@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

介護はケースバイケース

2021年08月15日 | Life

ずーっと雨ですね。
雨が降っているっていうだけで災害には至っていないので文句は言えないです。
日本というか世界というか地球はどうなってしまったんでしょう。こうも災害が続くと元に戻してはまた災害みたいになって、心が折れてしまいそうになりますね。その上このコロナ禍ですから・・・元に戻すのではなく前に進めなくちゃならないのかもしれないですね、もしかすると。前に進めるということが後退なのかもしれないですがそれも必要なのでしょう、きっと。

まだまだ雨が続きます。危険な地域に住われている方はどうぞお気をつけください。

 

さて、先日、現在老健施設にてリハビリをしながら療養している親父の帰宅に関する介護関係者ミーティングが我が家でありました。

この日は親父も一緒に一時帰宅し歩行器はどれがいいか、もしくは車椅子がいいのか、現在の体の様子はどうなのか・・・などなどシミュレーションしたり話し合ったりしました。新たに訪問介護のサービスも利用するので契約やサービス内容に関する説明もありました。

親父と会うのは老健施設に入所した日以来。5月末以来ってことになるでしょうか。

家に入るのに介助のために体を支えた時に腕や肩が細くなったな〜と感じたのですが、ソファに座りマスクを取った時にびっくりしました。ガリガリに痩せていたのです。

2月に入院し、4月の頭に病院からリハビリ病院に転院した時のタイミング、リハビリ病院から老健施設に入所した時のタイミングのどちらでも痩せたな〜っては感じていました。実際に体重を聞いて痩せていることもわかっていましたが、今回は少しびっくりしました。
数値的にはリハビリ病院に入院していた時が1番痩せていて、老健施設ではそこまで痩せていないのですけどなんなんでしょうね。

親父的にも1番居心地が悪かったのがリハビリ病院で、その次に最初の病院で、普段からショートステイでお世話になってるせいか老健施設は随分と居心地が良かったようです。だから体重の減少も老健施設が1番少なかったのですが、見た目的な変化は1番大きかったように感じました。これは僕の気持ち的な問題も多分に含まれているのだと思いますが。

父の状態は痩せた以外に、尿閉は改善されずにカテーテルが入ったまま、体重減少に伴い体力が落ちている事が不安な点ですね。

これまでは、

このタイプの歩行器を使っていました。
ちょっとネットで画像を拝借しましたが(問題がある場合はご連絡ください)、うちで使っていたのとは少しタイプが違いますが概ね同じです。キャスター付きのピックアップ歩行器でいいのかな名称は。うちのは後ろにもキャスターがついていて、体重をかけるとブレーキがかかる感じでした。上部のグリップを握る感じですね。

今度はこのタイプになるようです。
体力が落ちたせいか、そもそもこのタイプが合っていたのかはわかりませんが、これだと調子が良いようです。このタイプは上部のクッションに肘まで乗せて移動する感じ。体が少し楽になるようです。ブレーキ付きのもあるようなのですが、ブレーキ管理がうまくできるかどうかわからないので、かえって危ない可能性もあるのでブレーキ無しのタイプで。

ブレーキ無しのタイプだと、立ち上がるときのサポートとして使ってしまうと動いてしまうので危ない。
なので、立ち上がり方を考えなきゃならないのと、僕が常に目を離さないようにしてサポートをしなければならないようです。リハビリと歩行器を使う練習を重ねればある程度は体が覚えてくれると思いますが、アルツハイマー型認知症なので忘れてしまう部分が大きいです。
健常者でも思わずやってしまったってことは付き物なわけで、転倒が致命的になってしまう高齢者であることを考えると介護者によるサポートは必要でしょう。後ほど話しますが親父の性格の問題もあります。

