goo blog サービス終了のお知らせ 

メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

まほろ駅前多田便利軒

2011年04月25日 | 映画
まほろ駅前多田便利軒 を観た。

全然ノーマークだったのですが、ネットで偶然発見して、めっさ俺好きのする映画やなぁと思ってそのままでかけました。
上映館が少なめで近所でやってなかったので少し遠くの映画館までバイクを飛ばして行ってきました。

程良くガラガラでいかにも映画好きそうな人しか居なくていい環境でした。

瑛太と松田龍平。
パッとしない人生を送る二人の男のワイルドな暮らし。
土足の住居を兼ねる事務所。
ボロい軽トラック。
いっつもタバコ吸ってて観てる最中にタバコ吸いたくてたまらなかったです。

二人とも何か深い痛みを持っていて、でもそれを説明っぽく描かないのが良かったです。

瑛太はいつも通り瑛太です。

僕は松田龍平のオーラがたまらないです。
いい役者ですねー、変えがきかないオーラで大好きです。

瑛太が車破壊されて「ナンじゃこりゃー!!」って言って
龍平が「誰の真似?全然似てない」って言うおちゃめなシーンがありました。

鈴木杏が売春婦役で出てましたが何だかどんどん可愛くなくなって行きますね・・・。

高良健吾がチョイ役で出てますがこの子もいいオーラあります。

子役の子はなかなか素晴らしかったです。

ロケーション、情景がとっても僕の好きなものだらけだったのですが
岩井俊二的にもう少し叙情的に、幻想的に描いてくれたら最高でしたね。

いかにもくるりの音楽が似合うような映画でした。

全般的に説明描写が少ないけどわかり易いという絶妙な完成度でした。

大森立嗣監督作品は初めて観ましたが今後も期待ですね。
趣向が合いそうです。


そんなわけで8点です。


まったりとして長く感じますが僕は好きな空気感なので観れました。

好きじゃない人にはきっと退屈でしょう。



(ネタバレ)
まほろ駅から徒歩3分の雑居ビルで多田便利軒を営む多田啓介(瑛太)。
子供を失い離婚した過去を持つ。

年越しにチワワを預かる依頼を受け、別件で田舎のバスの間引き運転を調査する依頼を受ける。
バスの調査の帰りにバス停に座る謎の男と出会う。

男は多田の中学校時代の同級生行天春彦(松田龍平)だった。
まるで友達では無かったが、多田はふざけて行天の右手小指に大怪我を追わせた思い出がある。
駅まで行天を送る多田。
中学校時代は全く喋らなかった行天はお喋りになっていた。
そして今日泊めてくれと言う。
最初は断った多田は行天を追い泊まらせる事にする。
その日から行天は多田の事務所兼住居に居候する。

約束の年明けにチワワを返しに行く二人だが家を訪ねても依頼者は出てこない。
待ってる間お互いの今までを簡単に教えあう、行天もかつて結婚していて会ったこと無いが子供も居るらしい。
依頼主は夜逃げしたようで二人でその夜逃げ先を突き止め依頼主の娘と会い、チワワをどうするか尋ねる。
女の子はもう飼えない事を自覚していたので悲しいけれど優しい飼い主を探してと多田に依頼する。

行天が飼い主を募集したところ娼婦のルル(片岡礼子)が現れる。
多田は気が進まず断る、するとルルの同居人のハイシー(鈴木杏)が差別されたと怒る。
多田はついでにルルの部屋の扉を直すがそこに現れたルルの恋人シンちゃん(松尾スズキ)と揉めるが行天がシンちゃんを脅してルルに近づかないようにする。
シンちゃんはヤクの売人だった。
そして多田はそんなルルを見てチワワを譲ることを決心する。

次に小学生の由良(横山幸汰)の塾の送り迎えの仕事を受ける。
子供に関心が無い母親は体裁の為に迎えが必要だと言う。
嫌がる由良は生意気に抵抗するが二人で無理やり送り迎えする。

多田はある日偶然由良がバスでこっそりクスリの運び屋をやってる所を見かけ依頼主の星を脅す。
しかし車を壊されたり逆に脅される。
由良の迎えも終わり多田は由良に愛を説く。

行天はハイシーのストーカーの山下(柄本佑)を懲らしめる。
山下は星の手下で危険な男だった。
行天はハイシーを逃がす。
そしてわざと山下と追いかけっこして刺される。
山下にわざと事件を起こさせ逮捕させハイシーを守るという狙いだった。

多田は偶然行天の元妻三峯凪子(本上まなみ)とその娘と会う。
そして凪子はレズで子供が欲しくて行天に頼んだら精子を提供してくれて予定通り離婚してくれたという。
行天は幼い頃親に虐待されており子供を愛せないらしい。
多田と偶然会った日、行天は親を殺すつもりだったと思うと聞かされる。

その夜多田の事務所に星(高良健吾)が現れ行天を出せと言われる、山下を消したいけど行天を狙っているから。多田は急いで行天を探し刺された行天を見つける。

数ヵ月後治った行天と再び仕事を再開するが、複雑な人生を送ってきてるのにヘラヘラしている行天が許せず追いだしてしまう。

そこから数ヶ月一人で仕事をする多田は1年前と同じ日、同じ時間に同じバス停で行天と再会する。
二人はまた一緒に働き出す。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。