東伊豆町稲取に鎮座される「八幡神社」。御祭神は『穂都佐和気命(ほづさわけのみこと)』。『三島神』の御子神で稲取の開拓神と云われます。
「創建は徳治2年(1307)、稲取の鎮守神として信仰されてきました。源氏との縁が数多く伝えられ、境内には『源頼朝』の縁と伝わる井戸なども残されています。」境内由緒碑より
『源頼朝』が源氏再興祈願の水垢離を行ったとされる井戸。 いくつもの出来事と人の出会いが、やがて『頼朝』を鎌倉幕府の初代征夷大将軍に導くのですが・・それはまた別のお話。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、目と口中が紅く塗られた狛犬さん一対。「天保六年(1835)五月二十日建立」の刻。
何と表現したら良いのか・・この独特の雰囲気。そう、まるでSFの世界にも通用しそうな異様な迫力。
それにしても、口中の赤はまだ理解できるけれど、なぜこんなに鮮やかに目を赤く塗ったのか・・日が落ちてから面と向き合うのは、ちょっと(いや、かなり)勇気と度胸がいりそう・・と言うか、絶対に無理!!
拝殿には見事な社殿彫刻が一杯。
木鼻の獅子は、拝殿前の狛犬さんとは対照的に、穏やかで柔らかい笑みさえ浮かべて・・。
貫を支える上部にはまどろんでいるかのような龍の彫刻。こんな時いつも、私でもきれいに撮れる望遠が欲しいと切実に思うのです。
脇障子:左は一帯に咲き乱れる百花から一枝の牡丹を咥える獅子。右は紫雲と百花の中で遊ぶ親子獅子
境内一画に、安政4年当時の拝殿上部の鬼瓦。
留め蓋瓦の獅子一対。
「日露戦争の忠魂碑」。江戸城の築城石が礎石に使用されています。
趣きのある手水舎
参拝日:2011年11月10日