尿閉(おしっこが自力で出せない状態)が全く治ってないので、おちんちんにカテーテルが入りっぱなしなのとおしっこを溜めるパックが常に傍にある状態です。
家でやったシミュレーションだと歩行器に下げたおしっこパックを取り忘れてそのままトイレに入ってしまうということがあったのと、これまではトイレの前に歩行器を置いて、あとは手すりを使って自力で歩いて便座に座るってことができたのですが、それが少し難しく、トイレの中まで歩行器で入らなければならなくなりました。

家を建て替える時に親父の体のことをかなり考えて作ってはいます。

でも限界があって、その1つがトイレです。
我が家の1階のトイレは可能な限り広くしました。でも当時は親父は杖を使えばしっかり歩けたのと、流石に全てを親父に合わせて家を作るわけにもいかず、下手したらトイレ中心の家になりかねないというのもあり、介護用としては不十分なトイレになってしまいました。
介護のことを考えるともっと広くなくてはならないし、縦型の部屋の使い方ではなく横型でなければならないし手すりも現状では不十分だし・・・ま、土地や間取りの関係上かなり難しかったんですね。

今後は親父がトイレに入る際は歩行器を使いバックして入り、そのまま便座に腰をおろす感じになるようでした。
なので、これも僕の介助が必要で上手に便座に座るまで導いて転ばないようにサポートする必要があります。おしっこはカテーテルを通してるので大きい方だけなので回数はかなり少なくなりますが・・・

で、ここで親父の性格的な問題が浮上します。

親父は自分でなんでもやりたがるのです。そして頑固です。言うことを聞きません。
おしっこパックに溜まったおしっこは捨ててあげるよって言っても自分でやろうとするのです。これは施設の方も困っていて、1日の尿量をチェックしなきゃならないのに全然たまらないっていう状態が続いたそうです。おしっこが出ていない・・・と思ったこともあったそうなのですが、すぐに親父が自分で捨てていることが判明。アルツハイマーもあり、何度お願いしてもダメなので尿量のチェックは諦めたそうです。

おしっこは大丈夫だよって言っても、健常者が1日におしっこに行く回数よりも多くトイレに行く可能性があります。なのでその都度対応しなきゃならないのがかなり不安ですね。

この親父の性格の問題は家に帰宅すると顕著になっていくと思います。
それはこれまでの10数年の介護生活の中でも困ったことでありました。徘徊はしないのです。でも、外にゴミを捨てに行こうとしたり、草むしりをしようとしたり。他にもお茶を飲んでいたタンブラーを洗おうとしたり、なんでも自分でやろうとするので目が離せないのです。これまでは障害があるとはいえまだ足が元気だったので危険は少なかったですが、今後はそうも行かないでしょう。すぐに病院に逆戻りです。

次に食事について。

ガリガリに痩せてしまった原因はわかっています。
1つは長い病院と施設での生活によるストレスなどでしょう。もう1つは親父の偏食です。とにかく好き嫌いが多いのです。病院や施設は老人が無理なく食べられるように食事を用意してくれるし、ある程度なら好き嫌いにも対応してくれます。親父は親父で短い入院やショートステイなどの場合は我慢して嫌いなものも食べるのでしょう(アレルギーなどはないので)。でも、それが長くなると、我慢もできなくなるだろうしわがままも出るのでしょう。こまめに連絡をくれた老健施設で顕著にそれが出ているのがわかりました。ご飯の食べる量がまちまちになっていたそうです。栄養補助食は必須で、それでも体重が落ちてしまったということでした。
母も親父の食事にはかなり苦労してて、母でも苦労したのですから母が亡くなった後に引き継いだ僕はもっと苦労しました。フードサービスも利用したくらいで。

でも今後は減った体重をデザートなどのおやつではなく、しっかりと3度の食事でタンパク質を積極的に取りながら戻していかなくてはなりません。老化によって咀嚼も難しくなってるし、飲み込むことも難しくなっているようなので、そこまでに気を使って食事を準備していかなくてはならないと感じてます。

