YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 130kmテストラン後プラグチェック

2024年01月08日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
左キャブのパイロットジェット交換後の調子確認を兼ねて少々長めの距離を走ってみた。
途中でガソリン5ℓ補給、LOOPパワーショット30cc添加。

アイドリングはやや不安定。
というか、アイドリングを続けていると、燃料が足りなくなっているような感じで徐々に回転が落ちていき、スロットルをあおることなくそのままにしているとエンストする。回転数が落ちだした時点で少しスロットルを開けると、やや鈍い反応で回転数が上がり、しばらくアイドリング回転数を維持するが、そのままにしておくとまた徐々に回転数が落ちてくる。信号待ちのたびにこうなるので気になる。走りながら、これは左パイロットジェットの番手を下げたのが原因に違いないだろうと推測。
アイドリングから低回転域にかけては、ほんの少しひっかかりを感じる。以前に比べ、吹け上がりが鈍いみたい。中回転域~高回転域はまったく問題を感じない。むしろ以前よりスムーズで、5,500回転くらいで巡航しても滑らか。

68,663.2km

戻ってすぐ、左シリンダーヘッドのフィンを確認。オイル漏れの形跡なし。長い期間続いていたオイル漏れの原因は、カムシャフトオイルシールの劣化だったことが確定ということで落着。


プラグチェック。阪神高速含め130km走行後。右は若干燃調が薄いかも知れないが、概ねOKだろう。
左は、相変わらず外周電極にカーボンが付いている。パイロットジェットの番手を下げてもこの結果ということは、むしろメインジェットの番手を下げるべきか?



右シリンダー内。ピストンヘッドも充分きれいな状態。


左シリンダー内。インレットバルブは問題ない様子。ピストンヘッドはかなり汚れている。LOOPパワーショットを添加していてもこの状態ということは…?


上死点近くで撮ったためピンボケになっていたので、ピストンを下げたところで再度撮影。シリンダー壁の状態が悪い?でも、右シリンダーも大して変わらない気もする。


この状態から、やはり相変わらず左シリンダーの燃焼状態が今ひとつということがわかる。アイドリングが変な感じなのはパイロットジェットを換えたのが原因としても、それだけではないはず。

ガソリンエンジンの三要素に立ち返って対策を考えてみると、

「良い混合気」に関しては、
・左メインジェットの番手を下げる(もしくは標準番手の新品と交換)
・左ジェットニードルクリップの段数を上げる

「良い圧縮」に関しては、
・圧縮圧力再計測(最近測った時にはかなり低めだった)
・NUTECのComp Boostの使用検討(またはパワーアッププログラム)
・シリンダーホーニング、ピストンリング交換、バルブすり合わせの実施検討

「良い火花」に関しては、
・イグニッションコイルを左右入れ替えて様子をみる
・点火タイミング再チェック(タイミングライト使用)
・プラグコード交換
・プラグ交換

といったところかな?

以上を手軽な項目からひとつずつ実施して試走を繰り返し、詰めていこうかと思う。