下関市豊田町殿居、国道435号線に面して建つ山口県指定有形文化財「旧殿居(とのい)郵便局局舎」
郵便局の開局は明治35年。ときの局長『河田寛』は、大正10年頃から洋風建築に改築する意向をもち、地元の大工棟梁『山本安一』を同道して上京。洋風建築を見学して回った後、同大工に建築を依頼、大正12年3月に二代目局舎が完成しました。
基礎は花崗岩布石敷。外壁は横羽目板張り、二階建て八角ドームの屋根は銅板葺き。
三角破風の向こうにわずかに見えるドームの尖塔部分。破風の意匠も、角の無い三角形の窓も、乙女心をくすぐるには十分すぎる洒落た装飾。
改めて見上げるドームのある建物・・一目で洋風建築と理解できるのは別にして、何故郵便局舎にドーム(^^;) 棟梁の目には、洋風建築=ドームだった?? 明治村で見た旧伊勢郵便局舎にも確かにドームがあったけど・・向こうの規模の大きさを考えると、こじんまりしている分、こちらの方がはるかに目立ち、きっと竣工当時は村の名物になったと思われます。
植え込みの向こうに見える風景は、絶対にお金持ち階級の別荘とか、別宅とか(笑)
昭和56年(1981)、二代目局舎横に木造平屋建て瓦葺きの三代目局舎が完成。並べて写すようにと指示されたのですが・・何故か現役局舎は右端に申し訳程度。しかも指示中の画像しか残ってない・・(((((^_^;)
時間が早ければ館内の見学も可能だったのですが、あれもこれもと欲張って組んだ予定では、時間切れというケースは珍しくも何ともありません(-"-)。で・・決まって後になって後悔する迄がお約束(笑)
訪問日:2012年11月14日
🌸明日からは山口県長門市の紹介です。