政治評論家の三宅久之氏(82)が15日午前、都内の病院で死去した。同日朝に自宅で倒れ、病院に搬送されていた。
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朝日新聞社
低線量でも危険
食品摂取で内部被曝!?
健康な子どもは6%――。昨年4月にウクライナ政府が発表した衝撃の事実。被曝(ひばく)者から生まれた子どものうち、健康なのは、チェルノブイリ事故から6年後の92年で22%だった。それが08年には6%に激減。一方で、慢性疾患のある子どもが20%から、78%に急増したという。
恐ろしい結果だが、他人事ではない。ウクライナの放射能汚染レベルは、さいたま市と同じなのだ。
9月24日~10月4日にかけてウクライナで現地調査を行ったNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏がこう言う。
「3地域の学校を調査したところ、一番線量の低かったコバリン村学校は0.03~0.1マイクロシーベルト。さいたま市と同じ水準なのです。残りの2つ、ピシャニッツァ村学校は0.09、モジャリ村学校は0.12でした」
小若氏らが子どもたちの調査を進めると、新たな問題も発覚したという。コバリン村学校の生徒の7割が足の痛み、2割が頭痛を訴えた。ピシャニッツァ村学校では足の痛みが6割、頭痛は5割に。モジャリ村学校では7割が足の痛みを、8割が頭痛があると答えている。小若氏は、「これらの健康障害は、食品摂取による内部被曝しか考えられない」と言う。
「食品の検査で、モジャリ村のキノコは1キロあたり200~400ベクレルでした。ウクライナの田舎では、森でキノコやベリー類をとって食べる。キノコは肉の代わりとして使われ、食事の5%を占めるのです。どれぐらいで健康被害を起こしているのか調べると、彼らは平均して10ベクレルの食品を摂取していた。10ベクレルは日本の基準の10分の1。訪れた地域の線量はうちの事務室とだいたい同じでしたが、その地域でとれたライ麦を検査に出したら昨年の埼玉の小麦より低い線量でした。さいたま市でとれる食物が、どのくらい汚染しているか分かりませんが、汚染度が高い地域ほど危ないのは間違いない。政府は責任を持って調査すべきです」
放射線量が落ち着いているからといっても安心はできない。放っておけば、子どもたちは内部被曝でジワジワとやられてしまう。国は真剣に対策を急ぐべきだ。
京都市東山区の祇園で軽ワゴン車が通行人をはね19人が死傷した事故で、京都府警は14日までに、運転していた藤崎晋吾容疑者=死亡、当時(30)=が持病のてんかん発作が起きた状態で暴走したと判断、自動車運転過失致死傷容疑で被疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。
府警は当初、藤崎容疑者がハンドルを切る動作をしていたとの目撃証言などから、故意に歩行者をはねた可能性も否定できないとして、殺人容疑で家宅捜索していた。
しかし、解剖結果や走行状況を精査し、てんかんの症状などを専門家から聴くなどして原因特定を進めた結果、発作を起こして意識がもうろうとした状態でも、ハンドルを操作して車を避けることは可能と判断した。殺意を示す証拠は見つからず、殺人容疑の立件は見送った。
新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が、東京都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)への出馬を模索している東国原英夫・前宮崎県知事(55)について、次期衆院選で維新の公認候補として擁立する方針を固めたことがわかった。
出馬する選挙区などは未定。東国原氏側もすでに維新幹部に対し、都知事選出馬を見送る方針を伝えたという。
一方、東国原氏は12日、維新側からの要請があったことを認めた上で、「今のところは未定。衆院選と都知事選のどちらも可能性がある」として、最終判断は留保しているという。
東国原氏は橋下代表と親交が深く、昨年の大阪市長選でも橋下代表を支援した。
一方、石原慎太郎・前都知事の後継指名を受けた猪瀬直樹副知事も橋下代表と親交があり、同党幹事長の松井一郎大阪府知事は、東国原、猪瀬の両氏が都知事選で対決することについて「股裂き状態になる」と難色を示していた
日本維新の会は12日、次期衆院選の第1次公認候補を17日に発表することを決めた。西日本中心の小選挙区に80人程度を内定し、本人に最終確認し公認する。
維新幹部によると、1次公認は大半が新顔の維新政治塾の塾生。大阪維新の会所属の井上英孝大阪市議を大阪1区に、浦野靖人大阪府議を同15区に、馬場伸幸堺市議を同17区に擁立する。
また、みんなの党から合流した上野宏史、小熊慎司、桜内文城各参院議員を衆院にくら替えさせ、それぞれの地元の群馬、福島、愛媛の小選挙区から擁立する。公明党が擁立する選挙区に加え、西野陽衆院議員(自民)の大阪13区は候補者擁立を見送る方向。