あの頃俺は・・・

３０を過ぎるととても気になることがある。

飲み会のトークが、普段のトークもだが
昔話になってきていること。

同じ思い出を共有している者が多く集まったら、
ある程度記憶の整理として仕方のないものかもしれないが、
やはり俺は避けて行きたい。

まあただの思い出話ならばいいのだが、
そういうところにさりげない自慢というかアピールを放り込んで来る奴がいる。
共有すべき、証明すべき人間が居ない場所でアピールを放り込んで来る奴がいる。

実に隠密であまりそれと捉えられないが、
なんだか卑怯である。

・あの頃はよく無茶したなー
・あの頃は◯◯に憧れて派手な格好してたなー
・あの頃は沢山音楽聞いてたなー
・あの頃バンドに夢中だったなー
・あの頃沢山映画観てたなー

まあ、武勇伝自慢の縮小版といいますか、相当どうでもいいんですよ。

そいつが今現在何か光るモノを俺に感じさせてるならまだしも、
なんの刺激も無い奴のその手の話はクソですわ。

「今俺はこんな感じで特筆すべき特徴は無いけど、
昔は結構イケてたんだぜ」

って言いたいんでしょ？
過去には実はピークがあったんだとアピールしたいんでしょ？

今がその時点でもうお前なんかに誰も興味を持たないから、
そんな虚しいアピールはやめてくれ。

第一そういう輩の過去に限って別に大したことないんですよ。
タイムマシンで見に行っても絶対に大したことないんですよ。

俺は過去もそれなりにアピール出来る人生を送ったが、
今はもっとアピール出来る日々を送っている。

時間とは連続であり途切れてる奴の人生になんて興味はない。
ピークを過ぎた人間になんて興味はない。

世界中には沢山の刺激的な人間がいる。
申し訳ないが、
刺激のない人間の相手をしてる時間なんてもったいない。

面白いか人間か、
ピークを生きている、生きようとしている人間にしか興味はない。