マンハント
を観ました。
酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。
現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。
そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香とともに独自の捜査で追っていく。
カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。
次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。
だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。
何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。
だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。
アジアの巨匠ジョン・ウー監督作品です。
ジョン・ウーが全編日本舞台で多くの日本キャストを起用して撮ったという話題性の高い映画だと思います。
ジョン・ウーは結構好きですし、子供時代に夢中になった監督の一人でもあるので期待値は高かったですが。
正直、コレは結構しんどい作品でした。
所謂、外人が間違った目線で描く日本の総集編みたいな仕上がりでした。
冒頭、非日本人同士が酷い片言で日本語で会話するシーンから始まりますが、
何かその瞬間の萎え方は半端ないですね。
まあ、その辺の萎え方はキル・ビルと同じですが。
あっちはブラックコメディの演出な狙いも感じますが、今作では普通に片言なだけでした。
ジョン・ウーって主に80年代くらいのセンスだと思うのですが、そこからアップデートされていないというか。
レッドクリフとかは近代的な映画だったのですが。
わざとなのか自然となのかはわかりませんが、非常に古風なセンスのストーリーと演出でした。
全てが予定調和的な展開で。
それでいて日本の描写が厳しすぎる感じで。
主要キャラにはわかり易い登場シーンがあって、それがコメディくらい笑っちゃう雰囲気でした。
この辺も懐古主義を目指していたのか、自然なのかが悩ましかったです。
そして何故か多くの場面でセリフがアフレコで。
日本人が日本語を話している場面、中国人が中国語を話している場面もちょいちょいアフレコで。
まあ、つまりセリフと口がズレているのですが。
吹き替えでも無いのにこの演出は流石に厳しいというか、チープさは半端なかったですね。
勧善懲悪なストーリーで想像通りにしか進まないストーリー。
わかり易すぎる死亡フラグ。
PSのバイオハザードか、もはや仮面ライダーくらいの大胆で稚拙な設定のストーリー。
ちょっとネタバレですが、巨大な陰謀渦巻く製薬会社のラボのような場所がクライマックスの舞台です。
じゃんじゃんそこを壊しながらわかり易い悪党像との格闘です。
小学生くらいならば夢中になれるかもですが、大人にこのストーリーを楽しめ、というのは厳しいと思います。
その手のマニア向けを狙ったのか?本気のセンスなのか?悩ましい仕上がりです。
結構激しいアクション、殺し合いがあります。
アクションは流石に見応えありますが、主要キャラには銃撃が全然当たらず、雑魚キャラには当たりまくるパターンです。
非常に激しい、何千何万発もの銃撃がある映画ですが、ずっとそれです。
雑魚は隠れていても撃たれますが、主要キャラはほぼノーガード状態でも弾が外れます。
この映画の良い点としては、アクションのカッコよさと俳優陣の演技ですね。
ストーリーは厳しいですが、福山雅治を筆頭に、役者陣の演技は本格的で全然見れました。
この展開をサブくなく演じるのは凄いと思いました。
そしてジョン・ウー映画のシンボルなのか?またハトが効果的に使われていました。
ハトを使わせたら世界一の監督かもですね。
スーパースローの様な演出もらしさ全開でした。
汚れたシャツなハードボイルド雰囲気もらしいと思いました。
途中、何故か固定画像でセリフだけ流す紙芝居みたいになる場面がありました。
そこは笑わせに来てるのか?とやはり迷いました。
主演の福山雅治は余り彼らしくない作品でしたが、非常にカッコいい仕上がりになってました。
陰謀で犯人にされた弁護士を信じて手助けする刑事でした。
ちゃんとジョン・ウー作品らしいハードボイルド主人公になっていました。
チャン・ハンユーが物語の中心となる逃亡犯を演じていました。
中国のトップ俳優だけあって非常に存在感あって良かったです。
アクションからちょっと変身してしまうような場面もありましたがちゃんと説得力ある仕上がりでした。
ヒロインは桜庭ななみでしたが、とてもきれいになってました。
意外とこの世界的な作品に相応しい存在感でした。
チー・ウェイが主人公たちを助けるもう一人のヒロインでしたが、なかなか美人で良かったです。
中国人と日本人のハーフらしいですが、そのパーソナリティを活かした活躍をして欲しいですね。
ハ・ジウォンという女性が悲しい殺し屋の女性を演じていました。
この子周りの演出はちょっとキル・ビル感ありました。
その相棒をアンジェルス・ウーという妙に存在感ある女性が演じていましたが。
この人はジョン・ウーの実の娘なのですね。
なかなかのアクションっぷりでした。
福山雅治のライバル刑事で悪役を演じていたトクナガクニハルという役者さんが結構気になりました。
世界的に活躍できそうな雰囲気がありました。
竹中直人もらしい役で安定の良さを出していました。
チョイ役で斎藤工と吉沢悠が出ていて贅沢なカメオでした。
國村隼は悪役で、わかり易い悪役ルックスなので説得力ありましたね。
意外と少しだけアクション的な事をやらされていました。
結構厳しい設定の役でしたが流石の上手さで成立させてましたね。
池内博之が國村隼の息子でやはり悪役でしたが、いい感じでした。
最近は噛ませ役なイメージですが、演技は上手いし結構カッコいいと思うし元々結構好きなのですよね。
そして最近中国方面での活躍が目立っていて何か良いです。
急に独特の路線で事務所がプッシュしてる感じで良いですね。
まあジョン・ウーらしいと言えば非常にジョン・ウーらしい作品でした。
日本人が観るには厳しい意見のが多い気がしますが。
アクションの見応えはあります。
終演後にジョン・ウーと福山雅治の対談の映像が流れていました。
そんなわけで4点。
