tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

真夜中の目覚め 夢うつつ、美術館の作品

2015-10-29 17:00:05 | 今日の出来事
真夜中に目覚めた。

僕は自転車だか車だかで移動していたのだが、
目的地に着いて、駐車(駐輪)場所が見つからずに途方に暮れる。
他のメンバー(何のメンバーかはわからない)は、
そばのテーブルの上に用意されたビュッフェの食事を、気ままに取り始めている。
僕だけが、自転車(あるいは車)の始末に困って、動けずにいる…。
そういう夢を見て、話の展開のあまりの鬱陶しさに目覚めた。

こういう目覚めがよくある。
「悪夢」というほどではないが、とにかく「鬱陶しくて嫌になる」のだ。

目覚めると、トイレにでも行こうかと思う。
そうやって体を動かすと余計に目が冴える。
それでも起きようとは思わないから布団にくるまる。

自分の身辺のことを考え始めると神経が昂ぶってしまうから、
あらぬ方向の抽象的なことを頭の中で転がす。

僕は美術館にアート作品を出品した。
来場客参加型のインスタレーション。
自動車のハンドルを4倍くらい大きくしたような輪状の器具が床に据え付けられている。
来場客はそれを自由にどれだけ回してもいい。
それを回すことにより、その動きに応じて、
「遠くのどこかに」「何らかの作用」が生じるらしいのだが、
来場客はそれがどういったものなのか、まったくわからない。

たとえば、回すごとに、それに連動して、
死刑囚の首に括られた紐がギリギリと締め上がるのかも知れないし、
「種蒔きマシン」から荒れ地の土に種がポロポロと零れ落ちるのかも知れない。
ポスターのミッキーマウスの目玉部分の上にごくごく微量の黒インクが垂れるのかも知れないし、
空き家に仕込まれた爆薬の発火装置のスイッチに、
徐々にマネキンの指先が近づいていっているのかも知れない。
来場客は、自分がハンドルを回転させることによって何が生じるのか、まったく知りえないのだ。
それでもあなたは、ハンドルを回すのですか?無邪気に。
…そういうインスタレーションだ。どことなく呪術めいてもいる。

僕の不安定な睡眠も、遠くの何者かに操られているのだろうか?
毛布はそれからのバリアになってくれるだろうか?
そう思いながら、僕は再び眠りに落ちる。

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