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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

獅童 勘九郎 七之助が顔を揃えた「コクーン歌舞伎 四谷怪談」

2016-06-29 12:54:03 | 日記
シアターコクーンで、「コクーン歌舞伎 四谷怪談」観てきました。伊右衛門が中村獅童 お袖が七之助 直助権兵衛が勘九郎 お岩・佐藤与茂七が扇雀 さらに、伊藤喜兵衛に笹野高史。演出が串田和美さんだけに、かつての自由劇場のメンバーの名も並びます。コクーン歌舞伎 今回で、第十五弾とのことですが、私、観たのは2、3度 今回は、久しぶりの観劇です。
ポスター見ると、ビルの中をサラリーマン然とした、勘九郎らが歩いている1枚。実際に、四谷怪談の話のなかでも、江戸時代から現代まで、いろんな時代の人が混在しています。ラスト近く赤穂浪士に、秘薬を盗まれたと訴えてくる男たちも、現代人です。ま、新たな歌舞伎の可能性を探っているのですから、それはいいのですが、コクーン歌舞伎を見慣れていない私には、それが効果的なものには見えませんでした。逆に一幕の終り、お岩の霊で錯乱する伊右衛門が、「やれ恐ろしき執念じゃな~」と大きく見得を切るところなどは、いささか大時代的感じもします。そのあたりの融合が、ちょっとわかりにくい部分もありました。どうせ壊すのなら、もっと徹底的に壊してもいい気もします。
前述したように、いろいろなジャンルの役者さんが出演しているのですが、全体的に、何の違和感も感じさせないのは、コクーン歌舞伎の歴史のもつ重みでしょうか。亡き父・勘三郎が蒔いた種を、勘九郎・七之助兄弟が、大事に育てている感は、あります。
3時間の長丁場。開演が6時半なので、サラリーマンにとっては、なかなか行きづらいのですが、なんとか次回も観に行きたいと思わせる公演ではありました。



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