笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

菅生歌舞伎の夏公演に行きました。

2018-08-06 01:13:09 | 日記

菅生歌舞伎一座は、東京都あきる野市菅生地区で、明治42年以来の地域の歌舞伎に関わる伝統を引き継いで、平成16年に旗揚げされた、所謂、地歌舞伎の一座です。

幼稚園児から80歳まで、約70人の座員が、演技や演奏だけでなく、組立舞台・大道具・小道具・衣装まで、全て手作りで取り組んでいるそうです。

今回は、公益財団法人東京都観光財団による「地域資源発掘型実証プログラム事業」として、松竹とタイアップして開催されました。

また、午前中は、あきる野市見学モニターツアーもありました。

篠笛教室のT先生が、菅生歌舞伎一座の黒御簾の演奏に参加している関係で、モニターツアー参加を含め見学の手配をしてくれました。


そこで、今朝は、5時起きで、千葉発6時半発の電車に乗り、途中、nさん・Nさん・Mさんと言う美女トリオと合流して、拝島駅に8時20分過ぎに着きました。

予め指定された南口のロータリーで待ちましたが、バスも見えないし、他の人の姿も見えないので、改札口に上がりました。
集合場所が変わったそうです。

あきる野市見学の最初は、醤油のK醸造さんです。
社長自ら、原料の大豆、小麦、麹、もろみの入ったボトル、明治期・大正期の許可証(当時は税務署長が許可していた)、創業者の写真などを用意されて説明するとともに、麹室、ボトリング場を見せてくれました。(ボトリング場は、日曜日で休みなのに特別に動かしてくれました)
私は、売店で、麺つゆを買いました。
お土産に、参加者全員にミニチュアの醤油ボトルを頂きました。

次の見学先は、1804年以来続くお酒のN酒造です。
移動の途中、バスの中で、N酒造の解説資料が配られました。
資料館兼売店入口で説明の後、中で、お酒と梅酒の試飲がありました。
私は、純米酒と純米吟醸酒
を一杯ずつ試飲しました。まろやかでしたが、節酒中なので、お酒は買いませんでした。
庭の酔芙蓉の花が咲き誇っているのが、面白かったです。

昼食会場のE寿司屋さんへの移動の間に、ドリンクの注文を取ってくれました。
私は、アイスコーヒーを頼みました。

E寿司屋さんに着くと、既に、茶碗蒸し、サラダなどが用意されており、速やかに温かいお茶が出されました。
自費で、ビールを楽しんだ方も何人かいましたが、私は、歌舞伎の最中に眠くならないように、自重しました。
お寿司は、美味しいものでした。

バスでの移動の途中、トウモロコシ畑が多いこと、民家の庭に紅・桃・白の百日紅が目立つことに気がつきました。

いよいよ、秋川ふれあいセンターで、歌舞伎見学です。

第1部は、菅生歌舞伎一座の皆さんの演技です。

舞台開きの「喜三番叟」(よろこびさんばそう)は、以前、この一座が歌舞伎座でやった時より、動きがスムーズだと思いました。
T先生の笛も、その時より、音が安定していました。


次の出し物のための舞台替えの合間に見学者を舞台に上げての手品がありました。
サーカスの、演技の合間のピエロ役のような感じです。時間の都合で入れると説明していましたが、折角なので、違和感がないように和服姿で、きちんとプログラムに入れてやってはどうかと思いました。


「青砥稿花紅彩画~浜松屋見世先之場~」(あおとぞうしはなのにしきえ~はままつやみせさきのば~)は、大人のメンバー中心だけに、皆さんの熱演にアドリブが沢山入り、上手さに加えて地芝居らしい楽しいものでした。
ベテランの味を楽しみました。
小僧役の中学二年女子のKさんが、初演にしては落ち着いて、飄々として演じているのが、印象的でした。
T先生の三味線も、皆さんの台詞のBGMとして良く合っていて、素晴らしかったです。
T先生は、「急遽、代役になり特訓した」と言っていましたが、特訓の成果が出て良かったです。


子供達の「白浪五人男~稲瀬川勢揃いの場~」は、小学4年生女子の弁天小僧、6年生女子の南郷力丸、中学1年生男子の忠信利平・同女子の赤星十三郎、中学3年生男子の日本駄右衛門の組み合わせです。
橋掛かりでは上がりの目立つ子供もいましたが、舞台では、皆さん落ち着いて長い台詞を立派にこなしていました。
捕り方役の大人が台詞をトチっていたのは、残念です。

第2部の「特別講演ー歌舞伎のはなし・黒御簾のはなし」は、事前のチラシに、第17代中村家橘さんの名前は有りましたが、まさかのことに、歌舞伎座の本物の演奏家の皆さんの演奏が有ったのに、びっくりしました。
三味線の杵屋さん二人、笛の鳳声さん、太鼓の望月さん二人と言う、それぞれの名門の方々です。
様々な太鼓の打ち方、笛、三味線、その合奏?などなど、歌舞伎の華やかな舞台を支える黒御簾の秘密をたっぷり見せてくれて感動的でした。
(市村家橘さんの、生のお話しも、もっと聞きたかったです)
ーー内容的には、NHKの「日本の芸能」でやってもらっても良いと思いましたので、終わってから、松竹の責任者にその旨、お願いしました。
ただ、折角なので、菅生歌舞伎の黒御簾のメンバーの紹介とプロの目から見たその演奏へのコメントも聞きたかったです。(皆さんのやりがいにもなると思います)

最後に、菅生歌舞伎一座の役者・裏方が舞台に勢揃いして「歌舞伎締め」ーーシャンシャンシャン・シャシャシャンシャンーーが有りましたが、予めプログラムには無く、タイミングとしても唐突感がありました。


総括としては、十分な期間とエネルギーを掛けて準備されたと思われる内容なのに、どういう訳か、300人収容の会場に、100人強の観客とは、余りに淋しすぎるし、勿体なさすぎると思いました。

楽しく、充実した1日でした。
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私は、若手落語家・柳家吉緑さん(千葉県東金市出身)を応援しています。
http://ameblo.jp/y-kichiroku/

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