メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

舞妓はレディ

2014年09月16日 | 映画
舞妓はレディ を観た。

京都にある「下八軒(しもはちけん)」は、小さいけれども歴史がある花街(かがい)。
だが、舞妓が百春(田畑智子)ひとりしかいないのが悩みのタネ。
しかもその百春も、舞妓になってもう10年が経とうとしていた。
そんなある日、下八軒に「舞妓になりたい」という少女・春子(上白石萌音)がやってきた。
彼女が扉をたたいたのは、八軒小路の老舗のお茶屋・万寿楽(ばんすらく)。
唯一の舞妓の百春と、芸妓の豆春(渡辺えり)、里春(草刈民代)を抱えるこのお茶屋に春子がやってきたのは、百春のブログを見たからだった。
新しい舞妓が欲しいとはいえ、コテコテの鹿児島弁と津軽弁を話す、どこの馬の骨ともわからない春子を引き取るわけにはいかず、万寿楽の女将・千春(富司純子)は彼女を追い返そうとする。
だが、たまたまその場に居合わせた、言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が春子に興味を抱いたことから、彼女の運命は一転する。
「春子の訛りでは舞妓は無理だ」と言う、万寿楽の客で老舗呉服屋の社長・北野(岸部一徳)に対し、京野は「絶対に春子の訛りを直してみせる」と宣言。
「春子を一人前の舞妓にしたら、京野のお茶屋遊びの面倒をすべて北野がみる」という約束を取り付けてしまう。
かくして、その賭けのおかげで、春子は晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になることに。
しかし、仕込みになったからといって、すぐにお座敷にあがれるわけではない。
春子を待ち受けていたのは、厳しい花街のしきたりと、唄や舞踊の稽古の日々。
そして何より春子が苦戦したのは、訛りの矯正だった。
舞妓になりたい一心で、懸命に稽古や言葉の矯正に励むが、師匠からは「違う違う」と叱られ、先輩芸妓からは「いつになったら、ちゃんとできるの?」と責められる。
ついには、京野の弟子・秋平(濱田岳)から「君には舞妓は似合わない」と、とどめを刺され、ショックを受ける。
果たして春子は、一人前の舞妓になることができるのか? そして、春子が舞妓になりたい本当の理由とは……?

って話。


周防監督の最新作は個性的なミュージカル。
園子温に引き続き大御所のミュージカル映画、今はミュージカルの時代なのでしょうか。

物語はいわゆる千と千尋式な女の子の成長物語です。
そして、おじさんこういうのに弱いのですよ。

映画館が空いてたせいか、僕の心が弱ってたせいか、
号泣してしまいました。

この映画が勝ちか負けか?
そもそも映画の勝ちが何かはわかりませんが、
仮にこの映画が勝ちだどすれば、
その勝因は上白石萌音ちゃんのキャスティングに尽きるでしょう。

とにかく素晴らしい存在感を持った女優さんでした。
ルックス的にそこまで整ってないし、
逆にちょっと癖がありすぎるかと思ったけど、
この映画においてはパーフェクトと言えるキャスティングでした。

映画を作る前にこういうの見抜ける監督さんの才能って凄いと思います。
この子に対する監督の愛情がひしひしと伝わりました。

僕くらいになるとレンズ越しに監督の感情がわかるのものです。

本当に、女優さんの可愛さや美しさ等の魅力を出そうとしてる時なんてすぐ分かります。
この映画は典型的な。

全ての彼女が最も魅力的に映る所作、アングルに思えました。

長谷川博己の演技も素晴らしかった。
笑いも起こすいい演技でした。

濱田岳も同じくいい味出してました。

世界へ向けたエンターテイメントコンテンツになり得る映画かもしれません。

そして日本に向けても方言の美しさ、
日本語の素晴らしさを伝える映画だと思います。


そんなわけで7点です。


見る前から懸念していましたが・・・やっぱり京都に行きたくなった!
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