tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

鉄道沿線歩き~都営大江戸線一周

2013-04-28 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
歩きたいと思った。自分は1日にどれくらい歩けるのかも知りたいと思った。20kmはいけるというのはなんとなく掴めている。では30kmならどうか?都営大江戸線の環状部は28.6km。これに沿って歩けばだいたい30kmになる。
大江戸線には縁がない。都営地下鉄は運賃が高いので、なるべく東京メトロで済ませている。大江戸線に乗ったのは多分、一昨年の東京湾花火大会の時、勝どきに行ったのが最後だろう。縁がない路線の沿線は、土地勘が働かなくて面白そうだ。
9:19 都庁前駅。駅名看板だけ写しても面白くないので、その土地を象徴する何かを一緒に入れ込んで写そうと思う。ここはこうでしょうね。ケヤキの素直な枝ぶりは好きだ。

新宿駅までの地下歩道を歩く。歩道の脇には、「斜めにスライスしたソーセージ」状のオブジェが並んでいるところがある。ホームレスが居つくのを排除するための構造物。斜めだから座ることもできないというのがミソ。カラフルに塗り分けられているが、なんとも寒々としたものだ。
地下道を抜けると、らせん状のロータリーの一角に、岩山の「滝」があるのを発見した。このあたりは何度も通っているが、初めて気づいたよ。人通りからはずれた、車からしか見えないようなところ(しかも、急カーブのスロープの途中だから、脇見できるドライバーだっていないだろう)になぜ?昔このあたりに淀橋浄水場があったことに因むのだろうか?

9:37 新宿駅(都庁前駅から0.8km。以下、数値は都庁前駅からの路線距離)。ミロードの三角ビルを入れ込んでみたが、手前の入口看板と明暗のバランスがとれていない。コンパクトデジカメと言えども、この上手い撮り方のスキルは身につけたいなあ。今後の課題。

小田急線の踏切。急カーブなので最徐行で電車が行く。下りばかり3本来て、上りが1本来て、ようやく踏切が開く。開いたと思ったら、またすぐに鳴り出す。これだけの合間でも開いたのが、逆になかなか絶妙だ。

9:53 代々木駅(1.4km)。「代ゼミタワー」をバックに。

埼京線・湘南新宿ラインの踏切。「通勤者を遅刻させるな!」とのぼりが。踏切は今や「迷惑施設」の扱いか。この踏切にもいたけど、子どもたちの「電車展望スポット」としては、今も昔も変わらず人気なんだけどね。(今日歩いた全行程で、踏切はここと先ほどの小田急の2箇所のみだった)。

首都高新宿線の高架橋脇を歩く。突き出た庇とイチョウ並木が、この歩道をやんわりと覆っている。高架下の駐車場に停まっている車は、なぜか地方ナンバーが多い。

10:13 国立競技場駅(2.9km)。駅名こそ違うものの、JR千駄ヶ谷駅とほぼ同位置。

道沿いの植え込みのツツジが、陽射しを受けて目も眩むばかりに眩しく光っている。

外苑のイチョウ並木。ランナーやサイクリスト、犬の散歩者が多数。ここを歩いていると、いかにも「歩きに来ました」という感じだな。もっとさりげなく街に紛れたい。

10:41 青山一丁目駅(4.1km)。赤坂御用地の緑をバックに。陽射しが強い。暑くはないが。
都心部の大通りは電線がだいぶ地中化されてきた。景観がとてもすっきりしている。日本のどこへ行っても視界を乱雑に横切る電線は、日本人の美意識の根底にじわじわと侵食し、毀損しているよう気がしてならない。どんどん埋めて見えなくした方がいい。これこそやって欲しい公共事業だ。

ビルの前にアート作品が。ボールがからくり仕掛けの中を動いていく、というもののようだけど、スタートの滑車は回ってコンベヤーは動いているものの、ボールはみんなあらぬ場所に落っこってしまっているので、動かすボールがない。だったら滑車だって止めてもいいようなものの、それだけはけなげにジー…と動いている。この空疎な様子、不毛な様子、いたたまれない様子も含めて「作品」なんだとしたら、なかなか侮れない。

