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通訳者のあり方を考える

2009-10-24 | 手話

  最近、ある自治体で窓口で通訳業務をしておられる方とお会いする機会がありました。

  私は、生活についてのご相談をお受けし、ご本人と市役所の窓口へ伺ったのですが、その際に、通訳者は「これまでも私がいろいろ相談にのってきていますから、窓口への同行はなくても結構です。」と言われました。

  相談を受けるにはいろんな機関・いろんな立場があります。

  突然、窓口へ部外者が訪ねて行って『なんだよ、この人』と思われたのかもしれません。

  あるいはまた、『この人のことはあんたよりも私の方がようく知っているんだから』と不愉快に感じられたのかもしれません。

 

  通訳者を『相談員』という名称で配置をする行政の姿勢にこれまでも疑問を感じてきましたし、そのように言ってきました。『相談員』という名称は通訳者自身に自分の業務は何かを誤解させてしまいがちです。

  手話通訳者にしろ、外国語通訳者にしろ、「相談」とは何かをきちんと勉強して(あるいは勉強しながらでいいのです)行政に雇用されているわけではありません。その言葉がいくらかわかるということで採用されていることがほとんどです。(100%というのは言いすぎでしょうが、限りなくそれに近いといってもいいかもしれません)

 

  このような中で、まじめな通訳者は 当事者の代行人となってしまいがちです。「この人のために」と一所懸命取り組むことがご本人の力をそいでしまっていることに気づかなくなります。あるいは、外の人の声を『邪魔なもの』としか見なくなってしまうのでしょうか?

  「私がいちばん」となってしまうのでしょうか?

  そうならないために お互い 切磋琢磨していきたいものです。

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