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チェンジリング

2009年02月22日 | 映画
チェンジリングを観た。

クリント・イーストウッド監督の実話映画です。

1928年のロサンゼルス。

母子家庭のコリンズ家。
母のクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)が急なシフトチェンジで息子ウォルターとの映画の約束をキャンセルして仕事に行って帰ってくると息子は居なくなっていた。

警察にお願いしても夜中に子供の捜索はしないと言われ翌日から捜査するが、結局見つからない。

5ヶ月後ついに見つかるが、それは別人だった。
当然クリスティンは違うと訴える。
しかし警察はそれがウォルターだと、クリスティンの気が動転しているせいだと言う。
男の子も自分はウォルターと名乗り、クリスティンをママと呼ぶ。

取材に来たマスメディアの手前、仕方なく家に連れて帰る。


(ネタバレ)
本当に自分の錯覚かもしれないと思ったりもする。

しかし言葉使いがや仕草が違い、身長も7cm低かった。

それを警察に訴え、手遅れになる前に本当の息子を探して欲しいと頼むが、担当のジョーンズ警部は捜査ミスを認めてはならないと、一切を否定しクリスティンの育児放棄だと責める。

普段から警察の怠慢を非難し、警察組織と戦っているグスタヴ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコビッチ)はクリスティンと共に戦ってくれる。

ウォルター事件は世間でも注目され始める。

歯医者や、学校に現れた男の子を連れて行くが、みな別人だと認めた。

証拠は揃ったと思いきや、クリスティンは精神病院に無理やり入れられ、中ではひどい仕打ちを受ける。

そこは精神病ではないのに、警察に逆らうものを無理矢理に入れ、精神病として扱い、投薬したり、ショック療法したりするひどい施設だった。

その事実をしったブリーグレブ牧師が助けに来てくれて、なんとか外に出られた。

同じ頃、正義感の強いヤバラ刑事が保護した少年から従兄弟に殺人の手伝いをさせられたと、急な告白を受ける。
手伝わないと殺すと脅され、20人程の子供を殺したと言う。
近年多くの少年が行方不明になっておりその写真を少年に見せると、そのうち何人かを殺したと言う。
その中にはウォルターも含まれていた。

あまりの怯えようにヤバラ刑事は信じ、少年を保護した郊外の養鶏場に行って土を掘り返すと、少年の告白通り、20人程の白骨死体が出てきた。

殺人鬼のゴードン・ノースコットは逃亡先で逮捕される。

クリスティンの元に現れた少年はただの家で少年だった。

クリスティンは当然ショックを受けるが、死体は白骨化しており、身元の確認が出来ないためウォルターは生きていると信じる。

警察の聴聞会でジョーンズ警部は裁かれ、クビになり、世間のバッシングを受ける。
ゴードン・ノースコットは死刑判決を受ける。

ゴードン・ノースコットはクリスティンに「ウォルターは天使、殺していない」と言う。
そのためクリスティンは何年も探し続ける。
しかしゴードン・ノースコットは死刑執行前には実は殺したみたいな事を匂わす。
そして真実はわからないまま死刑は執行された。

数年後、ゴードン・ノースコットに誘拐された少年が一人、生きていて帰ってきた。
彼はウォルターに助けられ、殺されずに済んだと言う。
途中からバラバラに逃げたからウォルターはどうなったか知らないと言う。

それに希望を抱いたクリスティンは生涯、ウォルターを探し続けた。


(評価)
とても素晴らしい映画でした。

感動です。

イーストウッド作品特有の物悲しさ、重い感じ、何とも言えない暗さがたまらないです。

一貫してとことん母親の愛ですね。

実話らしいですけど、とっても恐ろしい事件でした。
そこは怖かったです。

ジョーンズ警部がわかり易い悪役で、最初はかなりストレスを感じさせましたが、ヤバラ刑事の様な正義感ある刑事も出てきたのでホッとしました。

基本、一発逆転の爽快ムービーです。
しかし濃厚です。

アンジェリーナの演技も素晴らしかった。
ヤバラ刑事に告白してきた少年の演技もとっても良かった。

そんなわけで9点。

劇場内では結構すすり泣きが聞こえました。
泣くに値する映画です。

近年のイーストウッド作品にハズレ無しです。

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