ふと空を見ると、雲、太陽、それは遠くだ。
夜空ならなおさら遠くだし、過去の風景も見れる。
1億5000万光年の果てには宇宙の始まりが見える。
そこは漆黒の世界だ。
長い時間を越えて、遠い星の光が僕の中へ差し込んで来る。
僕の図り知れない大きくも小さな世界の、その小さな一角で、太陽系すら越えることはなく僕は一生を過ごす。
そこに存在を確認しているのが僕だ。
僕とはつまり、皮膚を境界にその内側だ。
その内側を僕と呼んでいる。
僕以外とはその境界の外を延々と広がるものだ。
この内側で僕は生きているらしい。
ベランダから綺麗な月が見えたら、目を閉じたりして、その境界を忘れてしまえば、世界が僕の中へ流れ込み、溢れ出た僕は宇宙の中へ拡散していく。
しかし汗が確かに僕の表面を流れる。
夜空ならなおさら遠くだし、過去の風景も見れる。
1億5000万光年の果てには宇宙の始まりが見える。
そこは漆黒の世界だ。
長い時間を越えて、遠い星の光が僕の中へ差し込んで来る。
僕の図り知れない大きくも小さな世界の、その小さな一角で、太陽系すら越えることはなく僕は一生を過ごす。
そこに存在を確認しているのが僕だ。
僕とはつまり、皮膚を境界にその内側だ。
その内側を僕と呼んでいる。
僕以外とはその境界の外を延々と広がるものだ。
この内側で僕は生きているらしい。
ベランダから綺麗な月が見えたら、目を閉じたりして、その境界を忘れてしまえば、世界が僕の中へ流れ込み、溢れ出た僕は宇宙の中へ拡散していく。
しかし汗が確かに僕の表面を流れる。