創発企業経営

起業13年目の会社の経営、事業報告

音声認識ソフトウェア (2)

2013年02月03日 | 経営

AmiVoice の開発元のアドバンストメディアはマザーズ上場でこれまで3期連続経常赤字でしたが、昨年から当期利益は黒字化しています。 昨年のROE(自己資本利益率)は実に52.99% でした。

ソフトウェア産業の常として、一定量を超えれば開発済みのパッケージソフトの売り上げは原則的にすべて利益になります。 音声認識市場は今後5年間は16.2%拡大し、2017年には1130億米ドル(約10兆円)になるという調査もあります。 音声認識市場がブレークしつつあるとすれば、非常に有望な投資先企業です。

音声認識技術を持つ企業の有望性を判断する場合、個人的には AmiVoice は日本語しか認識できないという欠点を感じます。 音声認識市場においては、国内だけの市場規模は単純人口比で世界市場の60分の1に過ぎません。

個人的には単純な辞書機能として音声認識を使用したいというニーズに加え、英語による音声入力を使用したいというニーズがあり、英語入力もできるドラゴンスピーチの新バージョンを使用してみたいと思っています。 

世界市場で成功した日本のソフトウェア企業がほとんどないのは言語が制約になっているように感じます。 認識方法によるのでしょうがAmiVoiceが言語が変われば音声認識ができないとしたら多言語認識ができるソフトウェアと比較した場合競争力が限られるように感じます。

音声認識ソフトについて、2008年に勝間 和代氏が 「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」の中で取り上げていましたが、私は2003年ころから注目していました。

勝間氏が使っていたのは 旧バージョンのドラゴンスピーチ2005でしたが、認識精度を上げるためには、ソフトウェアに「学習させる」時間がかかると書いていました。 AmiVoice もドラゴンスピーチも昨年新しいバージョンが発売され、さらに認識精度が高まったようです。

 

いずれにせよ 文章を沢山書く人たちにとって、音声認識ソフトの使用は、今後ますます広まっていくのではないでしょうか。