メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

俺俺

2013年05月27日 | 映画
俺俺 を観た。


家電量販店で働く”俺”永野(亀梨和也)は、ある日飲食店にて一人で食べていたが、隣にうるさい耳障りな客がおり、自分のトレイにそいつの携帯電話が置いてあることに気付く。
“俺”はむしゃくしゃしてた為、そのままポケットにその携帯電話をしまってしまう。
その後、携帯電話の持ち主の母から電話が来るのだが、“俺”は声マネをしてオレオレ詐欺を働く。
こうして、なりゆきでオレオレ詐欺を働いたその日から“俺”の世界に狂いが生じ始めるのであった。始めは携帯電話の持ち主の母が突然“俺”の家に来て“俺”のことを大樹という携帯電話の持ち主だと思っていて、大樹の母が持ってきたアルバムにはなぜか自分が写っているという出来事であった。
そして、どうもおかしいと思った“俺”はすぐに実家へと向かうが、そこには別の“俺”がいた。
その後、実家の“俺”から連絡が来て、“俺”同士で集まる計画を立てる。そして、家電量販店で働く“俺”、実家にいて公務員の“俺”、大学生の“俺”が集まり、心地よい楽園、即ち自分だけのユートピアを築き上げるのであった。
しかしそれは長くは続かず、やがて“俺”同士の殺し合いへと発展してゆく。

って話。


色々な分野にささやかな才能を持つ逸材人間な僕の価値観に影響を与える人間は相当偉人である。
そんな偉人の一人、三木聡。そんな三木監督の久々の作品でした。
待ちに待った新作でした。

相変わらず超個性的で代えの効かないハイセンス映画でした。

亀梨和也はどうなんだろう?とちょいと不安でした。
金八以来妖怪人間くらいしか印象が無い役者さん。
ちょいと疑問だったが、それなりにはこなしていたと思います。
しかし不安は的中って感じでもありました。

加瀬亮がぶっ飛びキャラでかなり良い感じでした。
数いる演出家の中で三木聡だけ加瀬亮を全然違う役者として捉えていますよね。

内田有紀は劣化しませんね。
興味ないけど見ると、ああ美人だなと関心します。

僕の大好きな渋川清彦が活躍してました。
めっちゃ笑えるキャラでした。

ふせえり、岩松了、松重豊などの常連メンバーは流石です、外せないですね。
彼らが出て来た時のクオリティ、シーンの締まり方は素晴らしかった。

ハイセンスな小ネタにいちいち感服。
突っ込みたくなる小ネタは用意してるが、特に触れずに物語を進めるセンスなどホントたまらなかったです。
一人クスクス笑ってしまいました。

こんな面白い素材ならばやっぱり主演はもう少し考えて欲しかったが、
ちょいとマニアックな部類に入る三木聡が世の中に発信し映画を買ってもらうにはやはりジャニーズの力が必要だったのかな?
番宣でバラエティに出まくれる人しか主役に出来ない近頃の日本映画市場の現実を観た気がします。

しかし映画はガラガラでした。


そんなわけで7点です。


やはり三木聡世界観は大好きです。
今作でも沢山刺激を頂きました。
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