メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

生後6日

2005年04月25日 | 周辺の人々
昨日、産まれたての我が友の赤子を見に病院に行ってきた。

畑に囲まれた田舎風景の中に大きな病院の建物が馴染んでいた。とても穏かな良い天気で、始めて行った場所なのに、なんだか懐しい気持ちになった。

昼前、面会時間外に行ったもので、チトやましい気持ちで病院の人に見つからないようにコソコソと建物に入った。B館の4階などとの情報を得ていたので歩腹前進(気持的には)でそこまで辿り着き、受付の前に立った。しかし、そこには誰も居なかった。友達に連絡を入れたかったのだが、病院内で携帯を使うのもいけないかなと思い、隠れてこっそりとメールを送った。しばらくすると友達が受付前に現れた。久しぶりの上に、父親になってしまった長年の友であり元同居人。会うのにチト緊張しちゃったが、彼は変わる事なく現われてくれたもので、僕はホッとした。彼に案内され、病室に向かう。
すると病室はすぐ近くで、僕は秘かに心の準備が出来ていなかったのだが、我が友は容赦なくベッドを覆うカーテンを開けた。気持の整理もつかないまま、あっさりとそこには母になった友達と、その子供が寝ていた。二人は笑顔で僕を迎え入れてくれた。
まだ回りの患者さんたちは休んでいる時間帯だったもので、カーテンを閉め、三人で座るにはチト狭いベッドに腰を下した。こういう場面で言う言葉を良く知らない僕なもので、また用意もしてなかったので、何を言ったらよいのかわからなかったが、今さら気を使う仲でもないので気にせず、いつもの様に話をした。
産まれた時の写真を見せてもらった。感動したとの事だ。
welcome world。

赤子は小さなプラスチックのケースの中で寝ていた。少し大きめで、毛が多い。
産まれてから今日までの生活の感じなどを聞く。夜中はやはり起こされ、あまり寝れないという。
昼になり夫の方は休日出勤だというので、もう帰るという。二人でタバコなんぞをふかしながら、仕事の話なんぞをしながら彼をバス停まで送った。
彼は相変わらず下手くそに、僕に「ありがとう。」と言いバスに乗っていった。

再び病室に戻ると昼飯の時間らしく、カーテンは開かれ、妊婦若しくは母になりたて、たちはご飯を食べていた。産まれたての小さな命たちがあちらこちらで泣き声を上げる。
友達が今後の子育ての不安などを話す。少し先の未来に幾つものステップが待ち構えていることを実感する。

しばらく二人で話しをしてたが、子供が泣きだし、授乳時間だということで僕は帰ることにした。
もう少し居たかったが、しかたない。
彼女に手を振り僕は階段を下った。
もっと元気良く祝福したい気持だったので、少し整理しきれない感情を胸に宿しながら。
バス停に着くと次のバスが来るまでに25分もあった。バス停のベンチはしばらく僕の貸切だったもので、眩しいほど、青い空の真下で感慨にふける。

元気な子で良かったなーと思う。
これから始まる一生を健やかに生きて行ってほしいなと願う。

やがてバスに乗り、駅でラーメンを食って家に帰った。
そして部屋で、いつものようにゲームでもしながら陽は傾いた。
夜は少し寒かった。
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