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ハンターキラー 潜航せよ

2019年04月12日 | 映画
ハンターキラー 潜航せよ
を観ました。


ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。
ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜“ハンターキラー”は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、生存者の艦長を捕虜とする。
同じ頃、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の極秘偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明する。
未曾有の緊急事態を回避するため、ハンターキラーには限りなく0に近い成功率の任務が下る。
それは、絶対不可侵の水中兵器ひしめくロシア海域への潜航命令でもあった。
グラスは任務遂行のため、シールズとタッグを組み、禁断の作戦実行を決断するが・・・。
世界の運命は、一隻の潜水艦に託された――。


ドノヴァン・マーシュ監督です。
ワイルド・スピードの制作陣が作っているようです。
なのでスキのないハイテンポのアクションやらスケール感大きいアクションは見応え充分です。

自分はかわぐちかいじ作品が大好物だったのでこの手の潜水艦アクションは興味津々です。
この映画の制作陣たちもそうなのかな?って言うような展開と描写でした。

潜水艦と地上の特殊部隊の二つのシーンでアメリカとロシアの戦争を描いています。
ロシア国内でクーデターを起こそうとする凶悪な人物をアメリカとロシアの本隊で防ごうとする展開。
ふんわりと敵対しあっていたアメリカとロシアが共通の敵をきっかけに色々な軋轢を乗り越えて手を組む素敵な男物語でした。

かなり容赦ない攻撃やらピンチの状況になりつつ。
内輪揉めしつつもクーデターに巻き込まれ沈められたロシア潜水艦の艦長を救出したり。
案の定その艦長がアメリカの潜水艦内でアメリカの作戦遂行に大きく役立ってくれます。
かなり心理的な戦略もあります。

陸上の特殊部隊が潜水艦の人たち以上にかなりインポッシブルなミッションをやらされてて、大変そうでした。
結局一番活躍してたのはこの特殊部隊の4人でした。
男気全開でなかなか見応えありました。
ところで近年の特殊部隊は必ず空からスカイダイビングして潜入開始します。

アクションやらクライムサスペンスな緊張感はなかなかなのですが、
人物描写が単調で薄味で、過去の映画の遺産を使って補うくらいのベタさです。
登場人物たちのバックボーンが無さすぎて行動の要因やモチベーションがわからないことが多いです。
予想外のキャラも居なければ予想外の行動をする人物もいません。
すべてが予定調和的で誰もが予想する範囲内で物語は展開して、それがクライマックスでもそうでした。

潜水艦映画ってもう少し大人向けであって欲しいという個人的な願望はあります。

ジェラルド・バトラーが主演の潜水艦の艦長でした。
海軍学校を出ていないという設定がありますが、それがわかり易く反映されるシーンはありませんでした。
勇敢で男気あって極限での迷いのない決断の連続は痛快でした。

ゲイリー・オールドマンが統合参謀本部議長という役職で、戦争絡みの責任者みたいなポジションでした。
それが結構厄介な口うるさく面倒くさい噛ませ犬役で、なかなか贅沢な使い方でした。

何も考えずに楽しむアクションとしては成立していましたが、物語の薄さはちょっとしんどかったですね。


そんなわけで5点。
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