乃木公園。日清・日露戦争の陸軍大将・乃木希典の邸宅跡。広がる庭に高低差があるのがなんとも贅沢。隣には立派な木立に覆われた乃木神社も。

11:19 六本木駅(5.4km)。後方はミッドタウン。今朝家を出る前に用を足してきたのに、なぜか腹が痛くなる。トイレを借りる。ちょうど綺麗なトイレのあるポイントで、よござんした。

芋洗坂を下ったあたり。六本木ヒルズ。好天で町がキラキラしている。昨日はあのてっぺんから街を眺めたのだ。

11:36 麻布十番駅(6.5km)。ドーナツを揚げる匂いや、豆を炒る匂いが漂う商店街を歩くのは楽しかった。

こんな言い方は田舎者っぽいけど、六本木からこのあたりまでは、街を歩く人に「キマった」人が多かった。土地柄を感じさせる。
11:46 赤羽橋駅(7.3km)。上を覆うのは首都高都心環状線。

駅前交差点からは東京タワーがよく見える。青空に赤は映える。

芝東照宮。東照宮と言えば、前に静岡では訪問を怠ったので、こちらはお参りしておく。

増上寺と東京タワー。

12:07 大門駅(8.6km)。道路後方にあるのが増上寺の総門「大門」。

JR浜松町駅近くのビルのデッキで休んでいたら、前を伊豆急行の「黒船電車」が通過。東京まで来るんだね。
浜松町は、「遠州浜松出身の権兵衛が名主役を務めていたため」名づけられたのだという。あの浜松と関係があったのか。

「ゆりかもめ」が上を横切る。

行く手の汐留のビル群。人工のデッキの上だけど、今日歩いた中で一番空の広さを感じられた場所かも知れない。

12:31 汐留駅(9.5km)。ビルの谷間の谷底。

12:54 築地市場駅(10.4km)。駅の上部は市場の施設。地図を見ると、汐留―築地市場間の線路は大回りしているが、僕はそれをさらに大回りして歩いてしまった。ちょうどお昼時、場外市場は観光客で賑わっている。テリー伊藤のお兄さんの玉子焼き店には長い行列が。築地と言えば寿司だけど、昨日の夕食、スーパーのとは言え、寿司だったしな…。人混みも嫌で、すぐに抜け出す。

隅田川を渡る勝鬨橋。大江戸線はこの下流で川の下を対岸へ渡っている。

橋の上から、歩いてきた汐留のビル群、東京タワーを振り返る。

13:13 勝どき駅(11.9km)。大江戸線環状部各駅の駅間距離は、この築地市場―勝どき間と、代々木―国立競技場間が1.5kmで最長。その実感は特になかったけど。タワーマンションと、東京湾花火大会の打ち上げ場所方向を見て。「どき」だけ「難読漢字だから」と平仮名表記にするのがお役所交通局らしい。午後を回ったが、お腹は空いていない。今口にしたいのは何かな…と考えて、アイスが食べたいと思った。近くのスーパーでチョコのアイスを買う。「スプーン下さい」と言ったつもりが、「ストロー」と言い間違えたらしく、店員に「ストローでよろしいですか?」と聞き返され、いや、ストローのはずないでしょ…と思いつつ、すぐに「スプーン」という言葉が出てこない。疲れが回ってきたかな。公園のベンチでアイス休憩。

13:38 月島駅(12.7km)。このあたりから、駅看板撮影のテーマが怪しくなる。月島は、のっぺりとした町だと思ったので、その「平坦な広がり」の感じを出してみたのですが…。
ケーキ屋の店頭に黒板が出ていて、「4月28日 お誕生日おめでとう ××ちゃん ××ちゃん…」と名前が書かれている。この店で誕生日ケーキを注文したのかな。ほのぼのとする。

