諦めかけていた父と母の魂の歩みを、
マスターは見捨てず、全身全霊で支援してくださいました。

すべての人の内にある尊い存在。
その存在と自分との親密な関係を復活させることが
この生において何よりの回帰そして本当に生きることのスタートになります。

そのことが、道徳とか信条とかそういうアタマごなしの教えではなく、
体験として実感できる、人生をとおして一生実践できるのです。

父と母のような高齢でも、そして高度な障害のある方でも、
力強い魂の歩みを、ご自身が決意すればたった今から始められるのです。
肉体を脱ぐその瞬間まで。


魂の歩みを決意し、回帰を果たした後の父と母。
生まれ変わった父と母の初めての食事は、
本人たちの希望により、お子様ランチでした。




3/21 (木・祝) 春分の日に開催される
「0」 回帰特別ワークは、マスターの恩恵により開催されます。

見捨てないでください。
自分自身のことを、自分の大切な人たちのことを、
マスターからの導きを。

迷うくらいならどうか エイ! とお申し込みください。
ご参加のお申し込みをした時点でワークは始まります。

マスターに導かれ、あなたが ★ L にお越しになる日をずっとお待ちしています。

父と母のストーリーをお読みいただきありがとうございました。

「0」 回帰特別ワーク 詳細

瞑想・ヨガ ヨグマタ相川圭子のヒマラヤ瞑想


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