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ガーンジー島の読書会の秘密

2019年09月02日 | 映画
ガーンジー島の読書会の秘密
を観ました。


1946年、終戦の歓びに沸くロンドンで暮らす作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに、”ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。
ナチに脅えていた大戦中は、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在が彼らを支えていた。
本が人と人の心をつないだことに魅了されたジュリエットは、読書会について記事を書こうと島を訪ねるが、そこにエリザベスの姿はなかった。
メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気付く。
やがて彼女は、エリザベスが不在の理由にたどり着くのだがーー。


マイク・ニューウェル監督です。

お上品な優等生的な映画を想像してましたがまさにその通りでした。
戦争を交えた様々な運命の交錯とそれを解き明かして当事者達に影響を与えていく主人公。
ドラマチックでロマンチックで極上の大河ドラマでした。

この映画のひとつの大きな特徴と思ったのは脇役みんなが非常に個性的でみんなのキャラが立っていてみんなが活躍していた点ですね。
この手の映画でこんな大勢がしっかりとキャラ立ちしていて観終わる頃には全員が愛しく思えるのは非常に珍しいことだと思います。
年齢、性別もバラバラの10人くらいですがワンピースの麦わらの一味ばりにみんな印象的でした。

ストーリーは何層にもなっていてひとつ暴けばまた次の疑問が出てくるような構造です。
最初に思っていた感じと大分変わっていて予想が結構外れてました。
なので最初と後半で登場人物たちの印象も結構変わります。

序盤は意見が食い違った時、誰が悪い人なのか?誰がいい人なのか?と疑いながら観てしまいます。
その中で多少ミスリード的に嫌な態度を取る人がいるのですが、それを単純に悪人っぽく捉えてしまいそうなのですが。
結局人々の態度には明確で納得の理由があり思ったより全然単純じゃない話でした。
深みはありますがかなりわかりやすくて上質でした。

そしてドラマチックとラブロマンスっぷりはかなり極上なので人生で最も好きな映画にこの作品を上げる人が居ても納得なくらいです。
きみに読む物語とかその類でしょうか。
とかく女性には好感度高そうです。

そしてこの作品のドラマチックさを助長するロケーションの良さ、自然の映像の美しさです。
こういうちょっと孤立した狭くて美しい島という設定も素晴らしいですね。
その島とロンドンのコントラストが見事でした。

クライマックスにはちゃんとスムーズな加速感と高揚感があってベタですが感動はしました。

主演はリリー・ジェームズです。
ちょっと空気読めない都会から来た女性って感じから見事に島の人々と心を通わせていく様は説得力ありました。
彼女のお節介のような好奇心が島の人々の閉ざしていた心を開いたりと色んな歯車の噛み合い方が見事でした。
この人は前から美人だとは思っていましたが今作でかなり惚れてしまいました。
かなり美しいし演技上手いし好きになってしまう雰囲気がプンプンでした。
もう今後、好きな女優で上位に名前を上げていこうと思います。

相手役のミキール・ハースマンもハンサムで良かったですね。
美男美女のやり取りってだけで大分見応えはあります。
ワイルドな養豚農家で優しく寡黙な感じが良かったです。
娘がとても可愛いくその娘とのやり取りもとても微笑ましかったです。

最初に言ったように他のキャストも非常に個性的で良い役作りで印象的でした。

知名度的にもちょうど支持率高そうなロマンティック映画だと思います。
結構オススメです。


そんなわけで8点。

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