何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

まぶしい

2015年12月21日 19時59分20秒 | Weblog
真正面に朝陽。
まぶしくて目がくらむ。
視線をそらしても、光が目に当たると歩いていてバランスを崩す。
広い場所から狭い所に入ったり、その逆も軸がぶれてよろよろする。
歩道で対面する人がやって来たりすると、道の左によって待つのだが、距離間が測れなくて、電信柱に左手甲をぶつけたり、壁に擦ったりして小さな傷がたえない。

ゆっくり進行する病気だと聞いていたから、気がついたらあんな事がこんな事が出来なくなっていた。
ってな具合いに、進行するものだと思っていたが違ってた。
フラつきも変化がわかるほど大きくなり、倒れそうな身体を支える足に脳からの信号がうまく届かなくなっていて膝が折れて身体がくだけそうになるのを必死でこらえているのは、筋肉の力だ。

脳から信号が伝わらなくなっているのが日に日にわかる。
症状が進んでも、自分の意思で足が動かせなくなっても足の筋肉の記憶だけで前に進んで見せてやる。
足の筋肉に歩き方を記憶させる為にも、歩く事を休んだら駄目だ。

暗い道でつまづきそうになっても、電信柱や壁にぶつかっても、眩しい光に目を潰されても、又明日も朝陽に向かって歩けるように、僕は休まない。