創発企業経営

15年目の会社の経営、事業報告

ドラッカーと渋沢栄一 (1)

2012年09月03日 | 経営
これからしばらく、ドラッカー、渋沢栄一そして論語に連なる経営の社会的責任、および責任を果たすことにより得られる成果について記します。
 
もう10年ほど前、ダイヤモンド社の編集の方とお話しする機会があり、今、 本は売れていますか?  と尋ねると 「いや、ドラッカー以外は売れていません」との話がありました。  それ以降も経営におけるドラッカーの人気は衰えません。
 
うしてドラッカーが日本でこれほどポピュラーになっているのか、その一つの答は、渋沢栄一と論語との関係にあるように思います。
渋沢栄一の「論語講義」 (守屋淳=編訳)のまえがきに以下のことばがあります。
 
 
ドラッカーといえば、経営学の権威 (中略) 彼の代表作の一つである「マネジメント」の日本語版序文には、次のような一節がある。
 
率直にいって私は、経営の「社会的責任」について論じた歴史人物の中で、かの偉大な明治を築いた偉大な人物の一人である渋沢栄一氏の右に出るものを知らない。 彼は世界の誰よりも早く、経営の本質は「責任」にほかならないということを見抜いていたのである。
 
さらに、ドラッカーは、次のように指摘しています。
 
渋沢は近代的な制度を創設しました。 彼は、日本にまず近代的な銀行をつくりました。 (中略) しかも渋沢は、会社に専門的な経営者が必要であると唱えたのです。
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