tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

げんなりさせられた事件

2012-10-12 16:07:00 | 物申す
立てこもりの男が自殺=86歳元警視、刺された女性も死亡-近隣トラブルか・警視庁

東京都世田谷区野沢の住宅で10日、女性が刺され、刃物を持った男が立てこもった事件で、警視庁捜査1課は同日午後、女性宅で倒れている男を発見、病院に搬送したが死亡が確認された。女性も死亡が確認され、同課は、男が女性を刺した後に立てこもり、自殺を図ったとみて、殺人容疑で調べる。
 同課によると、女性はこの家に住む久保節子さん(62)とみられ、男は向かいに住む元同庁警視徳永重正容疑者(86)。近隣住民間のトラブルが事件に発展した可能性が高いという。(時事通信)


「近隣トラブル」の中身というのが、
植木鉢が道路にはみ出しているとかいないとか、といったことだったらしい。

当人たちにとっては大問題だったのだろう。
だが、上空からの現場空撮ニュース映像が印象的だが、
なんともちっぽけな、せせこましい空間の中での出来事だ。

86歳と62歳。
おそらくは家にいることが中心の生活だったのだろう。
隣人の気配が過剰に伝わってくる日々。
しかし、ほかに気を逸らす先もない。
「分別」か。「頑迷さ」か。
年寄りが人生の総決算としてたどり着く境地がこの2つに分かれるとすれば、
「頑迷さ」にまっしぐらに岐路を取ったまま、修正が利かなくなってしまった人生。

「人はあまりにくだらないことで命を落としかねない。
数十年生き続けた挙げ句の晩節に」

その極北の例を見せられたようで、げんなりさせられる。

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