２５２ 生存者あり

２５２　生存者ありを観た。

数日前の地震の影響で発生した巨大台風に東京が襲われるっていうパニック映画。

元ハイパーレスキュー隊の営業マン篠原祐司（伊藤英明）は娘の誕生日祝いのため銀座で買い物をし、新橋へ向かう予定。
妻由美（桜井幸子）と耳が不自由な娘しおり（大森絢音）は新橋で待っていた。

するといきなり空から巨大な雹が降ってきて人々を襲い、町はパニックになりみんな地下鉄の駅に逃げ込む。

パニックの中由美としおりははぐれてしまう。
祐司は電車で二人が居る新橋へ向かう。

すると今度は巨大な津波が町を襲い地下にいた人々は流され多くが死ぬ。


（ネタバレ）
何故かホームにいたしおりを奇跡的に祐司は電車の中から発見するが鉄砲水にみんな流される。

祐司は地下に閉じ込められ生存者を探す。

研修医の重村誠（山田孝之）と子沢山、借金まみれの中小企業社長の藤井圭介（木村祐一）を発見する。

しおりは前日に弟を亡くし傷心の韓国人ホステスキム・スミンに守られ無事だったがスミンは大怪我をしていた。

祐司は４人を安全な場所に誘導しスミンを介護する。

そして鉄パイプで柱を叩く。
ハイパーレスキューの生存者ありの合図、２・５・２と交代で打ち続ける。

藤井はいい奴で協力的だが重村は反抗的で一々面倒くさい。

スミンの容態があっかするが、そこには奇跡的に研修医がいて、奇跡的に藤井が社運をかけて開発したろ過装置と薬品を持っていた。

重村は医者である父の失敗をトラウマに医者の道を諦める決意をしていたが、それを乗り越え、それらの道具で自らの血をスミンに輸血し助ける。

地盤が耐えられなくなり徐々に祐司たちのいる場所も崩れ始める。

地上では祐司の兄で現ハイパーレスキューの隊長、篠原静馬（内野聖陽）が必死の救助活動をしていた。

しかし巨大台風接近の中救助活動の中止が決定される。

既に救出された弟の妻由美に泣きつかれ辛い静馬。

しかし正義感に燃える若い隊員がその決定を不服としてこっそり一人で地下に潜りこむ。

そして祐司達が発する２・５・２を聞く。

その合図から地上の隊員達は閉じ込められているのが祐司だとわかる。

そんな中地下では休憩所が崩れしおりが下敷きになりあっさり死ぬ。と思わせておきながらかろうじてしおりは生きているらしく２・５・２を発する。

藤井と重村も命がけでしおりを救出する。

地上では気象庁の海野咲（香椎由宇）の助けもあり台風の目に入る１８分間で爆薬で穴を開けヘリで助け出そうという作戦が立てられる。

爆弾で天井に穴が開きついに祐司達は空を見る。

最初にしおりが助け出され母親と感動の再会。

作戦は順調に行ってると思いきやよそうより早く風が吹き始め穴は崩れ、助けに入っていた静馬、隊員の宮内（山本太郎）、祐司の三人を残し地面は崩れる。

静馬だけ助け出されるが、祐司と宮内は死んでしまった。
と思いきやなんと祐司は宮内を抱え自力で這い出してくる。

でハッピーエンド。


（評価）
今まで観た日本のパニック映画では一番真に迫っていたかもしれません。

序盤の急展開、いきなりパニックに陥る様は非常にシェイプアップされている感があってよろしゅうございました。

人間ドラマも豊富で一昔前のハリウッド的なベタな感動はかなりあると思います。

けっこうなすすり泣きが場内に聞こえていました。

重厚で質の高い映画と思いました。
途中までは。

しかし途中からは完全にやりすぎな感があり、レスキュー隊員達の演技は無駄に熱すぎて、２０年前のスクールウォーズ並みのクオリティです。

感動させよう感動させようが多すぎて、僕はかなり冷めました。
スローモーションが多い。
スローモーションが長い。

アジアの発展途上国の映画みたいでした。

後、完全に死んだテイにして生きているってパターンはもう普通に減点です。
２回あったので２点減点です。

いやもう劇中の人は死んだーって泣いてるのに生きてるからね、２回とも。
これはいただけません。

そんなわけで２点減点して５点です。

基本わるくは無いです。

デートにはオススメです。
隣に座ったカップルの女性の方は尋常じゃないくらい泣いてました。

その女性と映画トークしたとして「人生のベスト映画は？」って聞いたら「２５２」って答えてくれなきゃどつきます。
ってくらい終始泣いてました。

山田孝之君はすっかりチンピラ的演技が板についてきてカッコよくて、いいですね～。

アラ、いいですね～。