冤罪 「告訴も」と河本耕平氏 競泳記録保持者

2012-11-07 17:27:16 | スポーツ

新潟県警に詐欺容疑で逮捕され、地検が不起訴処分とした県体育協会の河本耕平職員(33)は7日、被害届を出した知人女性を名誉毀損(きそん)容疑で告訴を検討する考えを明らかにした。河本氏は競泳男子100メートルバタフライの日本記録保持者。

 河本氏は同県長岡市で記者会見し、不正に使ったとされたクレジットカードについて「知人女性から『自由に使っていい』と渡された。逮捕はまったく理解できない」と訴えた。

 同時に「もう一度、競技に向けて一生懸命やっていきたい」と現役続行の意向を表明した。(共同)

 

  • 記者会見を開き、長岡署の捜査について批判した河本耕平選手
  • 河本選手が会見、県警の捜査を批判

 詐欺の疑いで逮捕され、不起訴処分(嫌疑不十分)となった競泳男子100メートルバタフライの日本記録保持者、河本耕平選手(33)=県体育協会非常勤職員、柏崎市在住=が7日、長岡市内で記者会見し、「突然逮捕され、取り調べでも十分に話を聞いてもらえなかった。選手生活に大きな影響が出た」と警察の捜査を批判した。県警に対し国家賠償請求を検討していく。
 河本選手は3月に知人女性のクレジットカードを不正に使い、衣料品などを購入したとして詐欺の疑いで9月19日に長岡署に逮捕された。


東大法学部が初の定員割れ法曹や公務員志望減少が影響か

2012-11-07 16:54:27 | 報道


 今年、東京大学法学部が初めて定員割れした。最難関の大学、そのなかでも看板学部の定員が割れた。こう聞くと、驚く人もいるかもしれない。
 
 ただ、これは東大特有の仕組みがあるがゆえの話。決して入学試験の定員が割れたのではない。東大は、文科I、II、III類、理科I、II、III類という区分けで入試を行う。入試時点では学部の枠で募集をしないのである。専門課程の学部に入るのは大学3年からだ。
 
 文科I類(以降、文I)は、入学者の多くが法学部に行く。実は定員割れをしたのは文Iではなく、専門課程としての法学部である。なんだと思う人もいるだろう。しかし、法学部の定員割れの裏には、司法試験離れ、公務員離れがあると推測されるから、事情は単純ではない。
 
 まず、東大における3年以降に所属する学部学科を決める仕組み、進学振り分け制度を説明しよう。2段階に分けて、選抜をしていくのだが、大学2年の6月時点で学部学科の志望を第1段階、第2段階に分けて登録し、9月上旬に第1段階、同下旬に第2段階の進学内定者が決定される。
 
 法学部の場合、文Iからの受け入れ人数が圧倒的に多いのだが、文科I類以外からの受け入れ枠もある。今回、定員割れをしたのは、第2段階の文Iからの受け入れ枠である。118人の枠に対し113人にしか志望者がいなかった。
 
 文Iであるから、ほとんどの学生が入学時には法学部を志望していたはずである。文Iの入学者数は440人強。一方、文Iからの法学部の受け入れ枠は、第1段階と第2段階会わせて395人と文Iの入学者数は40人強少ない。入学当初から法学部以外に進学すすることを予定している学生もいるにしても、定員割れをしたという事実は文I生における法学部人気の陰りを意味していると言える。
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 東大法学部は、法曹志望者、公務員志望者が多いのは言うまでもない。授業もきびしく、履修者の4分の1が単位を落とす科目もある。法曹や公務員志望者ではない民間企業への就職志望者を下に見る風潮があるという。当初から民間企業に就職するつもりあれば、わざわざ授業が厳しい法学部に行かなくてもよいと考えても不思議はない。
 
 今や司法試験に合格しても、弁護士として就職するのは楽ではない。財政危機ゆえに公務員の人件費削減が声高に叫ばれ、いわゆるキャリア公務員の天下りに対する目は厳しくなっている。そうであれば、東大生であっても法曹や公務員志望が減るのは無理もない話だ。法学部の定員割れはそうした志向が端的に表れたケースと言えよう。