を観ました。
酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。
現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。
そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香とともに独自の捜査で追っていく。
カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。
次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。
だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。
何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。
だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。
アジアの巨匠ジョン・ウー監督作品です。
ジョン・ウーが全編日本舞台で多くの日本キャストを起用して撮ったという話題性の高い映画だと思います。
ジョン・ウーは結構好きですし、子供時代に夢中になった監督の一人でもあるので期待値は高かったですが。
正直、コレは結構しんどい作品でした。
所謂、外人が間違った目線で描く日本の総集編みたいな仕上がりでした。
冒頭、非日本人同士が酷い片言で日本語で会話するシーンから始まりますが、
何かその瞬間の萎え方は半端ないですね。
まあ、その辺の萎え方はキル・ビルと同じですが。
あっちはブラックコメディの演出な狙いも感じますが、今作では普通に片言なだけでした。
ジョン・ウーって主に80年代くらいのセンスだと思うのですが、そこからアップデートされていないというか。
レッドクリフとかは近代的な映画だったのですが。
わざとなのか自然となのかはわかりませんが、非常に古風なセンスのストーリーと演出でした。
全てが予定調和的な展開で。
それでいて日本の描写が厳しすぎる感じで。
主要キャラにはわかり易い登場シーンがあって、それがコメディくらい笑っちゃう雰囲気でした。
この辺も懐古主義を目指していたのか、自然なのかが悩ましかったです。
そして何故か多くの場面でセリフがアフレコで。
日本人が日本語を話している場面、中国人が中国語を話している場面もちょいちょいアフレコで。
まあ、つまりセリフと口がズレているのですが。
吹き替えでも無いのにこの演出は流石に厳しいというか、チープさは半端なかったですね。
勧善懲悪なストーリーで想像通りにしか進まないストーリー。
わかり易すぎる死亡フラグ。
PSのバイオハザードか、もはや仮面ライダーくらいの大胆で稚拙な設定のストーリー。
ちょっとネタバレですが、巨大な陰謀渦巻く製薬会社のラボのような場所がクライマックスの舞台です。
じゃんじゃんそこを壊しながらわかり易い悪党像との格闘です。
小学生くらいならば夢中になれるかもですが、大人にこのストーリーを楽しめ、というのは厳しいと思います。
その手のマニア向けを狙ったのか?本気のセンスなのか?悩ましい仕上がりです。
結構激しいアクション、殺し合いがあります。
アクションは流石に見応えありますが、主要キャラには銃撃が全然当たらず、雑魚キャラには当たりまくるパターンです。
非常に激しい、何千何万発もの銃撃がある映画ですが、ずっとそれです。
雑魚は隠れていても撃たれますが、主要キャラはほぼノーガード状態でも弾が外れます。
この映画の良い点としては、アクションのカッコよさと俳優陣の演技ですね。
ストーリーは厳しいですが、福山雅治を筆頭に、役者陣の演技は本格的で全然見れました。
この展開をサブくなく演じるのは凄いと思いました。
そしてジョン・ウー映画のシンボルなのか?またハトが効果的に使われていました。
ハトを使わせたら世界一の監督かもですね。
スーパースローの様な演出もらしさ全開でした。
汚れたシャツなハードボイルド雰囲気もらしいと思いました。
途中、何故か固定画像でセリフだけ流す紙芝居みたいになる場面がありました。
そこは笑わせに来てるのか?とやはり迷いました。
主演の福山雅治は余り彼らしくない作品でしたが、非常にカッコいい仕上がりになってました。
陰謀で犯人にされた弁護士を信じて手助けする刑事でした。
ちゃんとジョン・ウー作品らしいハードボイルド主人公になっていました。
チャン・ハンユーが物語の中心となる逃亡犯を演じていました。
中国のトップ俳優だけあって非常に存在感あって良かったです。
アクションからちょっと変身してしまうような場面もありましたがちゃんと説得力ある仕上がりでした。
ヒロインは桜庭ななみでしたが、とてもきれいになってました。
意外とこの世界的な作品に相応しい存在感でした。
チー・ウェイが主人公たちを助けるもう一人のヒロインでしたが、なかなか美人で良かったです。
中国人と日本人のハーフらしいですが、そのパーソナリティを活かした活躍をして欲しいですね。
ハ・ジウォンという女性が悲しい殺し屋の女性を演じていました。
この子周りの演出はちょっとキル・ビル感ありました。
その相棒をアンジェルス・ウーという妙に存在感ある女性が演じていましたが。
この人はジョン・ウーの実の娘なのですね。
なかなかのアクションっぷりでした。
福山雅治のライバル刑事で悪役を演じていたトクナガクニハルという役者さんが結構気になりました。
世界的に活躍できそうな雰囲気がありました。
竹中直人もらしい役で安定の良さを出していました。
チョイ役で斎藤工と吉沢悠が出ていて贅沢なカメオでした。
國村隼は悪役で、わかり易い悪役ルックスなので説得力ありましたね。
意外と少しだけアクション的な事をやらされていました。
結構厳しい設定の役でしたが流石の上手さで成立させてましたね。
池内博之が國村隼の息子でやはり悪役でしたが、いい感じでした。
最近は噛ませ役なイメージですが、演技は上手いし結構カッコいいと思うし元々結構好きなのですよね。
そして最近中国方面での活躍が目立っていて何か良いです。
急に独特の路線で事務所がプッシュしてる感じで良いですね。
まあジョン・ウーらしいと言えば非常にジョン・ウーらしい作品でした。
日本人が観るには厳しい意見のが多い気がしますが。
アクションの見応えはあります。
終演後にジョン・ウーと福山雅治の対談の映像が流れていました。
そんなわけで4点。