我が家には昨年大病を患った兄貴もいるのでそっちにも配慮しなくてはならず、体重を増やさなくてはならない親父と、減塩と減量しなければならない兄貴・・・幸にして親父も減塩食の必要があるのですが、この両方に対応しなければならないのはなかなかにきついです。健康体である僕が好きなものを食べられないっていうのもあったりで。まー、大変そうです。

 

親父の体の変化に関する問題点はこのくらいです。
もしかしたら家で生活をしていく中でもっと出てくるかもしれませんが。

他の問題点としてはお金の問題です。
今後は感染症なども怖いのでお風呂を家で入れることは難しいかなと考えています。お風呂とリハビリのために週に1度デイサービスを利用することになるのでしょう。それから導尿カテーテルなどのために訪問看護サービスを利用することになります。これまでは夏以外は週に1度しかお風呂に入れてあげられなかったのが、デイサービスと訪問看護で2回入れるようになるのでいくらかよくなるとは思いますが、サービスを利用するにはお金がかかるのですよね。
訪問看護は思っていたより安価でした。デイサービスはまだわからないのですが、ショートステイよりは安いはずです。ただ月に4、5回となるとそれなりにかかるでしょう。もちろんこれまでより回数が少なくなりますがショートステイも引き続き利用します。カテーテルの交換で月に1度の通院だったのが4週に1度になるので微増ですが通院費も上がります。それから食費ですね。食費は手間暇かけたとしても1.5倍くらいになるんじゃないかなーって予想してます。栄養補助食品が必須になるのでもっと上がるかも。
現状で、昨年の我が家のトラブル(兄の病気と親父の病気)以来、生活費は上がりっぱなしでそれ以前に戻すことができずにいます。今後、さらに上がる可能性があるのでそうなるといっぱいいっぱいです。次の問題点で書きますが、僕の時間っていうのも亡くなっていくので収入を他で得るというのも難しくなるでしょう。
何かあった時のために、もしくは僕の将来のためにと親父の年金から少しずつ貯金していて常に数十万は手元にあるようにしていたのですが、昨年より貯金ができなくなり、さらにはわずかばかりの貯金も無くなってしまいました。超ラッキーな臨時収入もあったのですが、それすら尽きてしまいました。
贅沢品として持っている僕の車も手放さなくてはならないでしょうね。
同居している兄も母の死から続くあれこれで随分と貯金を割いてもらっているのでこれ以上無理をさせるわけにはいきません。無職の僕に対して、しっかりと働いて収入を得ているのに親父の介護費で今後のライフプランもメチャクチャになってしまっただろうし。それと、いざっていう時に頼れるのが同居してる兄貴だけなので無理をさせてはいけないってのがありますね。

最後に僕の体力と精神面の問題です。
親父が家にいなかったこの半年、何気にずーーと病んでいましたw
親父のこと以外にも色々あったのですが、親父が帰ってきてからどうしよう、さらにその先はどうしよう・・・こんなことばかり考えてずっと病んでいて、せっかく介護をしなくても良い時間を無駄にしてしまいました。ま、兄貴の食事を作ったりやらなくちゃならないことはたくさんあったので、自由な時間ってのもほとんどなかったのですが。
心が病むと体も調子悪くなるもので、8月に入り少しずつリハビリみたいなことをやってはいますが、目に見えて筋肉が落ちてしまっているし、疲労で1日動けないなんてこともあるしなかなかに厳しいです。

親父が帰ってきたら夜に親父がトイレに起きるたびにサポートしなければならないし、日中も親父が動く度にサポートしなければなりません。
元々、睡眠をうまく取れない人間なのですが、いつどのタイミングで睡眠をとるのかなど考えていかなければなりません。腰痛持ちで寝る環境が変わるとすぐに腰が悪くなります。自分の部屋で今後は眠ることができなくなるのでそれについても考えなきゃならないでしょうね。
ま、親父がショートステイに行ってる間は自室で眠れると思うのでそこで回復していけばなんとかなるかな〜って考えてます。

もう一つ、親父の介護が終わった後の僕の生き方ってのもあるのですが、これはもう諦めるしかないので考えないようにします。

 

