笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

NHK黙認「落語ざムービー」

2018-07-16 14:35:50 | 日記
今日は、朝から蒸し暑い天気の中、池袋駅に9時に着きました。

池袋演芸場で、若手落語家が、NHKテレビで話題の「
落語ザ・ムービー」を生でやる、しかも語り手は、大好きな吉緑さんがやると言うので、駆けつけました。

テレビの「落語ザ・ムービー」は、落語家の語りに合わせて、本物の役者が本格的セットで登場人物を演じるもので、それぞれのカットを撮影して、編集してからの放送ですが、高座版は、本物の落語家の高座の語りに合わせて、生で本物の落語家が登場人物を演じたらどうなるか「検証」してみようと言うもので、本邦初めての試みです。

9時半開場なので、駅前で、モーニングコーヒーでも飲もうと思いつつ、演芸場の方を見て、ビックリ。

なんと、既に、炎天下に長い行列が出来ています。

もしも入れなかったら、入れても立ち見になったら困ると思い、コーヒーを諦めてすぐに列に並びました。
間もなく、階段までは降りて良いと言うことになり、助かりました。

開場になり中に入って席に着くと、後から後から入って来て、立ち見も一杯になりました。史上第2の混雑たそうです。


まずは、出演者の自己紹介とばかり、三遊亭伊織の「寄合酒」、入舟辰乃助の「百五代目の男」、古今亭始の「たがや」、柳家花飛の「万病円」が演じられました。
皆さんの語りの上手さに、期待が膨らみます。

いよいよ「落語ザ・ムービー」の検証演目「天狗裁き」に入ると思いきや、客席入り口から吉緑さんが現れ、「NHKにその旨電話をしたら、公認は出来ないが『黙認』すると言われた」と紹介がありました。

吉緑さんは、舞台の幕が開くのを待って、舞台下手に、舞台中央の方を向いて座りました。

舞台上には、辰乃助の八五郎と春風亭一花の女房がいて、吉緑の語りに合わせて「見ていた夢を聴かせて」、「いや、夢なんな見ていない」と夫婦喧嘩を始めます。(一花が色っぽい)

その夫婦喧嘩を聞きつけ、伊織の隣人が入って来て仲裁した後、「俺には、見ていた夢を聴かせろ」、「いや、夢なんか見ていない」と喧嘩になる。

その喧嘩の仲裁に大家が入り、ここでも、同じように喧嘩となるところで、舞台の電気が消されて暗転となり、舞台はお白州となります。

舞台中央には、座布団を重ねた上に始のお奉行様(花飛か?)が座り、上手に大家と八五郎が座り、下手にはパソコンに向かった書記(一花か?)がいます。

「大岡裁き」をしたお奉行様が、「拙者にだけは、夢の話を聴かせろ」と八五郎に迫ると、空模様が一転さたところで、再び暗転。

赤い天狗の面を被り、長い爪を付けた花飛の天狗が、「さっき、お奉行様から解放さたのは、わしだ。わしには夢を聴かせろ」と迫る。

三度暗転し、目を覚ました八五郎に、女房が「何やら夢を見ていたようだけど、どんな夢を見ていたの。聞かせて」と迫るところで、終わる。

話の途中でも笑いと拍手が多かったが、最期は、文字通り拍手の渦となりました。

今回の「検証」は、大成功だと思います。

テレビでは、途切れ途切れに映像を映すが、高座では、話に合わせて休み無しに芝居を続けなくてはなりません。

役者を志したことのある吉緑さんからの演技指導が有ったのか、皆さん、素晴らしい演技でした。

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私は、若手落語家・柳家吉緑さん(千葉県東金市出身)を応援しています。
http://ameblo.jp/y-kichiroku/
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