メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

鈴木先生

2013年01月25日 | 映画
鈴木先生 を鑑賞。


一見普通に見える生徒達ほど、心の中には鬱屈したものを抱えていると感じている、黒縁メガネとループタイがトレードマークの悩める国語教師・鈴木先生(長谷川博己)。
教育現場の常識を打ち破り、独自の<鈴木式教育メソッド>を駆使して、理想のクラスを作り上げようと奮闘しているが、妊娠中の妻・麻美(臼田あさ美)がいるにも関わらず、自身の“実験教室”に不可欠な“スペシャルファクター”となる女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)を重要視するうちに、良からぬ妄想をすることもしばしば。
やがて、二学期が始まり、生徒会選挙と文化祭の準備に追われるなか、教育方針の対立により“壊れてしまった”天敵の家庭科教師・足子先生(富田靖子)が、休養から復活。さらに、ドロップアウトしてしまった卒業生・勝野ユウジ(風間俊介)が学校に立てこもり、小川が人質に取られるという史上最悪の事件が発生。どうする、鈴木先生!?


ってお話。


ドラマは相当好きでした。
各方面で高評価されてますが、ホント評価に値するドラマだと思います。

自分が教師になったらきっと遠からず鈴木先生みたいになるんじゃないかな?
って思える、生々しく斬新な教師像ですね。

映画化ですが、ドラマ版とほぼ同じでちょっとリニューアルされたオープニング。
Lesson11と普通にドラマの続きみたいに始まりました。
元々映画っぽいドラマだったのでそのままのテイストで始まるとファンとしては嬉しいですね。
ロッカトレンチのオープニング曲もカッコよくてテンション上がるし。

ドラマが映画化される時、映画版で主題歌とかオープニングテイスト変えちゃうパターンがありますが、
大抵は変えないほうがいいですね。
やはりドラマのテイストを映画館で観れる嬉しさがあります。
モテキの夜明けのBEAT映画館で聴いた時なんて飛び上がりそうになりましたからね。

序盤、少々コメディテイストで、おや?映画って事でちょっと浮き足立った感じなのかしら?
と不安になりましたが、逆にそれが本題に入った時の落差を作ってて結果良かった気がしました。

少年たちが民主主義社会で当たり前に蔓延している選挙制度に真っ向から戦う姿勢。
ドラマ版でも食事マナーに厳しい優等生としてフューチャーされた出水君がリーダーとして戦ってましたが、
相当魂に来るものがありました、ちょっと泣きそうでした。
選挙制度が少数派を淘汰して学校教育は生徒たちの心の逃げ場すら奪うと言う真摯な訴え。

それと同時進行で起きる立てこもり事件。
不良生徒ばかりをかまって真面目な生徒を置き去りにする中学教育の犠牲となり、
社会に出て壊れて引きこもりになってしまった卒業生が中学校に復讐をすると言う展開。
見事なテーマだと思いました。

そうしてそれに立ち向かう鈴木先生や小川の言葉がイチイチ重くて感動でした。
僕は中村を演じる未来穂香が好きですが、やはりメイン生徒の小川を演じる土屋太鳳も流石の演技です。
あまりに出来すぎの生徒で感動でした。

まあ個人的には隣のクラスの生徒平良を演じる刈谷友衣子が大好きですけどね。
相当期待の女優さんですから。

長谷川博己は言うまでもなく鈴木先生です。
ドラマと変わりなく鈴木先生でした。

富田靖子が大分コメディよりのキャラになってました。
その御蔭でドラマほどの陰湿な空気は無かったですね。

このドラマは密かにでんでんの影響力が大きいですね。
この人の台詞、言い方が結構要所要所を締めてます。
この人をこの役にキャスティングしてるのはとても成功だと思います。

物語の広げ方、綴じ方、見事でした。
いつも通り決して安っぽくない爽やかな感動で締めくくってくれて。
色々考えさせられるし、自分の中学生時代を思い出してしまいますね。


そんなわけで8点です。


andropのエンディングテーマも良かったですね。

しかしコレは金八先生みたいにずーっと続けてもいいんじゃないでしょうか?
生徒役の子たちも役者として優秀だし。

原作を読んでみようかな・・・。
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