佃島を挟んで枝分かれする、もう一つの隅田川の流れを渡る。相生橋。スカイツリーが見えてきた。近くの100円ローソンで抹茶オーレを買って、飲みながら歩く。最近気づいたのだが、「ピアゴ」というミニスーパーをあちこちで目にする。24時間営業の店舗も多いみたいだから、「生鮮コンビニ」ってジャンルかな。ユニーの系列。赤1色というロゴは目立ちにくい気がする。「ピアゴ」という名前も脈略がなく覚えにくい。個人的にはパチンコ屋を連想する。
すれ違うおばあさんがキッと前を見据えているので、自分が睨まれているのかと思うも、目線はこちらには向いておらず、かと言って、何を凝視しているのかがよくわからない。でも眼差しは虚ろなわけではなく、かなり強い意志を帯びているように見える…こういう目をした年寄りって、たまにいる。

何が食べたいかな…ああ、天丼がいいかもと思い、「てんや」に入る。いつものチェーンの味だけど、今食べたい物が食べられればいいのだ。品揃えも客層も「おばあちゃんの原宿」めいた門前の商店街を歩き、深川不動へ。

先ほどの画像のは「旧本堂」で、すぐ隣のこちらが「本堂」だそう。梵字のレリーフで覆われている。飛び立つ無数の鳥の群れのようにも見える。

町の中にはずいぶん前から入っていたけど、ようやく駅に来た。
14:34 門前仲町駅(14.1km)。全28.6kmのほぼ半分。この写真のテーマは…門前町の装いを一変させたのは、2段重ねの首都高でした…ってところか?

14:52 清澄白河駅(15.3km)。この背後には運河があるのだが、その橋の袂から傾斜を下ったところに駅の入口がある。「江東区ゼロメートル地帯」という言葉を思い出す。

清澄庭園など、散策スポットは沿道にあるものの、見学するゆとりはなさそうなので通過している。散策スポットをめぐって歩いたり自転車に乗ったりする人たちは、みんな結構スマホの地図を使っている。僕はスマホを持っていないし、持ちたいと思ったこともないけど、あの機能は羨ましく思う。
15:02 森下駅(15.9km)。都営新宿線との接続駅だけど、都営地下鉄を使わない人間としては、なじみが薄い。苗字みたいな駅名で印象に残らないし。スカイツリーをバックに。

首都高小松川線の下をくぐる橋。吸い込まれそうな幾何学模様。

その橋の脇にあった、小林一茶の居住地跡。一茶がここの借家に越してきた日に詠んだ句は、
< 寝始る其夜を竹の時雨哉 >
雨でさやさやと鳴る竹林のあるような静かな所だったのだろう。

一茶はここに5年ほど暮らしたそうだが、旅に出て年の暮れに戻ってくると、家は他人に貸し出されていたそうだ。
< 行年を元の家なしと成りにけり >

15:17 両国駅(16.9km)。江戸東京博物館をバックに。一言で言うとなんとも「下品」な建築だ。相撲の町であることに引き寄せて言えば、「優しくて力持ちなお相撲さん」ではなく、「オラオラ、そこのけ!の不良力士」という感じ。こっちにずり出してきそうなこの圧迫感はたまらない。家の前にこんなのがあって毎日見させられたら、フラストレーションが溜まりそうだ。

横網町公園内の慰霊堂。関東大震災・東京大空襲の犠牲者の遺骨が安置されているという。関東大震災発生当時、すでに公園造成が始まっていたこの場所に多くの人が逃げ込んできたものの、地震によって発生した火事の火災旋風に巻き込まれ、この地だけで3万8千人もの命が奪われたという。

同じ横網町公園内の復興記念館。またしても腹具合がおかしくなり(ここまで腹に入れてきたのがアイスに牛乳に天丼、いかにも食い合わせが悪そうだ)、トイレを借りるために寄ったのだが、震災で燃え尽きた家財道具の展示には神妙な気持ちにさせられた。当たり前だが、どれもすべて黒くくすんでいる。命が喪われるということは、色がなくなるということなのだと思う。

スカイツリーに近づいてきている。

厩橋。リベットの模様が美しい。隅田川を渡る。

橋の上から。先ほどビルの隙間から見えたのが今日のスカイツリーのベストショットかな、と思っていたが、なんのことはない、川の上に出れば視界が開けて、一番眺めがいいに決まっているのだ。この立ち姿、何かに似てるな…と思い、わかった。ビニール傘だ。持ち手を下にして先端を空に向ければこうなる。少し透明感のある色、先端に突き出た棒、ねじれた裾…まさにそっくりじゃないか。

