心が叫びたがってるんだ。
を観ました。
高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。
一緒に任命されたのは、おしゃべりが出来ない少女・成瀬順。
彼女は幼い頃、自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。
その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。
実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅した後、お互いに気持ちは確認できずにいた。
担任の思惑で、"ふれ交"の出し物がミュージカルに決定。
「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、勇気を出した順は詞を書くことを決意し、さらに主役に立候補する。
そんな彼女の姿に感化された拓実が曲をつけることに。
順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、菜月は自分の想いを諦め、そして夢を追う順の姿に大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。
そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。
しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける…
熊澤尚人監督作品です。
かなり好みの方の監督で、ポイントポイントで思い出になる作品が多いです。
流石の実力で今作でも印象深いシーンは幾つもありました。
最近観たばかりな気がするアニメの実写化です。
あの花と同じ超平和バスターズの作品ですが、
あの花同様実写化するにはいい素材だと思いました。
キャスト情報を知った時、芳根京子の主演も最適な印象がありました。
アニメはそこまで細かく覚えていませんが、印象深く好みの映画ではありました。
多分殆どアレンジは入っていない感じなので、
映画を観ながら徐々に記憶を蘇らせていく感じでした。
元アニメのスマッシュヒット感含め、それを観ている人も観ていない人も遜色無く楽しめると思います。
そういう点でもいい素材のチョイスだと思います。
こっちをきっかけにアニメを観る人も居るでしょう。
お喋りな女の子が自分のお喋りがきっかけで喋れなくなって。
喋れない高校生となって目立たなく逆の意味で浮いた感じになっています。
喋れない設定では聲の形と少々似ていますね。
既にアニメが上映されたばかりなのでネタバレをどの程度気にするか難しいですが。
基本的に失恋青春モノっていうのは斬新で切ないです。
切ないですが、非常に前向きになれる失恋で良いと思います。
世の中は成功した恋愛物語の方が多いですが、世の中って、しかも青春時代は失恋の方が圧倒的に多いと思いますし。
全然イケてない人だって、クラスのスター的男女を好きになってしまったりしますからね。
なので僕は「気持ちを伝えろ！」「当たって砕けろ！」的なアドバイスはかなり嫌いです。
そういうアドバイス出来る人って相当デリカシー無いと思いますし。
繊細な人が告白してフラレたらそれこそ命に関わりますからね。
そういう思想の人は一つ一つの出会いを軽んじてるタイプで、合コンとか行きまくれるタイプだと思います。
全く成就しない結論のない失恋も将来美しい記憶になったりしますからね。
まあコレは映画なのである程度言葉にしてしまいますが。
主要メンバー4人のそれぞれの葛藤はいい感じです。
それぞれ全く別の悩みを抱えていますが、それを取り巻く人間含め、言葉の問題を抱えています。
最近、この言葉をテーマにした作品が多い気がします。
ところで映像作品を沢山見る自分ですが、
芳根京子と萩原みのりが共演してる、表参道合唱部だ。
ソロモンの偽証では石井杏奈の方がこんな感じの喋れない女の子を演じていたな。
とか集中がかき乱される事があります。
アニメ同様、ミュージカルの本番のクライマックスに向けて物語は高揚していきます。
その展開は青春モノの王道的ですがやっぱり没入しやすくて面白いです。
それで肝心のミュージカルシーンはかなりいい感じでした。
アニメ版より良かったかも知れません。
学生たちのやるミュージカルとしては上質でかなり鳥肌モノでした。
ストーリー展開もちょうどいい感じです。
高校生ってこういう創造性のバイタリティがあると思いますね。
主人公の芳根京子は今やトップ女優の一人だと思いますが、ルックス、演技力含め問題なくトップだと思います。
問題を抱え暗い女の子ですが、モジモジした感じ含め非常に可愛かったです。
この役をこんなに可愛く表現出来るのは見事だと思いました。
相当天性の魅力を持った人じゃないとこの雰囲気は出せないでしょう。
中島健人はアニメの役と比べなんか幼い印象のキャラになってしまっていました。
元々そんなんに好きでもないので可もなく不可もなくでした。
石井杏奈は最近活躍が目覚ましいですが、今作でも実に良い仕事してますね。
見るほど可愛く見えてきますし、なんか独特な空気感があります。
インディペンデント系のハイセンス映画でもこなせる気がします。
寛一郎って子が田崎の役をやっていましたが、コレはなかなかハマっていました。
一番アニメと近かった気がします。
で、寛一郎って佐藤浩市の息子なのですね、確かに面影ありました。
三國連太郎から三代に渡って才能が遺伝してますね、明らかに今後活躍すると思います。
アニメでは泣かなかった気がしますが、こちらではほんのり泣けました。
どちらかと言えばこっちのが良かったのかも知れません。
それくらい高品質なコンバートでした。
ところでコレはタイトルが抜群に素晴らしいですね。
あの花に匹敵する見事なセンスですね。
超平和バスターズの作品はタイトルだけでもうほんのり感動が始まってしまいます。