うちの場合は親戚が近くにあまりいないっていうのもありますが、兄弟は兄貴が2人います。
同居してる兄貴は金銭面で随分と助けてくれていますが、少し離れたところに住んでいる兄貴は全然です。口出しはしてきますが。でもこれも、自分に兄弟がいるから甘えようとするんだなーって気持ちを切り替えることにしました。家族といえども他人なんです。まして自分の家族を作った場合は完全に他人って思った方がいいでしょう。同居してる兄貴は金銭的に手伝ってくれているから他のことはしなくてもいいと考えてもらっていいと思うし、離れて暮らしている兄貴は他人なので何も協力しないっていうスタンスでもしょうがないのです。おばさんも愚痴を聞いてくれるだけでも十分だし。

親父の介護を僕がやると決めた以上は僕ができることは他の人に頼ってはダメだし他の人に期待をしちゃダメ・・・そんな風に考えを切り替えました。

40何年間、介護の事に関わらず他人に期待を少しでもしていた自分が間違っていたのだとようやく気づいた感じですね。

ある家庭では血がつながらない家族なのに一生懸命家族を思ってあれこれする人もいます。
でも、ある家庭では誰かが犠牲になって家族の誰かの面倒を見るっていう話も聞きます。僕は28歳まで好き勝手やってきたし、実家に戻ってからも母が死ぬまでは母に甘えることもできたのでまだましなんですよね。知的障害の子がいる家庭で、学校を出たあとはその子の面倒を見るために全てを捧げて、面倒を見る必要がなくなった途端に亡くなってしまったなんていう話を聞いたこともあります。
もし、現在同居している兄が結婚していて、やがて父の介護と母の看病が必要になったときに、兄のお嫁さんがそれをやるようになっていたら大変だったろうし、かわいそうだなっても思ったので兄貴は結婚してなくてよかったのかも・・・って思ったり。兄貴が結婚していれば僕が現在自由にしてた可能性はかなりありますが、罪悪感でいっぱいになり自由になんてしてられなかったとは思います。

親父の介護の難しいところは金銭的にボーダーラインな所、アルツハイマーのわりにはしっかりしているところがある上に性格も手伝って目が離せないところにあります。

収入が微妙に多いので負担額が大きくなる、特養老人ホームに入れるのは難しい、でもあくまでもほんの少しだけ収入が多いボーダーあたりにいるので、収入の多さが裏目に出てる感じです。
言葉の間違いを恐れずに言うならば、寝たきりの方が楽っていうのもあります。眠る時間を確保できるし、目が離せないっていうのも軽減するので。

親父の介護はとても難しいとようやくわかってきました。

ケースバイケースなんですよね。寝たきりが大変な場合もあれば、親父のようにまだ元気な部分が残っているからこそ難しいって言うのもあります。収入が少ないから難しい場合もあるし、親父のようにほんの少し収入が多いから大変ってのもあります。収入が無茶苦茶多いとなれば楽なのかもしれませんが、きっとその場合はその場合で大変なことがあるのかもしれませんね。

 

僕に必要なのは諦めるってことでした。
自分の好きなことを諦める、自分の夢を諦める、希望を持たない。これまでの後悔がたくさんありますが、後悔してたらどんどんひどくなるので後悔することも諦めることにしました。変な話ですが。
前向きに介護をするってことはできません。それははっきり言って大嘘をついてるようなもんですから。でも、頭を真っ白にして目の前にあることを処理していくことは可能です。それをするためには諦めが必要なんだと思います。あとは前にも書きましたが期待することもやめてしまうのです。

 

親父が戻ってくるまであと10日間。

せめてそれまでは映画でも見て過ごそうと思います。

あ、一応書いておきますが、親父を問答無用で施設に入れることはできないです。親父のことはやはり好きなんですよね。家が大好きな親父なので、せめて最期は家でストレスなく過ごしてもらうことが親父に対してできる唯一の孝行だと思ってます。迷惑ばかりかけた僕なので。

 


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