ガール・オン・ザ・トレイン
を観ました。
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。落ち込む彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。
トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。
ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻”の不倫現場だった。
翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。
まもなく“理想の妻”は、死体で発見される。なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。
どうやら、あの日の“空白の時間”に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。
過去に高評価してきたテイト・テイラー監督作品です。
テイラー作品なのでそれなりに期待していました。
案の定なかなかの独特な作風で見応え充分でした。
冒頭から意味深で叙情的で、”レイチェル”という字幕で物語が始まりチャプター方式を感じさせるような作りでした。
その時点でかなり好物な感じでした。
語りをベースとして、ぼんやりと電車に乗りながら沿線の風景を観る女性。
そして毎日見かける沿線の家の人々の暮らしを想像しています。
しかしそれが実はただの想像ではないという。
まるで夢のような、一体どういう映画なのだろう?と思わされる見事なつかみです。
その後、アナ、メガンと言う主演の3人の女性の目線での暮らしが描かれ、
時系列も1年くらいを行ったり来たりでだんだん物語の全体像が見えてきます。
毎日電車の車窓越しに観ていた家族、その不倫現場を観てしまい、
やがて殺人事件に発展していくことがわかります。
しかもそれが昔暮らしていた家の近所の出来事です。
主に主人公の女性がアルコール依存症で頻繁に記憶を無くします。
その無くした記憶の中に謎があるという、最近のハリウッドのあるあるな展開ですね。
主人公本人が記憶を取り戻すことによって衝撃を作るパターンです。
コレは個人的には卑怯だと思う手法です。
主人公の記憶が曖昧という時点で基本的にひたすらミスリードさせようという意図はビンビンに伝わります。
なので無駄な予想や想像をしてしまいます。
お酒で失った記憶を取り戻す系ですとハングオーバーとかの方が潔くていいですが。
自分もお酒を飲むとすぐに記憶を無くしますが、流石にここまで無くなる事は無い気がします。
その点で終始、設定がピンと来ない部分はあります。
ただそれを差し引いても作品に漂う重苦しい暗い雰囲気は良いですね。
テイト・テイラー作品らしくていいです。
エミリー・ブラントは元々好みの女優さんですが、すっかり演技派の良い女優さんになっています。
アルコール依存症で哀愁に満ちあふれて居て、弱々しくて見事でした。
そんなエミリー・ブラントから夫を寝取ったアナを演じたレベッカ・ファーガソンがなかなか美人でした。
やっていることは一見悪なのですが、幸せな家庭の妻を演じていてまるで正義でした。
もう一人の一見幸せな若い美女・メガンをヘイリー・ベネットが演じていました。
一見普通に見えつつも結構壊れた女性で、なかなかの体当たり演技で素晴らしかったです。
3人の同じくらいの美女を並べるなかなか斬新なキャスティングでしたが、この子が一番好みですね。
このテイストなのでもちろんのどんでん返しです。
衝撃のラストという聞き飽きた触れ込みですが、そこまで衝撃的ではありません。
ただ作風に沿った意味深なクライマックスで説得力はありました。
コレは女性が観た方がより入り込めそうなミステリーですね。
そんなわけで7点。
を観ました。
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。落ち込む彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。
トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。
ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻”の不倫現場だった。
翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。
まもなく“理想の妻”は、死体で発見される。なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。
どうやら、あの日の“空白の時間”に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。
過去に高評価してきたテイト・テイラー監督作品です。
テイラー作品なのでそれなりに期待していました。
案の定なかなかの独特な作風で見応え充分でした。
冒頭から意味深で叙情的で、”レイチェル”という字幕で物語が始まりチャプター方式を感じさせるような作りでした。
その時点でかなり好物な感じでした。
語りをベースとして、ぼんやりと電車に乗りながら沿線の風景を観る女性。
そして毎日見かける沿線の家の人々の暮らしを想像しています。
しかしそれが実はただの想像ではないという。
まるで夢のような、一体どういう映画なのだろう?と思わされる見事なつかみです。
その後、アナ、メガンと言う主演の3人の女性の目線での暮らしが描かれ、
時系列も1年くらいを行ったり来たりでだんだん物語の全体像が見えてきます。
毎日電車の車窓越しに観ていた家族、その不倫現場を観てしまい、
やがて殺人事件に発展していくことがわかります。
しかもそれが昔暮らしていた家の近所の出来事です。
主に主人公の女性がアルコール依存症で頻繁に記憶を無くします。
その無くした記憶の中に謎があるという、最近のハリウッドのあるあるな展開ですね。
主人公本人が記憶を取り戻すことによって衝撃を作るパターンです。
コレは個人的には卑怯だと思う手法です。
主人公の記憶が曖昧という時点で基本的にひたすらミスリードさせようという意図はビンビンに伝わります。
なので無駄な予想や想像をしてしまいます。
お酒で失った記憶を取り戻す系ですとハングオーバーとかの方が潔くていいですが。
自分もお酒を飲むとすぐに記憶を無くしますが、流石にここまで無くなる事は無い気がします。
その点で終始、設定がピンと来ない部分はあります。
ただそれを差し引いても作品に漂う重苦しい暗い雰囲気は良いですね。
テイト・テイラー作品らしくていいです。
エミリー・ブラントは元々好みの女優さんですが、すっかり演技派の良い女優さんになっています。
アルコール依存症で哀愁に満ちあふれて居て、弱々しくて見事でした。
そんなエミリー・ブラントから夫を寝取ったアナを演じたレベッカ・ファーガソンがなかなか美人でした。
やっていることは一見悪なのですが、幸せな家庭の妻を演じていてまるで正義でした。
もう一人の一見幸せな若い美女・メガンをヘイリー・ベネットが演じていました。
一見普通に見えつつも結構壊れた女性で、なかなかの体当たり演技で素晴らしかったです。
3人の同じくらいの美女を並べるなかなか斬新なキャスティングでしたが、この子が一番好みですね。
このテイストなのでもちろんのどんでん返しです。
衝撃のラストという聞き飽きた触れ込みですが、そこまで衝撃的ではありません。
ただ作風に沿った意味深なクライマックスで説得力はありました。
コレは女性が観た方がより入り込めそうなミステリーですね。
そんなわけで7点。