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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

2015年09月14日 | 映画
ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 を観た。

12歳のステット(ギャレット・ウェアリング)は、学校でトラブルばかり起こす問題児。
生活に追われ酒に溺れる母親と、2人で暮らしている。
ステットが通う学校の校長スティール(デブラ・ウィンガー)は彼の歌の才能を見抜き、国立少年合唱団のオーディションを受けるように勧めるが、ステットは未来への希望を見いだすことが出来ず、心を閉ざしている。
そんな折、突然の事故で母親が亡くなり、初めて会った父親(ジョシュ・ルーカス)からも面倒をみることを拒否されたステットは、著名だが厳格なカーヴェル(ダスティン・ホフマン)が指導する全米一の国立少年合唱団の付属学校に転校することに。
厳しい規律、クラスメイトのいじめ、初めて触れる音楽の難しさを前に、新しい生活に馴染まないままのステット。
ベテラン教師のカーヴェルは、自身が過去に才能を否定されたこともあり、才能に恵まれながらも逃げてばかりの彼を認めようとしない。
一方、次第にその閉塞感や鬱屈した感情がステットを奮い立たせ、ステットは歌の世界に引き込まれていく。
楽譜を読むところからスタートしたステットはみるみる上達、そして、歌うことの素晴らしさや楽しさに気が付いていく。
あるとき、若手教員ウーリー(ケヴィン・マクヘイル)の後押しでツアー隊のオーディションを受けることになったステットは、教師たちの前で奇跡の歌声を披露する。
彼の類まれなる才能を誰もが認めた瞬間だった。
晴れてツアーのメンバーになったステットは、学校を代表して海外公演に参加する。
ステットの歌への情熱に心を動かされたカーヴェルは、病気で倒れたリードシンガーのデヴォン(ジョー・ウエスト)の代わりにステットを指名する。
極度の緊張とトラブルに見舞われながらも、ステットは素晴らしい歌声を披露し、コンサートは大成功。
評判は瞬く間に広まり、開校以来最大の晴れ舞台、ニューヨーク・リバーサイド劇場でのコンサートの話が舞い込む。
だが、合唱団の花形としてのプライドを傷つけられたデヴォンの、ステットへの嫌がらせは激しくなっていく。
ついに母親を侮辱されたステットは暴力事件を起こし、退学処分を宣告されてしまう。
歌うことを諦めたくないステットは、退学の撤回を嘆願するが――。

って話。


予告編観てほんのりの期待感で観に行きました。
いやはや、予想外に泣けました。

映画館でガッツリ泣いたのは久々でした。

孤独な問題児が唯一、歌の才能が凄いので音楽学校に転入して育っていく物語です。

なんというか、”今を生きる”とか”マイ・フレンド・フォーエバー”とか、
つまり王道感動映画の資質充分な映画でした。

その手の名作映画の列に並んで良いかもしれません。

元々音楽映画は大好きですが、
コレは音楽のシーンも少年たちの歌声も素晴らしくて劇場で観るには最適で感動しました。

とかくクライマックスのステットの歌声はサブイボもので涙、涙。
演出は説明過多にならずほんのり叙情的で登場人物たちの感情がよく伝わる高品質なものでしたた。
なんというかボリューム感が絶妙だったな、と思いました。

ステットは問題児だけど普通の映画に比べればそこまで問題児じゃないです。
お坊ちゃんたちの中で一人だけスラム育ちな感じがあるのでバカにされ嫌われる設定です。
なので周りの方が問題児な気がします。

そこまで過激な事件も起きないし、そこまで過激な悪も居ないです。

あくまで音楽を通して人の成長と、
その周りの人間の変化を上手に描いていたなという印象です。

ダスティン・ホフマンは最近名脇役な感じになってきましたが、
今作も素晴らしい出来栄えでした。

主人公のギャレット・ウェアリングはかなり素晴らしいですね。
将来を期待せざるをえない素晴らしいオーラと才能を感じました。
僕が大好きだった子役たち、リバー・フェニックスやデヴィッド・レンフロを彷彿とさせるものがありました。

展開的に当然クライマックスにメインイベントのコンサートの大舞台があるのですが、
その前のダスティン・ホフマンの演説で既に涙涙でした。

君たちのその声はある朝突然消えてしまう、的な話です。
歌のために物凄い努力をしてきた子供たちに残酷過ぎる話で。
なんだかすげー悲しいな、と思って泣けました。

で、そのコンサートの描き方が素晴らしくてサブイボで泣けた泣けた。
美しかったですね。

ちょっとネタバレになりますが、人生の真理を示すような名台詞も多かったです。

最初からずっとステットの才能を評価して支持し続けた担任が
声変わりが始まってしまったステットに
「ボーイ・ソプラノは僅かな期間神から与えられる特別な声なんだ」
とステットに言います。
「じゃあなんであんな厳しい訓練をしなければいけないの?」
というステットの質問に
「学びに意味があるんだ」
というセリフに泣けました。

転校していくステットに推薦状を書かないというカーヴェル先生が
「彼なら幾らでも転入先があるだろ」
という他の先生の意見に
「人生はキャリアでは無く生き方だ」
というセリフに泣けました。

コレは心が腐りきって無ければ誰が観ても泣けそうな王道感動作だと思います。
音楽も素晴らしいので劇場で観るにはいいと思ういます。
万人にオススメします。


そんなわけで8点です。


自分も歌うたいなのでストイックさを学びました。

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