たむろ

こんな僕にも確かに幸せと感じた時間はあった気がする。

中学時代の仲間はみな笑いのセンスもよく、
お互い切磋琢磨しあって何年も同じ面子で過ごしていたので
かなりハイレベルな掛け合いをしていた。

高校でみんなバラバラになったが、
たまに自然と夜に集まった。

自分のうちでも夜チャイムがなると仲間の誰かが来た！
と瞬時にテンションが上がったものだ。

自然とウチに人が集まり
面白いことや音楽の話、僕はギターテクニックを披露したりした。

たむろ場だった一人の仲間の家で発売されたばかりのスーパーファミコンで盛り上がった。

くだらないが上手いことを言い合って自作自演でゲラゲラと笑い合っていた。

あんな時間は永遠に続いて欲しかった。