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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

鴻上尚史「アカシアの雨が降る時」

2021-06-11 09:36:50 | 日記
六本木トリコロールシアターで上演中の「アカシアの雨が降る時」です。
昨日に続き、アルツハイマーを扱った作品。
久野綾希子 前田隆太郎 松村武の3人芝居です。

物語は、香寿美(久野)が倒れる場面から始まります。
第一発見者は、孫の陸(前田)
息子の俊也(松村)も駆けつけます。
実は、この父子 親は離婚していて、もう15年近く会っていない。
気まずい雰囲気。

と、意識が戻ったおばあちゃん。
陸を見た第一声は
「けんじろうさん?」だった。
20歳に戻ったおばあちゃん 孫を自分の恋人(後に夫となる)と勘違いしたのだ。
「おばあちゃんの面倒は、僕が見る」
おばあちゃんと孫の奇妙な同居生活が始まった。

おばあちゃんの意識は50年前の20歳の頃。
当時は、ベトナム戦争の真っ只中。
日本でも、反戦運動が盛んだった。
大学生だったおばあちゃんも、運動に参加していく。
戸惑いながらも、それを手伝う陸と俊也。
家族の絆が戻っていく。
というお話。

おばあちゃんが、50年前の流行語。
「あっと驚くタメゴロー!」などを連発し、俊也と陸が戸惑う場面。
アメリカの脱走兵を匿うというおばあちゃんに協力するために
脱走兵に扮する俊也
など、随所にギャグをばら撒いての
2時間ちょっとの作品。
勉強になりました。