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ラ・ヨローナ ~泣く女~

2019年05月11日 | 映画
ラ・ヨローナ ~泣く女~
を観ました。


1970年代のロサンゼルス。不可解な死を遂げた子供の母親が、不吉な警告を発する。
しかし、それを無視したソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カデリーニ)と彼女の子供たちは、ほどなくしてある女の”泣き声”を聞いてしまう―。
その日を境に数々の恐ろしい現象に襲われることとなった家族は、教会に助けを求めるが、そこで語られたのは、呪われたすすり泣く女”ヨローナ”の存在だった―。
ヨローナはプールやバスタブ、トイレであろうが、水のある所に現れる。
果たして家族は逃げ場のない恐怖から逃れることはできるのか―。


マイケル・チャベス監督です。
ホラーのヒットメーカー、ジェームズ・ワン制作です。

ライトなホラー、シンプルなホラーな雰囲気なのであたりはずれありそうだな、、、と思いつつ見に行きました。
コレは、あたりですね。

めちゃくちゃ怖かったです、ジェームズ・ワン制作らしくお化け屋敷疑似体験な超恐怖映画です。
僕の嫌い無意味な、いきなりバーン!!はさほど無く、ちゃんと必要な脅かしと恐怖です。
リングやら呪怨やらに影響を受けたかのようなジャパニーズ・ホラー的な忍び寄る恐怖が盛りだくさんです。
ITのスタッフと同じなので恐怖のテイストは上質で似ていました。
死霊館シリーズですが、そのシリーズは見ていないので今後チェックします。

節操なく恐怖シーンの連続でした。
非常に狭く小さいコミュニティ内の物語で呪いにフォーカスしていて。

貞子みたいな理不尽な女の霊に目をつけられると大変、って話ですが。
そのバックボーンは女の嫉妬というところで実に端的に説明して成立させています。
女の嫉妬ってこういう祟りに相当するくらいの怖さがありますものね。
呪い、祟りに至る複雑な事情はありません。

その分を恐怖シーンに費やしているのでホラー映画の中でも特に恐怖シーンの比率が高いです。
え、もう?ってタイミングで恐怖シーンになります。
もうちょっと安心シーンでつないでよ、って気持ちになりますが、結果映画のインパクトを上げるには絶妙のボリューム感でした。

みんなに見える幽霊が出てくる容赦無さは伽椰子的でした。
この手の作品だと幽霊が居る、居ないみたいな歯がゆいやり取りが繰り広げられたりもしますがそれも最小です。
最初に信じなかったことへの、愚かな選択が後を引きますがそれを過剰に引っ張ることも無いです。
幽霊なのに若干実物っぽいのも良い設定でした。
浮いたり急スピードだったり動きはめちゃくちゃ幽霊ですが、ちゃんと人間みたいな導線で行動するので扉や壁をすり抜けてきたりもしません。

適度などんでん返しはあれど呪いに触れてしまった家族が女幽霊にとことん追い詰められるだけです。

狭い空間で行われている除霊な映画ですが、時々引きの街の上空からのシーンが妙に印象的でした。

IT同様子どもたちに容赦がない映画です。
妹が愚かをやらかしてピンチを招くシーンもありますが、バカがバカをしてストーリー転がすのは苦手ですが。
その幼さを鑑みて許せる範疇でした。

その分、兄の適度な勇敢さが、コレまた幼さゆえの勇敢さって感じでいい塩梅でした。

主演はリンダ・カーデリーニです。
アベンジャーズやグリーンブックで美人妻を演じていましたが今作は大分違う印象でした。
最初は同一人物って気づかない程に。
疲れた感じの女性ですが、とにかく過剰に愚かだったり勇敢だったりもせずいい塩梅でした。

家族を助ける神父役をトニー・アメンドーラが演じていました。
たたずまいの存在感がよく、一切笑わないキャラがロボット的で良かったです。
その極度のポーカーフェイス、子どもたちに「俺も怖い」みたいなのを言うのがかなりいい設定でした。

自分はビビリなので映画館でホラー映画を見るのが本当に嫌なのですが。
そしてホラー映画が怖くなかった時の失望はかなりすごいのですが。
コレはちゃんとめちゃくちゃ怖いホラー映画です。
めちゃくちゃ怖いホラー映画って時点で素晴らしいと思います。


そんなわけで8点。

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