tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

三浦アルプス

2015-05-02 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
11:07 横須賀市の京急田浦駅。今日はここから、「三浦アルプス」を歩く。京浜急行発行のマップによると、東京湾側のここ京急田浦駅から、相模湾側の葉山町の国道134号線まで、8.9km、累積標高差482mのコース。

どの家も庭がよく手入れされている、環境の良い住宅街を緩やかな坂道で抜け、山にぶつかると、階段を登る。登りきったところで振り返る。海上自衛隊の施設や自動車工場に囲まれた長浦湾が見える。

山登り、という感じはない。木立ちの中をひたすら抜けていく。開けた場所に出たと思ったら、送電鉄塔の作業用のモノレールが現れた。

不思議ないでたちの花が。

12:30 乳頭山。長浦湾、その向こうにランドマークタワーなど横浜市街を望む。山腹を横浜横須賀道路の高架橋が横切り、麓から廃品回収車のアナウンスも聞こえてくるので、人里離れた自然、という感じはあまりない。同行者は「安心する」と言っていたが。

座るのにちょうどいい場所がなかなか見つからなかったが、「芽塚」という名の標高212mの地点に出ると、送電鉄塔の作業場が現れ、金網で櫓が組まれていたので、その上に上がり込んで昼食を取ることにする。僕はいつも通りおにぎり、同行者はリュックサックに入れるお弁当としてふさわしくなさそうな、地元のベーカリーで買ってきたというグラタン状の具が載ったパン。互いのものを分け合って、お腹を満たす。食べ物の匂いが誘うのか、虻がブンブン飛んできて、僕らの上空でホバリングする。大胆に距離を詰めてくるので、飛びながら摺り足をしているディテールまで見える。刺激しない程度にさっと手で追い払う。お尻に金網の跡が付かないうちに再び立ち上がり、歩き出す。ここまでは南へ向かって歩いてきたが、ここからは西へ方向を変える。
14:16 相模湾、そして江の島が見えてきた。今日の山歩きのもうひとつのテーマは「東京湾から相模湾まで歩く」だ。三浦半島を横断する、という実感。

尾根伝いにきれいに並木道ができている。同行者を写真に収めようと「なんかポーズをとってよ」と言うと、少し体を横に倒しながらバンザイをした。…なにそれ?ああ、この木のポーズか。キュートな写真が撮れた。

山の下にある葉山中学校のグラウンドから聞こえてくるオーイ、オーイ、という掛け声を聞きながら(なぜ中学校の運動部はやたらと声を出させるのだろう)、尾根を歩き続け、
15:44 仙元山へ。相模湾を見渡す。

山の中腹にあるのが寺や神社じゃなくて教会なのが葉山らしいね…などと話しながら葉山教会の脇を抜け、山を下りていく。夏のように陽射しの強い今日、持参した1L分の飲み物は結構前に飲み干していた。山を下りたら何が飲みたい?俺は酸味と炭酸の効いたレモンスカッシュかなあ。ああ、レモンスカッシュが飲みたい!レスカッ!レスカッ!などと叫びながら歩いていたら、果たして、山を下りた道沿いに、500ml100円でレモンスカッシュの缶を置いている自販機が。あっという間に飲み干す。

16:15 さらにコンビニでアイスを買い、舐めながら森戸海水浴場に出る。同行者が水に入りたいと言い出す。濡れて砂まみれになるだろう足を、はたいて、拭いて、乾かして、靴下履いて、靴履いて…という手間を考えると億劫にも思えたのだが、近くで中学生グループがパンツ一丁で本格的に海に飛び込んでいる(まだ5月なのにね)のにも誘われ、裸足になってズボンの裾をまくり、海に入った。とても気持ちよかった。今日は「山」の日だと思ってたけど、海に来て良かったね…と言い合った。

足湯に浸した後のように足に力が戻った。海水のミネラル、波と砂の足裏マッサージが効いたに違いない。
17:16 浜の端、海に突き出すように参道が伸びる森戸神社をお参りする。

新逗子駅を目指して、車で渋滞する国道134号線を歩く。道沿いの、あの建物は海辺っぽいデザインだね、あの建物はそうでもないね…などと喋りながら。
18:07 夕日を見ようか、と、逗子の浜に出る。シルエットが絵になるので、他愛ない写真を何枚か取り合った。京浜急行の新逗子駅まで歩いてゴール。歩いたのは全部で13.5km。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