車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

水木しげるロード~Ⅴ~ in 鳥取県境港市

2017年07月01日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

水木しげるロードの妖怪たち、ラストの最初(笑)は、万が一間違って出会ってしまったら、何を捨てても全力で逃げださないと危険な妖怪たち。トップは「朱の盆」。顔は朱のように赤く、耳まで裂けた口に針のような髪、額に角をもった妖怪。恐ろしい顔を見せて人を驚かせる妖怪で、この妖怪に会うと魂を抜かれるそうです・・という事は出会った時点でアウト・・Σ(i|!゚Д゚) 。

沖縄に古くから伝わり今でも目撃されているという、ガジュマルの古木の精霊「キジムナー」。身長は120cm程度で、全身赤い色で赤毛、毎晩魚を捕ってくれたり、山仕事を手伝ってくれます。これだけだと一見良い妖怪みたいですが、一緒に遊んだ子供をやせ細らせたり(と言う事は生気を抜いている?)それを心配した親がキジムナーの嫌いなタコを吊るせば、今度は親の魂を抜いてしまうという非道ぶり。なので見かけたら即、逃げましょう(笑)

京都府、滋賀県、岐阜県、愛知県、和歌山県などに伝わる妖怪「釣瓶落とし」。京都の某地区では、古い松の木から生首が降りてきて人を喰らい、2、3日して空腹になるとまた現れて人を食らうと言います。すっとぼけた顔に見えますがかなり危険な妖怪。松の木から生首が見えたら即!逃げましょう。

牛車の持ち主が死んで妖怪になったと言う「輪入道(わにゅうどう)」。燃える車輪の中に浮かび上がる顔を見た者は、問答無用で魂を抜かれてしまいます。万が一にもらしきものに遭遇した場合は、とにかく逃げましょう!どこへ?、そんな事、私にだってわかりません(^^;)

島根県石見地方にあらわれる「石見の牛鬼」。顔は牛、体は土蜘蛛の姿で見た目以上に危険。赤子を抱いた女に化けて、次々と食べ物をねだり、最後にその人を食うというとんでもない妖怪。日本各地にも牛鬼の伝承があり、その大半は非常に残忍・獰猛な性格で、毒を吐き、人を食い殺すことを好むと伝えられています。という事で赤ちゃんを抱いてる不審な女を見たら、即!逃げましょう。

甲斐の国(山梨)の寺で、坊主の姿をして隠れ棲んでいたという畳二畳敷きもある大蟹「蟹坊主(かにぼうず)」。無人の寺に泊まった旅の僧に問答をしかけては殺して食べていたそうで、退治された時には髑髏がゴロゴロ出てきたそうです。数少ない大好物のカニなのに食べられなくなったらどうしてくれるんだ!!「蟹坊主のばかやろぉぉぉぉ!!」

危険度は低いものの、やっぱり出来れば関わりたくない妖怪たち。「川獺の化け物」は、夜になると川笠を逆さまにかぶり、人間の子供に化けて酒を買いに行きます。で、時には美女に化けて酔っ払いの男を殺してしまうらしいので、酔っぱらっての夜道は危険です。

人間の子供のように可愛い姿で、いつも豆腐がのったお盆を持っている「豆腐小僧」。とくに悪さはしないのですが、その豆腐を食べてしまうと体にかびが生えるので要注意!!って言うか、普通子供の持ってる豆腐なんて勝手に食べないでしょう(^^;)

同じく10歳くらいの子供妖怪「一つ目小僧」。暗闇で突然振り向き人を驚かせる悪戯者で、特に危険な妖怪ではありません。でも悪戯を注意したり文句を言うと必ず、「黙っていよっ!」といって消えていく・・お前!何様やねん!(笑)

寝ている間に出てきて枕を何処かに運ぶという「枕返し」。一見単なる悪戯に見えますが、これがとんでもなくはた迷惑な妖怪。昔ある旅館に泊まった盲人の客。彼は相当の大金を持っていたんですが、それを知った宿の主人に殺されてしまうのです。盲人は「枕返し」となってその部屋に棲みつき、客の枕を返して事故や火事の災難をもたらしたとか・・いや、泊った客に罪は無いだろう(-"-)。

