精神的にはジェットコースターのような、肉体的には下り坂を転がり落ちるような‥‥ものすごく長く感じられた一年だった。
脊髄小脳変性症という病気が発覚してすぐに年が明け、漠然と考えていた‥死‥が、近い将来自分の身に起こる現実のものとしてなかなか受け入れることが出来なくて、ただ怯えるだけの日々を過ごしていた。
落ちる夢を何度も見た。
捕まるものも無くただ落ち続ける恐怖に身体をかきむしり、断末魔のような振り絞る叫び声を上げ、その声に驚いて目覚め、とり散らかった掛け布団を抱きしめ‥あー‥夢だったんだ。
‥‥よかっ‥た~。
左腕から小指までが痺れ始め、ギターが弾きづらくなってゆくのが耐えられない悔しさだった。
リハビリの為だと左指を懸命に動かし続けても、回復どころか日を追って動きは悪くなるばかり。
病状がどんどん悪化していく中で、気持ちだけは前向きに生きなきゃと、ブログに出来ないことを悔やむんじゃなくて、まだ出来る事、状態が悪くなっても始められることをやろうと書き続けることで自分を奮い立たせていた。
実際は、落ち込んでばかり、悩んでもよくならないと分かっていてもどうしようどうしようとくよくよしてしまう。
7月に脊髄小脳変性症とは関係ない前立腺と尿道がつまり体毒が身体中にまわり、救急車で病院に運ばれ半月ほど入院して何か吹っ切れたような気がする。
退院する頃には前立腺の症状は完治したが、脊髄小脳変性症は病状が進行し左手は細かな作業が出来なくなっていた。
この時点でギターは完全に弾けなくなった。
何度思ったろう、この時も、もうライブは出来ないと思った。
情けなく辛かった。
誰にも話せないぶん余計に辛かった。
ほんとに辛かった。
ボロボロになるまで唄い続けると言った。
大ぼらだ。
自信なんてまるで無かった。
すぐにでも逃げ出そうと思っていた。
だが散歩をするとき必死で声を出していた。
何とか唄おうとしていた。
やっぱり、あきらめ切れなかった。
果たして、ライヴとして成立するかどうか分からないまま「アカペラ」だけでライヴをすると発表した。
自信はまるで無かった。
どうやっていいか、前例は何処にもない。
たぶん、世界で始めてのチャレンジだ。
そう思うとワクワクしてきた。
聞いてくれた人にとって「アカペラ ライヴ」はどんな印象かは分からないが、今までのライヴより言葉が伝わっているという実感はある。
自信を持ってやれるライヴだ。
話す言葉はかなりろれつのまわりが悪くなっているので、丁寧に伝えようとするので、その思いが言葉に乗り移るのだろう。
世界一へたくそな歌だが、歌のメッセージは確実にお客さんの心に届いてる。
そんなアカペラ ライヴが出来るようになってまだまだやれる手思いで新年を迎えられます。
世界一下手な歌手ですが、心に届ける歌を唄い続けたいと思ってます。
勇気を持って「高橋忠史・アカペラ ライヴ」を企画して下さい。
あなたからの連絡待ってます。
よいお年を‥‥。
脊髄小脳変性症という病気が発覚してすぐに年が明け、漠然と考えていた‥死‥が、近い将来自分の身に起こる現実のものとしてなかなか受け入れることが出来なくて、ただ怯えるだけの日々を過ごしていた。
落ちる夢を何度も見た。
捕まるものも無くただ落ち続ける恐怖に身体をかきむしり、断末魔のような振り絞る叫び声を上げ、その声に驚いて目覚め、とり散らかった掛け布団を抱きしめ‥あー‥夢だったんだ。
‥‥よかっ‥た~。
左腕から小指までが痺れ始め、ギターが弾きづらくなってゆくのが耐えられない悔しさだった。
リハビリの為だと左指を懸命に動かし続けても、回復どころか日を追って動きは悪くなるばかり。
病状がどんどん悪化していく中で、気持ちだけは前向きに生きなきゃと、ブログに出来ないことを悔やむんじゃなくて、まだ出来る事、状態が悪くなっても始められることをやろうと書き続けることで自分を奮い立たせていた。
実際は、落ち込んでばかり、悩んでもよくならないと分かっていてもどうしようどうしようとくよくよしてしまう。
7月に脊髄小脳変性症とは関係ない前立腺と尿道がつまり体毒が身体中にまわり、救急車で病院に運ばれ半月ほど入院して何か吹っ切れたような気がする。
退院する頃には前立腺の症状は完治したが、脊髄小脳変性症は病状が進行し左手は細かな作業が出来なくなっていた。
この時点でギターは完全に弾けなくなった。
何度思ったろう、この時も、もうライブは出来ないと思った。
情けなく辛かった。
誰にも話せないぶん余計に辛かった。
ほんとに辛かった。
ボロボロになるまで唄い続けると言った。
大ぼらだ。
自信なんてまるで無かった。
すぐにでも逃げ出そうと思っていた。
だが散歩をするとき必死で声を出していた。
何とか唄おうとしていた。
やっぱり、あきらめ切れなかった。
果たして、ライヴとして成立するかどうか分からないまま「アカペラ」だけでライヴをすると発表した。
自信はまるで無かった。
どうやっていいか、前例は何処にもない。
たぶん、世界で始めてのチャレンジだ。
そう思うとワクワクしてきた。
聞いてくれた人にとって「アカペラ ライヴ」はどんな印象かは分からないが、今までのライヴより言葉が伝わっているという実感はある。
自信を持ってやれるライヴだ。
話す言葉はかなりろれつのまわりが悪くなっているので、丁寧に伝えようとするので、その思いが言葉に乗り移るのだろう。
世界一へたくそな歌だが、歌のメッセージは確実にお客さんの心に届いてる。
そんなアカペラ ライヴが出来るようになってまだまだやれる手思いで新年を迎えられます。
世界一下手な歌手ですが、心に届ける歌を唄い続けたいと思ってます。
勇気を持って「高橋忠史・アカペラ ライヴ」を企画して下さい。
あなたからの連絡待ってます。
よいお年を‥‥。