tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

葬儀屋のマークみたいだな…東京五輪新エンブレム

2016-04-26 11:42:26 | 物申す
昨日決まった東京五輪の新エンブレム。
「まるで葬儀屋のマークみたいだ」というのが率直な印象。
試しにあのマークの下に「××メモリアルホール」とか書いてみると、すごくしっくりきそうだ。
いや、実際にどこかの葬儀場でこれに似たマークを採用してるんじゃないか?
エンブレム選考にあたって商標登録チェックは念入りにしたみたいだけど、
地方の葬儀場がいちいち商標登録をしているわけじゃないだろうからね。

候補になっていた4案の中でいちばん地味で、スポーツの躍動感も華やぎもなく、
真っ先に「これはないだろ」と思えた案が選ばれた。
どうも世間の評判もおおむねその通りみたいで、
他の3案に比べこの案には否定的な声が多く集まったみたいだけど。

※「作品A」が採用案
エンブレム委では冒頭、延べ4万1516人の意見を集約したリポートが委員に示された。意見の傾向は作品B~Dが「ポジティブな意見が多数」または「大多数」だったが、作品Aは「ポジティブな意見とネガティブな意見があった」とのまとめだった。肯定的な意見は「日本らしさを感じる」「伝統を感じる」などで、否定的な意見は「地味」「躍動感を感じない」など。(朝日新聞) 

候補4案のうち唯一「色がない」案を持ってくることで、
あらかじめこの案だけ際立たせようとしたのだろうか。

確かに、このエンブレムがモチーフとしている「市松」は日本の伝統の模様だろうが、
その伝統がスポーツとどう関係があるのか?
市松模様は古くから服飾品、工芸品、建築に応用されているというが、
どれも静的なもの、動かないものだ。スポーツのダイナミックさとは程遠い。

前回のエンブレム騒動といい、スタジアム設計コンペやり直し騒動といい、
「スタジアムに聖火台がない」騒動といい、この五輪はとことん浮世離れしている。
そもそも招致プレゼンテーションの時の「お・も・て・な・し」も感じ悪かったもんな。
(海外の人に言わせると、ああいう風に1語1語切りながら言葉を発するのは、
 相手を小馬鹿にした物言いだそうである。いや、日本人の僕でもそう思う)

五輪自体にはまったく興味ないけど、
地元東京都や国の税金は投入されるし(保育所も老人介護施設も満足に作れていないのに)、
世界的イベントゆえテロの標的にされやすいだろうし、
開催時にはこまごまとした交通規制なども敷かれるのかも知れないし、いいことは別にない。

下手したら、東京直下で地震が起きて、五輪どころじゃなくなるかも知れないね。
日本のあちこちで大地震が起きていて、東京にだけまだ起きていないのは、
ほとんど奇跡に近いのだろうから。
僕自身のカタストロフ願望などといったちっぽけな次元をとうに超えている、うすら寒い予感。