車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

佐太(さだ)神社 in 島根県松江市鹿島町

2018年07月13日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市鹿島町佐陀宮内に鎮座される「式内社 佐太(さだ)神社」。出雲國二ノ宮として古伝の祭祀を受け伝え、八百万の神々が集う「神在の社(かみありのやしろ)」として崇敬されます。

正殿の御祭神は『佐太御子大神(さだみこおおかみ)・伊弉諾尊・伊弉冉尊・速玉男命・事解男命』
北殿御祭神は『天照大神及・瓊々杵尊(ににぎのみこと)』
南殿御祭神は『素盞嗚尊・秘説四柱』。・・・、秘説の神々とは?? 宮司様にお聞きしましたが、秘密なのだそうです。

秋鹿郡佐田大社之記に【垂仁54年の創建で、養老元年(717年)に再建された。 『出雲国風土記』秋鹿郡条に「佐太御子社」と記載され、もとは神名火山の麓に鎮座していたと考えられ、中世に入ると「佐陀大明神」とか「佐陀大社」、「佐陀三社大明神」などと呼ばれるようになった。明治に入り現在の「佐太神社」に改称した。延喜式神名帳には「佐陀神社」と記載されている。】

神橋より神域を守護されるのは、出雲構えの狛犬さん一対、海が近い為か、かなりの範囲で剥離が見られます。

神橋を渡っていると、初夏の日差しに混じってかすかに潮のにおいが感じられました。ここから海は近いのでしょうか? 神橋の先に随神門。左右向かい合わせの門内には、色鮮やかな隋神様が境内の守護を担っておられます。

拝殿幕の御神紋、公式HPには「神在月の頃になると海が荒れ近郷の浦に「龍蛇さん」がおあがりになります。龍蛇さんは「龍蛇神」と呼ばれ、八百万の神々の先触、あるいは竜宮の使いとしてお上がりになると伝えられます。この龍蛇神の尻尾には斑紋があり、それが当社正中殿の御神紋「扇」であり全身を覆う鱗形を左右両殿の神紋「亀甲」と「輪違」をあらわしたものであると云います。」

拝殿の奥には正殿三殿並立の大社造りが並び、いずれも国の重要文化財に指定されています。わずかに垣間見えるその姿に、しばし時を忘れて魅入る二人。

外から見た南殿。通常の大社造りの構造とは逆に造られており、こうした形は他に類例を見ないものといわれています。

御本殿向かって左に、境内社「御井神社」「日田神社」。御祭神は『稲田姫命』。境内社「垂水神社」には『罔象女神』が祀られます。

三つの境内社の御神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん、神狐さんそれぞれ一対。どれほどの年代をここで過ごされたのでしょう。体の全てが、ゆるやかに・・ゆるやかに丸みを増していきます。

境内社の向かって左奥に奉納されていた社日碑。『天照皇太神宮・大己貴命・少彦名命・埴安姫命・倉稲魂命』、 五柱の神の名が六角柱のそれぞれの面に刻まれています。

重要な神事などの際に奉納されるという「猿田三番舞」「獅子舞」。それらはこの舞殿で披露されるのでしょうか?

境内に見かけた奉納燈籠

境内の入り口近くにあった不思議な「もの」。その正体は「佐太神社の藻汐祓(もしおばらい)」。この周辺では家に不幸があった際、家人は青竹の筒で海の汐を汲み、ジンバ草を採って身を清めるという風習があるそうです。不浄を藻汐祓で清めた後に当社に参詣するのが習わしだと、社務所の方が丁寧に教えて下さいました。

参拝日:2011年5月19日

 


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