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住まいは人権! 一般社団法人協働舎
暮らしを高めるのは福祉制度の充実。
福祉制度の充実には私たち一人ひとりの声

福島の原子力緊急事態宣言は今も続いたまま・・・知らんかった

2019-03-18 | 暮らし・社会

ちょっと古くなったっけど、3月11日は午後から弁護士会館で開かれた「さようなら原発ヒロシマ集会」へ参加、福島のお話を聞きました。

(メモと資料をもとに)

山田呼びかけ人あいさつ

 人は忘れやすいもので、広島の豪雨災害からまだ日はたってもいないのにもう忘れてしまったかのよう。

 私たちは過去から何を学んでこれからの暮らしにどう生かして行くのかが大切。

 東北大震災や、福島の核発電所の大爆発では防潮堤や高台への住宅地造成でもって、良くなった、復興したとPRされているが避難を続ける人は5万人を超えている。復興とは何なのか、それには仕事やコミュニティが必要なのに、いま進んでいるのは土建業の為の「復興」

子どもたちの甲状腺がんや疑われるのは200人をこえている。汚染はへってはいない。

きちんとした現状を知った時にこれからの対応が生まれる。片岡さんから現状などを教えて頂きこれからの活動に生かして行きたい。

 南に伊方、西には上関、そして北に松江をかかえるわたしたちは、広島県民として「核と人類は共存できない」

しっかりした思いを持って核廃絶に取り組んでいきましょう。

 

片岡輝美さんのお話

 福島県の会津若松から来ました。

 私が暮らす若松栄町教会は野口英世が洗礼を受けた教会として全国から観光客が来ておられたのですが、原発事故以来ピタッと来られなくなりました。

3月11日14:06に大震災が起こり、19:03には原子力緊急事態宣言が出されましたが、これは今もまだ解除されてはいません。核の汚染は今も続いているのです。国や県は基準を作り替えたり情報をコントロールして「大丈夫」「大丈夫」と言っているが、普通の生活は取り返せてはいません。こどもたちは「レントゲン室」の中で生活をしているのです。

 排気塔の解体や燃料デブリの取り出しは全て人手を必要とします。

今、毎日6000人の作業員が解体へ向けて働いています。彼らの健康や人権は守られているのか。彼らの働きの上に今の私たちの日常生活があります。

 原発の核事故は起きないという「安全神話」から 事故は起きても大丈夫という「安心神話」が進められています。その目的は原発再稼働の加速と福島を原発核事故からの復興のモデルにしようとするものです。

大量の汚染水を希釈して太平洋へ放出し、増え続ける汚染土の焼却や全国の公共事業での再利用を進めようとしています。復興予算の終了を口実にモニタリングポスト3000ヵ所のうち2400ヵ所を減らそうと原子力規制委員会はしていますが、撤去反対の声は2月28日の朝日新聞の調査では56%あり、2019年度の予算は取りあえず確保されてはいます。

再稼働への地固めとして、例えば15歳故郷への旅(NHKスペシャル2017.3.10)などがさかんに行われている。

子どもたちが帰ってこないと地域の復興はないと国や自治体も分かっており福島安全論が流されている。こんな中で子ども人権裁判と親子裁判が提起された。

水や食べ物は高いお金を出しても買ってはいるが空気だけは買うことはできない。

憲法25条の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利が木端微塵に壊されてしまった。第2項の国の責任はとられてはいない。

また、憲法12条には「この憲法が国民に保障する自由と権利は国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と書かれている。

私たちは「真実を知る力、真実を見抜く力、本当に大切なことを見分ける力を共に身に着けていこう」と会津放射能情報センターを立ち上げた。自分の言葉で平和を語り、誰がこんなことを起こしたのかをしっかりとみていきたい。安心・安全キャンペーンが盛んに行われてはいるがこれを支えているのは科学者のパターナリズム。

私たちは不安を解消してほしいのではない、事実をしりたい。わかったら私たちが判断をする。

福島にとっての復興は、国と東電が謝罪すること、原発を止めること。

無力感に襲われることもあるが、ここにいのちがあるから精一杯取り組んでいきたい。私たちは一人ではない、命を守ろうとするたくさんの仲間たちがいる。

広島でも「福島は語る」の上映が横川シネマであります。是非ご覧になってください。

 

そして街を歩いて夕方のデモ行進に参加 ドーム前から中電本社前まで歩きました。

以前お世話になっていたIさんとも久しぶりにお会いでき、K神父さんの近況などを伺えました。

 

 

 

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