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「ごらん、世界は美しい」

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ジャングル・ブック

2016年08月15日 | 映画
ジャングル・ブック
を観ました。


ジャングルにひとり取り残された人間の赤ん坊、モーグリ。死を待つだけの幼き命を救ったのは、黒ヒョウのバギーラだった。彼がモーグリを母オオカミのラクシャに託した時、モーグリはジャングルの子となった。バギーラから自然の厳しさと生き抜くための知恵を教わり、ラクシャから惜しみない愛を注がれ、モーグリは幸せだった。人間への復讐心に燃える恐ろしいトラのシア・カーンが現れるまでは…。「人間は、ジャングルの敵だ…!」果たしてシア・カーンの言うように、人間であるモーグリはジャングルの“脅威”なのか? それとも、ジャングルに光をもたらす“希望”なのか?そして、モーグリを守ろうとするジャングルの仲間たちの運命は…?


ジョン・ファヴロー監督作品。
シェフ 三ツ星フードトラック始めましたが印象的な監督さんですね。

ディズニーの実写映画です。
なかなか期待していた映画でした。

めちゃくちゃ面白かったとは言いませんが、
期待したくらいの映画でした。

予告編を観たことのある映画はそれで想像してしまうことは否めません。
そして裏切られることがあります。
それがいい意味の場合と悪い意味の場合がありますが。
その点でこの映画は予告編が成功してる映画なのだと思います。

宣伝文句で聞いてきた通りに動物CGのクオリティは凄かったです。
主人公の人間と言葉を喋りますがそれすら違和感を感じないくらい、
実にナチュラルな動物描写でした。

出てくる動物も子供がテンション上がる様なものが多く良いチョイスだと思いました。

ジャングルに置き去りにされた人間の赤ちゃんがクロヒョウに発見されオオカミの群れに育てられます。
ジャングルで人間を育てるプロジェクト、
クロヒョウが社長でオオカミがプロジェクトリーダーって感じの独特の関係性です。
動物系の物語にしては珍しく親的な存在が2つあるパターンです。
人間が別の動物に育てられる、野生の動物を描くような映画が最近多い気がしますね。
アーロと少年、ターザン等。

人間に恨みをもつ恐ろしいトラが人間のモーグリをジャングルから追い出せ!とオオカミの群れに襲いかかってきます。
トラとオオカミの群れの勝負は見応えありますね。

群れを離れたモーグリは今度は怠け者のクマと仲良くなって共に行動します。
個人的にその辺のエピソードは結構好きでした。
信頼関係が無いように思えましたが結構いいコンビになっていきました。
トラとクマの対決も見応え充分でした。

喋らない象の群れの存在感も素晴らしいです。
象は喋らないですが、他の動物達に神のように崇められてました。
象が通るときは皆頭を下げて敬意を表します。
もののけ姫のシシガミ様みたいでした。

途中ででっかい猿が出てくるところだけちょっと違和感でした。
今までリアルな動物描写でやってきたのに突然非現実的な展開になってしまったので。
古代遺跡的なロケーションで巨大な猿と追いかけっこするシーンは確かにインパクト大でしたが。
現実的なリアルな動物描写だけでやった方がいい気がしました。

物語はわかりやすい勧善懲悪なものですが、
トラ一匹だけを極端な悪として描いています。
それでいてあるあるな人間の恐ろしさ、人間による自然破壊への警鐘もさり気なく織り込まれています。

劇場で観るには十分なエンターテイメントで当たり障りないいい映画だと思いました。
とにかく動物のCGのクオリティは半端ないです。
動物好きにはおすすめです。


そんなわけで7点。

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