16:03 蔵前駅(18.1km)。後ろに見えるのは蔵前橋ではなく、渡ってきた厩橋。そばに「エポック社」があった。「エポック社」と言えばボードゲームとかジグソーパズルのイメージだけど、ビルの玄関ガラスを覗き込んだ中に飾られていたのは「シルバニアファミリー」だった。今はそっちか。玩具メーカーと言えば、この近くにはバンダイもある。

ビルが両側に壁のように立ち並ぶ退屈な道路をひたすら歩く。横を大塚―錦糸町という系統の都バスが行き交う。大塚と錦糸町か…いかにもバスっぽい町の結び方。
16:18 新御徒町駅(19.1km)。つくばエクスプレスも通っているが、町の個性は特に感じない。やはり地上に駅がないと、町の表情というのは出にくいものなのかも知れない。

16:33 上野御徒町駅(19.9km)。新宿を除けば今日歩いた中で一番人通りがある。「松坂屋、小っちゃいなあ」と訛りのある通行人の声が。松坂屋の大きい町=名古屋から来た人だろうか。その松坂屋をバックに。
このあたり、真西に向かって歩いているので、この時間、太陽が真正面から照りつける。眩しくてたまらない。

湯島天神。「学問の神様」は自分にはもういいかな…と思い、お参りはパス。

石川啄木の歌碑。
< 二晩おきに 夜の一時頃に切通の坂を上りしも 勤めなればかな >
一家5人を養うために朝日新聞の校正係として働いていた啄木は、二晩おきに夜勤をしていた。夜勤の帰路、終電車で上野広小路(松坂屋の前だ)まで来て、そこから先の電車はもうないことから、本郷の自宅までは、暗闇の中、この石垣をまさぐりながら坂道を登っていったのだという。
…だが今は、暗闇どころか、真正面から照りつける夕陽が、とにかく眩しい。

湯島天神の鳥居と、あやとりのような醜悪な電線。

16:54 本郷三丁目駅(21.0km)。相当くたびれてきた。もはや駅名看板撮影の「テーマ」もない。ところで、「新宿」駅に対し「新宿三丁目」駅が、「銀座」駅に対し「銀座一丁目」駅があるのは、区別という意味でわかるが、「本郷」駅があるわけでもないのに、わざわざ「三丁目」駅と名乗らなければいけないのはなぜだろう?別に丁目単位まで細分化する必要もないと思うけど(そう言えば「青山一丁目」もそうだ)。

駅近くの櫻木神社に座り込む。周囲を建物に囲まれた小ぢんまりとした神社だけど、このあたりでは貴重な緑なのか、梢からいろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。

17:08 春日駅(21.8km)。ゴジラのような文京区役所をバックに。

さっき神社で休んだばかりだが、また休みたいと思い、区役所25Fの展望ラウンジへ。スカイツリー方面。

ゴールの新宿方面。一般に、高い所に上がると、遠くの場所も近くに見えるものだが…いや、あれは遠いな。結構あるぞ。すぐに目を伏せてしまったのは、夕陽が眩しいせいばかりではない。

すぐ下を丸の内線が地上に出て走っている。線路左の緑は小石川後楽園。線路右の礫川公園でこの後休む。

区役所展望台はなかなか意地悪なつくりで、座れるところが全くない。地上に降り、隣の礫川公園へ。この公園にも戦没者慰霊堂が。座り込んだ石段から、東京ドームとドームホテルが見える。

牛天神。近くのマンションからは「笑点」のテーマが聞こえてくる。日曜の夕方なんだなあと思う。ここは台地の突端に位置している。昔の人はこういう場所に神がいると考えて祀ったんだろうな。階段を下る。

