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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

勘三郎&玉三郎 「鰯賣戀曳網」

2021-06-18 08:53:48 | 日記
東劇で上映中の「シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網」です。
三島由紀夫作品で、鰯賣りの猿源氏を勘三郎 猿源氏が恋煩いする遊女•蛍火を玉三郎が演じています。
昨日書いた「地獄の花園」と同じく 何も考えずに他愛なく笑える作品でした。

五条橋の上で蛍火を見かけて一目惚れした猿源氏。
それ以来、自慢の
「伊勢の国に、阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯買うえーい!」
という売り声にも力が入らない。
心配した親父の海老名なあみだぶつ^_^(弥十郎)が理由を訊くと
恋煩い。
ならばと、一計を案じた親父殿
馬喰の六郎右衛門(幸四郎)を家来に見立て、猿源氏を大名だと偽り
蛍火のいる揚屋へ。

首尾良く蛍火に会うことができた猿源氏。
問わず語りに戦物語。
鯛や平目が大活躍^_^
やがて、酔いが回って、蛍火の膝枕で夢の中へ。

「伊勢の国に•••」
と、大きな寝言^_^
それを聞いて、驚いたのが蛍火。
「お前様は、ホントは•••」
と尋ねるが、慌てて言い繕う猿源氏。

落胆した蛍火が、身の上話。
実は、丹鶴城の姫君だったのだが、ある日聞いた鰯賣りの掛け声に
心奪われ、城を抜け出たところ、人買いに攫われて、現在の身の上。

それを聞き、正体を明かす猿源氏。
折よく、城から身請け金が届いて
メデタシ メデタシ!

90分に満たない作品ですが
勘三郎の鰯賣り 笑わせていただきました。
玉三郎も、相変わらず美しい。
人気狂言なのが、よく分かりました。