憲法記念日

ぐずついた天気が、やっと晴れて、散歩しても少し汗ばみ、気持ちが良い憲法記念日になった。

ＮＨＫテレビの政党の議論は、従来通りの意見の出し合いである。

ところで、私は、天皇の即位に伴う朝見の儀における安倍総理のあいさつが、とても気になった。

安倍総理は、「天皇陛下からーー日本国憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのーー希望するとのことばを賜りました。」としつつ、次のパラグラフでは、「私たちは、天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎーー」と一切、日本国憲法に触れなかった。

「それは、先に天皇陛下が言っているから、重複を避けたのだ」と言うかもしれないが、文章としては、「天皇陛下のことばを踏まえ」が無い限り、二つの文章は、並列のものと解すべきである。
憲法の精神からも、総理大臣が天皇陛下のことばを踏まえて自分のことばを述べることは出来ない。

このことは、「憲法改正を掲げている立場から、日本国憲法にのっとりとは、言えない」と言うことだと思う。

現行憲法の構造からすると、天皇陛下も総理大臣も憲法上の機関であり、共に憲法遵守の義務があることからすると、異常と言わざるを得ない。



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