猿の惑星：創世記（ジェネシス）

猿の惑星：創世記（ジェネシス）　を観た。


ご存知猿の惑星のゼロ的ストーリー、まさにジェネシスなお話です。

何故地球が猿に支配されるようになったか？というエピソード。

過去の猿の惑星もファンで結構好きなシリーズですが、長い時を経て何となくそうなったんだろうな・・・程度に思ってましたが実はこんなことがあったとは。

アルツハイマーに効く新薬を開発してた製薬会社のジェームスは実験に失敗してプロジェクトは中止となるがその際脳の細胞を再生させる効果を発揮していたチンパンジーの子供を処分できずにひっそりと育てていた。

シーザーと名付けたそのチンパンジーは驚異的に賢くどんどん成長していった。

そして数年後その成果を発表し新たな薬の開発を始めそれはさらに凄い効果を発揮するがその薬は猿には免疫があり効くが人間には効かなかった。

ボケたジェームスの父を助けようと人を怪我させたシーザーは施設に入れられ虐待を受けていた。

賢いシーザーは計画的に仲間を従わせるようになりリーダーとなっていく。

そして遂に革命を決意する。


というお話です。


いやはやかつてコレほど素晴らしいエピソードゼロ的映画があったでしょうか？って程見事な出来だと思いました。

冒頭の自然のシーンから人間に追われ捕まるチンパンジー達。

実験されるチンパンジー達。

猿目線な映像も素晴らしく、その躍動感たるやスパイダーマンなどより上の完成度でした。

ジェームスと暮らしたがっていたシーザーも施設の中でほかの猿たちと過ごすうちに自分の居場所が人間界じゃないと思っていく展開も見事でした。

人間に対する反抗心を育てていくさまも実に良かったです。

僕も人間でありながら猿を応援して仕方なかったです。

革命に目覚め一気に凛々しくなりリーダーとなっていくシーザーのカッコイイことと言ったら。

最初仲間になった手話ができるオランウータン、危険すぎて別に隔離されてたゴリラ、ライバルだったシーザーの前の群れのリーダーのチンパンジーの主要メンバーが路面電車の屋根に乗って移動するシーンなんてかっこよすぎてサブイボでした。

宇宙飛行士のニュースや、自由の女神で遊ぶシーザーなど、過去の作品のファンの心をくすぐるシーンも幾つかありました。

猿の反抗に負けを認め逆に檻に入れられる人間のシーンは感慨深かったです。


そんなわけで９点。


それにしても久々に良いザ・ハリウッド映画を観た気分でした。