そんなわけで8点。
を観ました。
高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。
一緒に任命されたのは、おしゃべりが出来ない少女・成瀬順。
彼女は幼い頃、自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。
その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。
実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅した後、お互いに気持ちは確認できずにいた。
担任の思惑で、"ふれ交"の出し物がミュージカルに決定。
「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、勇気を出した順は詞を書くことを決意し、さらに主役に立候補する。
そんな彼女の姿に感化された拓実が曲をつけることに。
順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、菜月は自分の想いを諦め、そして夢を追う順の姿に大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。
そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。
しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける…
熊澤尚人監督作品です。
かなり好みの方の監督で、ポイントポイントで思い出になる作品が多いです。
流石の実力で今作でも印象深いシーンは幾つもありました。
最近観たばかりな気がするアニメの実写化です。
あの花と同じ超平和バスターズの作品ですが、
あの花同様実写化するにはいい素材だと思いました。
キャスト情報を知った時、芳根京子の主演も最適な印象がありました。
アニメはそこまで細かく覚えていませんが、印象深く好みの映画ではありました。
多分殆どアレンジは入っていない感じなので、
映画を観ながら徐々に記憶を蘇らせていく感じでした。
元アニメのスマッシュヒット感含め、それを観ている人も観ていない人も遜色無く楽しめると思います。
そういう点でもいい素材のチョイスだと思います。
こっちをきっかけにアニメを観る人も居るでしょう。
お喋りな女の子が自分のお喋りがきっかけで喋れなくなって。
喋れない高校生となって目立たなく逆の意味で浮いた感じになっています。
喋れない設定では聲の形と少々似ていますね。
既にアニメが上映されたばかりなのでネタバレをどの程度気にするか難しいですが。
基本的に失恋青春モノっていうのは斬新で切ないです。
切ないですが、非常に前向きになれる失恋で良いと思います。
世の中は成功した恋愛物語の方が多いですが、世の中って、しかも青春時代は失恋の方が圧倒的に多いと思いますし。
全然イケてない人だって、クラスのスター的男女を好きになってしまったりしますからね。
なので僕は「気持ちを伝えろ！」「当たって砕けろ！」的なアドバイスはかなり嫌いです。
そういうアドバイス出来る人って相当デリカシー無いと思いますし。
繊細な人が告白してフラレたらそれこそ命に関わりますからね。
そういう思想の人は一つ一つの出会いを軽んじてるタイプで、合コンとか行きまくれるタイプだと思います。
全く成就しない結論のない失恋も将来美しい記憶になったりしますからね。
まあコレは映画なのである程度言葉にしてしまいますが。
主要メンバー4人のそれぞれの葛藤はいい感じです。
それぞれ全く別の悩みを抱えていますが、それを取り巻く人間含め、言葉の問題を抱えています。
最近、この言葉をテーマにした作品が多い気がします。
ところで映像作品を沢山見る自分ですが、
芳根京子と萩原みのりが共演してる、表参道合唱部だ。
ソロモンの偽証では石井杏奈の方がこんな感じの喋れない女の子を演じていたな。
とか集中がかき乱される事があります。
アニメ同様、ミュージカルの本番のクライマックスに向けて物語は高揚していきます。
その展開は青春モノの王道的ですがやっぱり没入しやすくて面白いです。
それで肝心のミュージカルシーンはかなりいい感じでした。
アニメ版より良かったかも知れません。
学生たちのやるミュージカルとしては上質でかなり鳥肌モノでした。
ストーリー展開もちょうどいい感じです。
高校生ってこういう創造性のバイタリティがあると思いますね。
主人公の芳根京子は今やトップ女優の一人だと思いますが、ルックス、演技力含め問題なくトップだと思います。
問題を抱え暗い女の子ですが、モジモジした感じ含め非常に可愛かったです。
この役をこんなに可愛く表現出来るのは見事だと思いました。
相当天性の魅力を持った人じゃないとこの雰囲気は出せないでしょう。
中島健人はアニメの役と比べなんか幼い印象のキャラになってしまっていました。
元々そんなんに好きでもないので可もなく不可もなくでした。
石井杏奈は最近活躍が目覚ましいですが、今作でも実に良い仕事してますね。
見るほど可愛く見えてきますし、なんか独特な空気感があります。
インディペンデント系のハイセンス映画でもこなせる気がします。
寛一郎って子が田崎の役をやっていましたが、コレはなかなかハマっていました。
一番アニメと近かった気がします。
で、寛一郎って佐藤浩市の息子なのですね、確かに面影ありました。
三國連太郎から三代に渡って才能が遺伝してますね、明らかに今後活躍すると思います。
アニメでは泣かなかった気がしますが、こちらではほんのり泣けました。
どちらかと言えばこっちのが良かったのかも知れません。
それくらい高品質なコンバートでした。
ところでコレはタイトルが抜群に素晴らしいですね。
あの花に匹敵する見事なセンスですね。
超平和バスターズの作品はタイトルだけでもうほんのり感動が始まってしまいます。
そんなわけで8点。