九州地方に出現するといわれる「川赤子」。池や沼で赤んぼうの泣き声を出し、人が近づくとまた別の場所で泣き、人を右往左往させます。赤子の泣き声に慌てる人を水の中に落とすと泣くのを止めると言う・・もしも捕まえる事が出来たら二度と悪さできないように・・・・以下、自粛。

徹底的に無視する事が出来れば問題ないと思われる「小豆はかり」。姿は現さずに人家で小豆をばら撒くような音を立てる妖怪。特に危害を加える事はありませんが、たまに天井から土や紙くずを落としたりするそうです。

小さくて丸い毛むくじゃらの妖怪「丸毛(まるげ)」。一見、ふさふさの貯金箱のように見えるため、ふだんは貯金箱のふりをしています。 お金を入れる時はおとなしくしていますが、取り出そうとすると指に噛みつき、お金がたまるとどこかに消えてしまう・・・とんでもない大悪人です(笑)

古びた風呂屋や荒れた屋敷に棲む妖怪「垢嘗(あかなめ)」。人が寝静まった夜に侵入して、風呂桶や風呂にたまった垢を嘗めて喰うとされる妖怪。垢を嘗める以外には何もしないので、もしかしたら商売として成り立つかも(笑)

前脚が2本、後脚が4本、尻尾は二又に分かれており落雷とともに現れる「雷獣」。激しい雷雨の日に雲に乗って空を飛び、誤って墜落するときは激しい勢いで木を裂き、ついでに人を害するという、かなりはた迷惑な妖怪。勝手に墜落しておいて人を害するなんて八つ当たりにも程が有ります!

ものを粗末に扱うと罰が当たるって、昔、母からよく言われたものですが、今はどうなんでしょう?「傘化け」は付喪神(九十九年間使われてきた物に魂が宿り百年目に化ける)の一種。一本足を軸に、飛行、催眠術、切断技に攻撃の跳ね返し、強風を起こすなど、見た目に反して実はとても強い妖怪だったりします。

古くなって粗末に捨てられた草履が化けた「化け草履」。やはり付喪神の一種ですが、物を大切にする、命の無い道具でも大切に扱う・・と言う、当たり前の事を、昔はこういう形で教えていたのかもしれません。

二股に分かれた尾を持つ五尺の大猫「猫又」。年月を重ねた猫が化けたもので、人間に化ける能力を持つものも居ます。 猫を扱った時代物の漫画などに登場する「猫又」は、頭に手拭いを乗せて「猫じゃ 猫じゃ」を踊っていたりします。

139体には程遠い妖怪ブロンズ像の紹介でしたがとりあえずは終了。あ、実際には「たにぐく・井戸の神・うぶめ ・夜行さん・のっぺらぼう・雪女・隠神刑部狸・貧乏神・シーサー・八岐大蛇」を見残したので129体です。ちなみにこのブログを書いている2022年時点で、177体の妖怪ブロンズ像が存在しているそうですが、再再訪問のチャンスは多分無いと思われるので、水木しげるロードのブロンズ像紹介はこれにて終了。

2009年3月8日の誕生日に、氏の功績を讃えて建立された「水木しげる氏顕彰像」。碑文は「なまけ者になりなさい」ですが、中々そうも出来ないのが人生です(^^;)

さらに2010年の3月8日、「ゲゲゲの女房」の放送開始を祝し「水木しげる夫妻」像が駅前に建立されました。

ラストは、「夢みなと公園」にある境港さかなセンターの一画に鎮座される「鬼太郎大漁社」

ここでは大漁の神様は恵比須様ではなく、大きな鯛を小脇に抱え、大切な父さんを右手に乗せた鬼太郎様が参拝者を迎えてくれます。

ああ、そうそう、水木しげるロードの行く先々で何やら寄り道を繰り返していた御亭主殿から、こんな小冊子と、「二十一万六千百六十五番目の水木しげるロード 妖怪スタンプラリー完走証」をプレゼントされました(〃∇〃) 。この記念品・・今も大切に手元にあります。

2015年 11月30日。『水木しげる先生』が永眠されました。謹んで哀悼の意を表します。

訪問日:2011年5月20日

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水木しげるロード~Ⅳ~ in 鳥... | トップ | 鳥取県米子市のマンホールカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神社仏閣・名所・観光・鳥取県」カテゴリの最新記事