JR飯田橋駅前の五叉路の交差点にかかる歩道橋から。神田川。上は首都高池袋線。

17:56 飯田橋駅(22.8km)。坂の向こうに日が沈む。ただ、ここはもう新宿区。ゴールと同じ区に入ったと思うと、気休めにはなる。

高台にある築土八幡神社。石段を登っててっぺんで休む。6時のチャイムが「里」に(高台から町を見下ろしていると、そんな気分にさせられる)響き渡る。
歩いていて、起伏は気にならない。むしろ、のっぺり、まっすぐ続く道より、変化があって楽しい。神楽坂のこの界隈は、その意味で雰囲気がいい。今日歩いてきた町で、住みたいと思えた町は全くと言っていいほどなかったが(ずっと車の往来の激しい大通りばかり歩いてきたせいもある)、1箇所だけ選ぶとしたらこのあたりだろう。でも、今自分が住んでいる郊外の方がやっぱりいい。今日1日歩き回っただけで、あの鄙びた感じをもう懐かしく思っている。

18:10 牛込神楽坂駅(23.8km)。歩いていると、道沿いに雰囲気の良いレストランやワインバーがあり、中で談笑している人たちが見える。約束の時間なんだろう、店に入っていく人たちがいる。みんな休日の夜にはそれらしい過ごし方をしている。用事もなく無闇にこの町を歩いているのは僕くらいである。

18:24 牛込柳町駅(24.8km)。

18:32 若松河田駅(25.4km)。大江戸線環状部各駅の駅間距離、短いのはこの牛込柳町―若松河田、清澄白河―森下、新宿―代々木間の0.6km。

抜弁天。前にもこのあたりを歩いたことがあり、ここのベンチで休んだのを覚えていたので、あそこまで頑張ろう、あそこに着いたら休もうと、ここを目標にして歩いてきたのに、ベンチはなくなっていた。世知辛い。鳥居の足元の礎石に座って休む。

18:49 東新宿駅(26.4km)。オフィスビル前の広場にある駅入口、日曜の今日は一帯が暗かった。

コリアンタウンを歩いていたら焼肉の匂いに鼻をくすぐられた。山手線のガードをくぐる。

ひとりで焼肉をする気にはなれないし(韓国ではしたことがあるけど)、ゴールに到達できていないのにどっかり腰をおろしたくない。でもお腹は空いてしまった。松屋に入り「牛焼肉定食」を注文。店は女性(おそらくは中国か韓国の人)がひとりで切り盛りしているようだった。大変だ。
19:23 新宿西口駅(27.8km)。ここも新宿、都庁も新宿、どっちがゴールだって同じじゃん…と思いつつも、ラストスパート、都庁前駅まで向かう。
歩道で、遠い昔に一緒に仕事をしたことがある人とすれ違った。会社名は出てきたが名前は思い出せない。連れと喋りながら早足で歩く向こう(ビニール袋をぶら下げているのでこの辺の住人のようだ)は、僕には気づかない。

ツアーの集合場所になっているのだろうか、アジア系外国人がたむろしている。この大ガード交差点をカメラに収めている人もいる。同じ目線で写してみる。

喧騒の街なのに、ふっとエアポケットのような場所がある。冷たく静謐である。春なのに真冬のようでもある。

全28駅、いずれも地上の駅入口を見るだけで、改札まで下りたことはなかったが、最後だけ下りてみる。
19:38 都庁前駅。歩いたのはおよそ30km。大通りの下を走る地下鉄の、その上だけをほぼ忠実になぞっていたので、歩行距離は路線距離の28.6kmとさほど変わらない。
「朝9時から夜7時まで」というのは、日中の活動時間帯としてはこのくらいに収めておきたいところ。その時間の中で30km歩けるというのはわかったが、本当ならただ歩くだけでなく、いろいろ見て回ったり、写真に凝ったりしたいところ。
また、歩いていて「楽しい道」と「楽しくない道」は歴然としてある、というのも感じた。その意味で、歩くより、いっそ走っちゃった方が楽なこともあるのかも…とも思った。(なにしろマラソンランナーなら1時間台で走っちゃう距離だもんな)。
称えたいのは、昨日1970円で買ったALPENのプライベートブランドのスポーツシューズ。靴擦れはもちろん、窮屈な締め付けもなかったし、おかしな場所におかしな負荷がかかることもなかった。これは素晴らしい。

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