メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

はなちゃんのみそ汁

2016年01月11日 | 映画
はなちゃんのみそ汁 を観た。

婚約した千恵と信吾だが千恵の乳がんが発覚し困難を乗り越え結婚し奇跡的に妊娠しはなを出産する。
その後癌が再発して死を覚悟した千恵ははなに食事の大切さを伝え特にみそ汁は作れるようにと幼いはなに必死にみそ汁の作り方を伝授するお話です。


コレは感動モノだろうなぁと密かに結構な期待値で観に行きました。

実力派な広末涼子と遠藤憲一だし。
流石にそこそこいい映画でした。

しかし・・・ちょっと苦言を言い難い内容の映画ですが、
演出的には苦手なモノが目立ちましたね。

東京テアトル配給だしもう少しハイセンスな、
通向けな映画を期待しましたが結構ベタな演出に満ちていて。

冒頭からほんのり笑える程度のコミカルさをちょいちょい入れてますが、
悪くないですがどれもコレもほんのり寒くて、
それがボディブローのように効いて徐々に心が離れてしまうんですよね。

ちょうど全く笑えない感じのやつで、
でも演者たちは笑かしに来てる感じがあって辛かったです。

なんというか教科書を観て作ったかのようなそれっぽさを出そうみたいな演出の連続です。

それは終盤になっての感動演出では更に過剰になる感じで。
泣かそう泣かそうが強すぎて逆にちょっと引いてしまう感じでした。

声楽に青春を注いでいた千恵が病気をおして歌のコンサートに出るのですが、
そこで娘や夫に対してメッセージを送るんですが、その尺が苦手なタイプなやつで。

何か主人公が突然熱血な演説みたいのを始めるのは苦手なのです。
気にしすぎ人間の自分はそこに居る隅っこの方に座ってる人には、
全く意味不明でなんで泣きながらのメッセージを聞かされてるのか?ってなってるだろうなと想像してしまうんですよね。
「色々大変だろうけどそんなに長い話しなら後にしてほしいな、早く次行って欲しいな」
って思ってるだろうなー、ってなってしまいます。

場内では号泣してる人も居ましたが、
内容が内容なだけにそれはそうでしょうけど。

自分も泣きたかったですが少しずつ心を離される演出に満ちてました。

でもちょいちょいいい雰囲気のシーンもありました。
まあ、それも何処かで勉強したようなそれっぽい雰囲気を出そう、のテイストの方が勝ってましたが。

この映画で評価できる要素はとても幼い赤松えみなちゃんになかなかの演技をさせていたことですね。
この年頃の女の子にこんな尺の演技をさせたことは評価出来ます。
無理な演技をさせることもなく、結構自然な動きをさせていて。
とてもかわいらしかったです。

いい部分とそうでない部分が良く伝わる映画でした。


そんなわけで5点です。

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